風邪は、薬と言われて飲めば、飲まないより早く治った気分になれる?

アメリカ胸部疾患学会が、米国の報道機関が流した主要な医学ニュースを、ネットを通じて、会員に情報発信をしています。今回は、その中から3編びました。

1) 風邪の治療薬には、偽薬効果が期待できる
2) 妊娠中の喫煙は、子供の外表奇形を増加させる
3) 都会で暮らす人間は、健康的
 
1)
T7月12日付けの Wall Street Journalの記事を紹介しています。風邪の時に、薬は有効かどうかの検討です。
 
外国では、エキナセアという名前のハーブが、民間療法として有名です。材料は、キク科の多年草で、多糖類やフラボノイドなどが多く含まれています。アメリカでは常に売上上位を占める、人気のハーブとのことで、身体本来の力を高め、健康維持・増進に役立つと宣伝されています。
 
風邪にかかった人を次の4群にわけて、薬の効果を比較しました。何も投与しなかった群の人の群、民間薬であるエキナセアを、商品名を明らかにしてに投与した群、エキナセアであることを知らせずして投与した群、まったくのにせ薬を投与した群 の4群です。この4群の風邪症状を比較しました。
 
すると結果は、薬を投与した群で、風邪の軽症化が確認されました。しかし、薬の内容にはかかわらず、偽薬であっても効果はありました。つまり、なんらかの内服物質を投与された群では、風邪が軽く済むとの結果となりました。
 
論文 Annals of Family Medicine(家庭の医学)という医学雑誌に載った論文
新しく風邪をひいた人719人を、4群に分けて調べました。1群は内服薬なし、2群は偽薬、3群はエキナセアをわからない状態で内服した群、4群は、エキナセアであることを認めて内服した群でした。薬の種類にかかわらず内服をした群では、薬の無かった群と比較し、風邪の有病期間は、0.16日対 0.69日となり、重症化の頻度は8% 対17% となりました。つまり、内容にかかわらず、何らかの内服物質があると、風邪は軽くなりました。
 
2)
7月11日付けのBBCニュースは、妊娠中の喫煙は、外表の先天異常児のリスクを上げると報道しました。
50年間にわたり172の論文を調べました。腕や手足の欠損、口唇・口蓋の奇形、頭蓋骨の奇形のある子供を産むリスクが20― 30%高くなるとしました。
 
3)
7月12日付けのウオールストリートジャーナルの記事です。
一般的に、田舎は大気汚染がなく、健康的に暮らせるとイメージされますが、米国の健康データはそのようなデータは示していないことがわかりました。都会に住む人の方が、健康度が高い結果でした。その原因は、都会人では、収入が多く、学齢が高く、診療機関にもかかりやすく、健康度は高いとするデータ分析を示しました。
しかし、米国の都会ではメンタルトラブルが多く、その病気が多くなっているとの結果を示しています。又、郊外に住む人も、収入が多く、健康状態は良好とのことです。
 
米国と日本を比べてみるのが興味深いです。日本では、学齢、経済状態の格差は、米国ほど大きくなく、又、医療機関へのアクセスに格差は少ないので、日本独特の因子の配慮が必要そうです。
 
日本では、田舎は家族が多く、体を動かし、長期的には、田舎暮らしの方が、健康に良い影響を及ぼすかもしれません。テレビ番組でも紹介される、田舎の高齢者は、協調性が豊かで元気に見えます。但し、田舎は、労働が厳しく、田舎ならではのストレスもあるでしょう。日常生活が健康度に及ぼす影響についての分析は難しいです。医療のあり方を議論するには、良い材料かもしれません。
 
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

トラックバック