間葉系幹細胞は、ESやiPS細胞とは何が違うのか?

セレクションとは、間葉系幹細胞MSCを選ぶ作業である。意味の解りにくい出だしになったが、言いたい事は以下である。セレクションするには、基準と判断が必要になる。

何が?いかにして?何を目安にMSCをセレクションしていくのかの機序はわかっていない。MSCの命運についてはまだ、人の手が及ばない。
(ため息さんからの疑問の投げ掛けに対し、言葉を追加しました)

人工的に選ばれたMSCはすでに臨床応用されているが、MSCには、その免疫抑制効果、
GVHD (いわゆる臓器や骨髄移植後に起きる相互的拒絶反応の事だが、このまま検索した方が良い。相互的とは、ドナーとレシピエント)の治療効果が期待できる。

臓器再生治療効果に向けて、研究者の努力が続いているのは、誰にでもわかるが、免疫抑制効果については、一般的にはあまり知られていないと思う。なぜ、そうした効果があるのかは興味深くないか?一般人でも、あれこれ考えてみるのは楽しいだろう。

大事な認識として、MSCは、細胞が不均一であることである。MSCは、お互いに排除し合わない寛容の住み分けがあり、周囲環境を関知するのだろうけど、とどのつまり、MSCの全貌は明らかでないのである。

専門家たちにとっては、体内にある多能性細胞の初期化能の限界については、一定の認識があるのだが、ここを知らない他分野の学者たちによって、STAP細胞はめちゃくちゃにされた。遺伝子学者が、細胞形態にほとんど興味が無いのは、驚くべき事だと思う。
今回、記事のタイトルにした
[間葉系幹細胞は、ESやiPS細胞とは何が違うのか?]
についての認識が、遺伝子学者は甘い!STAP細胞における断片的遺伝子解析の結果から、STAPは偽物と断定してしまった。そこから情報をもらったマスコミが、意識的に反対理論を封印した。この責任は重い!


分化細胞の初期化観察は、本来、STAP細胞が目指した研究であった。STAP論文では、初期化過程の観察部分が極めて大事なのである。笹井氏会見での、STAP細胞の形態変化についての強調したにもかかわらず、遺伝子学者やマスコミは、この大事な科学ポイントに気づけなかった。それでも、遺伝子学者たちは自信たっぷりに、STAP細胞はESだと信じこんで、マスコミに触れ回ったのだ。

そして、なんといっても細胞の非専門家たちの誤解を呼んだのがキメラ成功であった。キメラ実験は、若山氏によるものであるが、そのキメラ成功の責任を、小保方、笹井氏が追及された。

小保方、笹井氏は、分化細胞の初期化を信じたが、そこには、科学的根拠があったからで、そうでなければ、科学者は論文を書かない。

細胞は、分化誘導や活性化などの刺激により、細胞形態は変化する。それは、まずは、顕微鏡で確認できることなのである。細胞の核及び細胞質の変化を、多数細胞で機器を用いて測定し、MSCの品質管理の均一化の努力が続いている。すでに製品化したものは、そうした均一化の努力が続いている。核や細胞質の周囲長、軸の長さ、面積等の細胞変化は、細胞機能と関連する。

STAP細胞研究に関連した科学者たちからは、そうした顕微鏡による細胞形態に関するコメントは出てこないし、又、この領域の専門家たちもコメントしない。
ここを知る人はとても少ないのだろう。細胞形態を観察したからこそ完成したはずのSTAP論文の真実性は、著者らによって隠されてしまい、桂報告書は、ごく一部しか公表しなかったのである。それも、遺伝子ばかりを調べて、論文の根幹であるはずの、細胞の形態変化、それに伴う機能の変化については、触れていない。STAP細胞はあったのではないか?とする人たちの疑問に答えていない。


今や、遺伝子解析関連は、研究領域が広く、従事者も多い。そうした遺伝子でしか評価できない科学者の中に、STAP細胞を理解しない学者層がいた。遺伝子学者に、細胞形態観察の経験がなく、実験者は細胞のどのような形態変化に注目しながら実験を進めるのか?を他の学問領域の学者は知らない。

そもそも、STAP研究とは、細胞の初期化変化を常に追ってたはずである。

特に、STAP細胞を人工培地しながら、ES細胞と比較していた実験系において、実験担当者は、STAPとESの両者を分けて実験をしていて、結果に何の疑問を持たないのである。ESとSTAP細胞は別物であったことは明らかである。


STAP細胞をめぐるこうした[おかしな社会現象] から、一般人は、いろいろ、考えてしまうのである。

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