離乳食の開始時期によって、セリアック、糖尿病の発症が影響される!

昨日、離乳食導入の時期により、子どもたちに、糖尿病やセリアック病(小麦の関連する慢性腸炎)が、おきてくることがあるという話をしました。特別な遺伝子の背景を持った子どもに、将来的に糖尿病やセリアック病におきてくるという話ですが、離乳食の導入時期の問題点が指摘されています。
 
この事実は、糖尿病やセリアック病の発症原因を示唆しますが、一般的な子どもたちでは、離乳食の適切な導入時期がいつなのか?を考えさせられます。
 
今回は、2編の自己抗体に関する論文を紹介します。一編目では、小麦の早期の離乳食導入は、糖尿病のリスクをあがるが、セリアック病のリスクはあげなかったとしています。二編目では、セリアック病、糖尿病のリスクの高い子どもを集めて、小麦の導入時期を検討しています。そして、離乳食への小麦導入時期は、早すぎても、遅すぎてもいけないことを、示唆しています。

JAMA. 2003 ;290:1721.
1610人の、親に1型糖尿病がある子ども(ハイリスクベビー)において、膵島に対する自己抗体 (インスリン、グルタミン酸デカルボキシラーゼ, IA-2抗体) が、血中で産生されてくる状況を、生下時から、子どもを追跡調査した。採血した時期は、子どもの生下時, 生後9 ヶ月, 2歳, 5歳,8歳の時点であった。追跡研究中に、14%の子どもが研究からドロップアウトした。
 
5歳までに、膵島自己抗体が2 回継続して陽性となった子どもの確率は、5.8%であった。膵島自己抗体の産生は、母乳投与の状況とは、関連しなかった。グルテンを含む食品を生後3ヶ月か月までに食べた子どもは、生後3か月までの母乳限定の子供とくらべて、膵島自己抗体のリスクが4倍となった(95%信頼区間1.4-11.5)。生後3ヶ月までにグルテンを含む食品を食べた17人中4人に、膵島自己抗体を産生した。この子どもたちは、DRB1*03/04,DQB1*0302の遺伝子型を持っていた。生後3ヶ月前までのグルテンを含む食品を摂取した(小麦を食べた)子供たちの中に. セリアック関連自己抗体の増加はなかった。6ヶ月以後に、グルテンを含む食品を食べても、糖尿病やセリアック病の上昇はなかった。
 
 
JAMA. 2005 May 18;293(19):2343.
HLA-DR3 あるいは DR4遺伝子型を持つ子ども、あるいは、1等身に糖尿病のある子ども1560人において、セリアック病関連自己抗体を調べた。その子どもたちを、4.8年間、追跡調査した。セリアック病関連自己抗体は、51人の子どもが陽性となった。その後に、腸の生検でセリアック病のある子どもにおいて、セリアック病関連自己抗体の出現と、グルテンを含む食品を食べた時期との関連を調べた。生後3ヶ月、及び7カ月以後にグルテンを含む食品を食べた場合では、4-6か月にグルテンを含む食品を食べた子どもたちとくらべて、セリアック病関連自己抗体をつくりやすかった。JAMA. 2005 May 18;293(19):2343-51.

 
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