世間が須田氏を見る目に、須田氏自身で気付かないとダメでしょう?

捏造の科学者は、どこを読んでも突っ込みどころ満載である。須田氏本人は大真面目で、マスコミのあるべき姿の理想像を書いている。

思い込んではいけないよ!と,言いたくなる。
マスコミに限らず、誰でも理想像を書く前に持つべきは、真実を知る能力の獲得なのだよ。人々の間で共有する真実を確認しあって、初めて共有できる理想が出てくる。

優れた記事は、対立する関係者の双方に取材して書き上げられるものだ。小保方氏は、須田氏を拒絶した。小保方捏造の思い込みが須田氏に強すぎるからだ。それでも、須田氏は、小保方氏に対する自身の取材方法の正当性を、著書で主張している。

なぜ、小保方氏からそんなに嫌われたのか、須田氏がそれをどうとらえているのかが、読者は興味を持つものだ。

事件が起きた時、関係者がどのような人たちなのかのマスコミ描写が、読者にとって大事な情報なのである。

須田氏の小保方非難や、須田サイドの言い訳だけを自著に書き並べても、読者に対して説得力がない。一方的な情報提供は、優れたジャーナリズムではない。プロの須田さんは、そうした意識は持ってるの?

252頁には、須田氏はいみじくも書いている。

>このまま幕引きを許せば、真相は闇の中に葬り去られる。それは、日本の科学界、及び科学ジャーナリズムの敗北といえるのではないか。末席ながら科学報道に携わる一人として、また、当初、STAP細胞を素晴らしい成果と信じて報じてしまった責任を果たすためにも、それだけはなんとしても避けたかった。

以上の文章の前半は、須田著書の宣伝で引用される文章だが、むしろ、問題なのは、後半の須田氏の背伸び著しい思い込み文章の方である。須田氏自身が、ジャッジ可能な天の何物かになったような思いこみをしている様子を伺い知ることができる。

須田氏は、科学分野の記者として、シニア研究者から大事にされて、ラッキーなキャリアを築いてきたのだろう。声が良く通り女子アナ風の容貌は記者会見で有利だ。

須田氏は、キャリア途上で、有名新聞の主要記事が書ける立場になって、自分自身の実力を見失ってしまったのだろう。

彼女は、[私は判断できる] との根拠なき思い込みの持ち主なのだろう。

知識なくとも、そうした思い込みができる人たちが実際にいることを、学とみ子はブログ議論を通じて知った。
実生活でお目にかかる人たちは、知らないことは知らないとした雰囲気を出している。つまり、知らなくても知っているとふんぞり返る人たちはいない。
しかし、文章だけのやりとりだと、人は相手をごまかせると思うのかもしれない。
その無知なる強さは、知らないからこそ来ているとは、なんとも皮肉的な現象だ。

個人的無知なら、周りがあきれるだけですむ話だが、ジャーナリストとなると影響力が大きい。まして、大手の新聞社の報道内容の影響力は大きい。STAP論文発表の場が偽物情報と言いたいなら、自著はどうなのだ?そんなに正しい情報だと自信を持てるのか?

STAP細胞発表の際の須田氏自身の立ち位置について、須田氏自身はどう考えているのか?須田氏は、笹井氏に声をかけられて参加した1ジャーナリストに過ぎないのか?

あるいは、須田氏に、最初から何らかのアンチSTAP情報は吹き込まれていたかもしれない。それが須田氏の報道責任との認識なのかもしれない。隠された事実の隠れ蓑を伺わせる唐突なる須田発言の様相だ.

このSTAP事件で、当初、マスコミが異様に持ち上げた背景は何なのか?早くからSTAP偽物論が専門者間で出回っていたのは確かだろうが、マスコミサイドはどのような情報を得ていたのか?
たとえば、マスコミが小保方氏やSTAP細胞を持ち上げておけば、すぐその後に大衆が喜ぶ情報があるかも・・・、上げて下げるネタになりますよ・・とか・・。
マスコミ人が決して明かさないそうした秘密の悪魔の声があったのか?
上記の須田発言に、悪魔の声の存在を思わせるヒントはないのか?


須田氏は、事前のSTAP独自取材で、論文発表に参加したわけではないし、笹井氏に発表会に誘われたが表向き理由であったと、「ねつ造の科学者」にある。
しかし、その直後、なぜ、ES説を画策する学者が、須田氏にアプローチできているのか?
なぜ、須田氏は、ここまでES説を思い込むのか?
恐らく、須田氏は、ある長さの期間をもってES説を吹き込まれていたのではないか?と想像できる。
この想像は、須田氏、詫摩氏、古田氏にも言えるのではないか?
他の男性ジャーナリストが、STAP関連の紛らわしい専門用語に四苦八苦していた時期に、この三人の女性たちのみ、確実にSTAP用語を自分のものにできていたのだ。
”First come, first served”の精神力だ。 
さらに、それだけでなく、小保方捏造論は、三人の女性ジャーナリストがより興奮できるネタであったのではないだろうか?

STAP細胞が偽物だとする証拠は、須田氏が自身で苦しい独自取材を通じて突き止めたわけではない。
全部、マスコミ人にまとわりついてくる、ES論画策の科学者たちから、須田氏は情報操作されてしまっただけだろうに--。
その経緯すら、全部自著でばらしてしまって、どうするの?

世間が須田氏を見る目に、須田氏自身で気付かないとダメでしょう?

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