北京大学 Hongkui Deng 教授たちの活躍

北京大学 Hongkui Deng 教授教室の仕事を、まださんが紹介した。

彼らの論文はボリュームが多い。Methodsのページも多い。
細胞の継代数も多く、使用する化学物質も多彩で、手間暇がかかると思われる実験系である。

再生医学で、中国はとても有利な立場であるだろう。
国をあげて、再生医療を応援すれば、倫理面でも議論も優遇されるし、欧米で通らないような実験もできるだろう。
何か実験ミスが起きても、国は研究者を守るし、たとえ、不祥事が起きても、中国では国が守りそうだ。

何より、業績を出した研究者は国が守る。

一方、日本は、業界が研究者を守る。新人の小保方氏は業績が少なく、業界が彼女を守らなかった。

競争ジェラシー渦巻く業界を仕切る力は、日本でも国にある。しかし、どの仕事に将来性があるのかを判断する力が国に無い。だから、日本には御用学者がいるのだろう。この御用学者がSTAP評価をマスコミ同様に考えてしまった。

STAP事件で見られたのは、日本は、国が新規研究を助けなかった事実である。
国自ら、研究者を切り捨てたのである。

STAP研究は、これからその機序の解明が進むはずであったのに、STAPの真価を評価できる人が、国にいなかったのである。

実験ミスがどのような実態で起きたのかを明らかにすれば、小保方氏も若山研究室も傷つかないのですんだのに・・・・。
実験者たちは、実態を披露するチャンスを奪われてしまったのだと思う。

日本に比べて、中国は恵まれているだろう。
一見居士さん、中国の人権は、問題あるけど、ごめんなさい。
どうぞ、ここへは書き込まないでね。
課題が重すぎるので・・・。

ここは、多能性細胞についてだけ、書かせてね。

Hongkui Deng 教授らのEPS細胞についてであるが、複数著者で複数論文が出ている。
すでに多能性を獲得している細胞を用いて、化学物質 LCDM (LIF, CHIR DiM MiH) 処理をすることで、受精卵並みの、胎盤と胎児になれる全能性(topipotent)を獲得した細胞を作れる。

化学物質誘導によるiPS細胞(すでにリプログラミング済の体細胞)も、EPS細胞作製の材料だ。
ヒトの化学物質誘導によるiPS細胞の材料は、寄付提供された胎児から採取した繊維芽細胞を使って、EPS細胞を作製しているようだ。

EPS細胞の作製には手間がかかるようで、それでも化学物質だけでtopipotentな細胞を作製している。
ヒトやマウスのES細胞を材料に使って、30種以上の化学物質により、細胞を選択していく作業で、ドーム状のコロニーを形成する細胞を選び取って行く。
上記のLCDMによって、ドーム状のコロニー細胞は、分化能を保持して増殖性を獲得する。50継代に耐える。

EPS細胞から、ICMとTE lineage が生じ、さらにES細胞もTS細胞も作れる。
それも、EPS細胞は、1個単位で機能する。
たとえば、4細胞期に1個のPSC細胞を注入すると、そこから胎児、胎盤キメラになれる。
4Nキメラも作れる。
これは、EPS細胞が胚内で高い増殖のポテンシャルを有するからである。


ヒトEPSを、8細胞期の着床前マウス胚に入れた場合、着床後マウス胚に入れた場合は共に、ヒト細胞とマウスのキメラ胚ができる。34.4%(41/119) に、PCRアッセイで、ヒト細胞とマウス細胞が混じった状態が確認できる。

ヒト細胞の数は、マウス1万個に1個である。多い個体の場合には1%に達する。
ヒトEPS細胞は、マウス胎盤でも検出される。
ヒト遺伝子発現は、mRNAで検出される。

この論文は、本文中に引用論文を書き込む形式だ。結果、多数の論文が書き込まれている。論旨は難しい知識を要しないし、中国発の平易なフリー英文なので、読みやすい。

グーグル訳はまだ見てないが、本文に繰り返し表現があるので、自動翻訳は、かえって複雑になって理解し難くなってしまうかも?と思う。

長い論文のどこをピックアップするかは、読み手次第だろう。
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コメント

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擁護さん達で、寄付金集めて研究環境作ってやれば?

ケーキ屋なんかよりもやりがいあるんじゃないの()
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