世界に、同時発信される薬の情報 チャンピックス(一般名:バレニクリン)について

禁煙補助薬は、貼るタイプの薬(禁煙パッチ「ニコチネル」)や、ニコチンのガム(「ニコレット」)があります。そこに、新しく、ニコチンがまったく含まれていない、新しいタイプのチャンピックス錠(一般名は、バレニクリン)が発売されました。
 
日本のマスコミは、7月4日ロイター発のニュースとして、チャンピックス(米国名:チャンティックス、一般名:バレニクリン」について、心臓発作や他の心臓病リスクを高めるとの研究結果をつたえています。
 
薬に関する情報は、世界中に、ほぼ同時に発信されています。つまり、世界的に使われている薬は、副作用情報の集積が大規模で、説得力が強いです。そうした市販後調査の結果、それまで、日常で使われた良い薬が、あっという間に使いたくない薬になってしまいます。医療関係者にとっても、薬の使用者にとっても、大変な時代になってきたと思います。情報の格差がますます、広がってきました。

メーカーの説明では、チャンピックス錠は、タバコを吸いたいという気持ちを抑えたり、禁煙によるニコチンの離脱症状を軽減します。また、チャンピックス錠を服用中に喫煙すると、満足感が抑制されます。メーカーの示す作用機序は、脳内のα4β2ニコチン受容体に、チャンピックスが結合するとしています。
 
タバコを吸うと、この受容体に、ニコチンが結合して、満足感が得られます。チャンピックス錠はこの脳内にあるα4β2ニコチン受容体にニコチンの代わりに結合し、ニコチンを欲する気持ちを軽減します。チャンピックス錠を服用中は、タバコを吸ってニコチンを体内に入れても、4β2ニコチン受容体にニコチンが結合しにくいため、満足感が得られなくなります。
 
アメリカ胸部学会による会員宛てにメイルに、こんな記事がありましたので、紹介します。

月4日のNBC夜のニュースで、カナダ医学会は、それまでに心疾患が無い人でも、チャンティックスにより心臓のトラブルが起こりやすくなることを報告しました。
 
7月5日の、ニューヨークタイムスは、重大な心血管系のトラブルが、禁煙薬を使用している4,908 人中52人(1.06%)、一方、偽薬を使用中の3,308人中27(0.82 %)の割合で、おきたことを報道しました。
 
ウオールストリートジャーナルでは、FDAは、チャンピックスが、心血管系のトラブルと関係する可能性があると報道しました。
 
Bloomberg Newsでは、FDAは、メーカーのファイザーに対して、副作用について、大規模調査をするように依頼したと、報道しました。
 
他にも、以下の世界中の報道機関が、関連するニュースを流しました。数値は、日時を示します。
Time (7/5, Park)
"Healthland" blog, the Forbes (7/5, Husten) "Cardiobrief" blog, HealthDay
(7/4, Mann), MedPage Today (7/4, Bankhead), WebMD (7/4, McMillen), the UK's
Daily Mail (7/5), AFP (7/5), Reuters (7/5, Kelland), and BBC News (7/5).
 
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