「あの日」レビューの考察2 秘密にすることの重要性

あの日のレビューの低評価のファイルを又、見てみましょう。
今回はROさんというレビューワーの方です。

RO 5つ星のうち1.0 2016年3月18日

>比較的早い時期からSTAP問題に関心を持ち、調査の推移を見守っていたが、結局多くの謎を残したまま、調査は終了してしまった。
多くの疑義の内、不正と認定されたのは4件のみ。
オリジナルデータが提出されなかったために不正と認められなかったものも複数あった。
ES細胞が混入していたことまでは判明したが、誰がどのように混入させたかは、解明されなかった。
検証実験でも論文に記載されたとおりの結果にはならなかった。
科学的にはそれで決着がついたことになるが、この問題に関心を持っていた多くの人は消化不良のままだ。
人それぞれ、その不満の矛先も違っていることだろう。

論文が公開された直後から、次々と疑義が噴出したが、理研は問題の本質を理解できずに、拙速に事を運ぼうとしているようだった。
それが結果的に多くの犠牲を払う原因になったと思う。
その対応のまずさにより、O嬢も本来彼女が負うべきもの以上のものを背負わされてしまった。
その意味では、とても気の毒なことだ。

「あの日」を読んで、彼女も理研職員として、世間に対して意見を発信しにくい状況にあったことは理解できた。
読み進めていくと、今まで自分が考えていたストーリーとは別のストーリがあったのかもしれないと思えてくる。

しかし、本を閉じ少し冷静に調査報告書を読み返すと、再び現実に引き戻される。
報告書で示された内容や科学的客観的事実は、本を読んで誘導されたストーリーを否定する。

この本を読むにあたって、最も知りたかったのは、調査報告書に書かれている
「論文の図表の元になるオリジナルデータ、特に小保方氏担当の分が、顕微鏡に取り付けたハードディスク内の画像を除きほとんど存在せず、「責任ある研究」の基盤が崩壊している問題である。最終的に論文の図表を作成したのは小保方氏なので、この責任は大部分、小保方氏に帰せられるものである。また、STAP幹細胞、FI幹細胞、キメラマウス、テラトーマなどについて、作製後の解析を行ったのも大部分が小保方氏だが、その実験記録もほとんど存在しない。」
に対する反論だ。

画像の疑義に対して、不正がなかったことを示すには、オリジナルデータを示して証明するしかない。
なぜ調査委員会に対して、すべてのオリジナルデータを出して身の潔白を証明しようとしなかったのか。
本を読み終えて、その答えをどこにも見つけることは出来なかった。

1回の実験で数匹のマウスを使うそうだ。
それを200回以上成功させたと明言していた。
その多くのマウスの命を犠牲にして得られたデータはどこに行ってしまったのだろう。

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1つ☆の方ですが、まじめなレビューです。

小保方氏は、STAP事件を記した「あの日」において、本当に不明な部分は、それぞれ読者各人の想像力に任せた書き方をしたのでしょうね。
実名で登場する人たちは、何といっても小保方氏がお世話になった研究室の方々ですから、その人たちをできるだけ蚊帳の外に出そうと工夫した文章作りをしたと思います。


STAP事件において、だれもが、疑問に思うのは、実験データが示されなかった点です。
実験データはなぜ無いのか?問題です。
この読者の方も、そこが一番の疑問であると指摘しています。

「あの日」からのメッセージは、
”私(小保方)は、絶対に故意に混ぜていません。”
”実験は、皆で協力してやりました。”
”実験は、マウスを裁いてSTAP細胞を作製するまでは、私(小保方)が単独で行いました。”
”STAP細胞を作製後の実験は、教室あげて皆で行いましたので、私はその材料となるSTAP細胞を何回も作製し、他の方の実験に提供しました。”
”酸浴以後の実験は、上司の指示に従い、研究室全員が動員されて共同で実験をしました。”
”キメラ・幹細胞実験は、私は実験法を教われませんでした。”

とまでは、著者は告白していますが、実験の実態については語られていません。
STAP細胞と呼ばれた細胞に、引き続き、どのような実験が加えられたのかがわかりません。
増殖力の無いSTAP細胞に増殖力を獲得させるための実験手技は、ACTH培地での培養しかでてきません。
なぜ、ACTHが使われたのか、その実験の実態は論文でも語られていません。
予備実験などもありません。
当然、上記レビューワーが指摘するように疑惑が残りますが、著者は、実験の実態を書かないでおきたい、書きたくないと思ったということだけは想像できます。

大事な部分が書かれていない結果、小保方氏をねつ造犯と思い続ける人はそのままいました。
ESねつ造派説を画策した人たち、ねつ造は間違いないと思う人たちは、「あの日」の内容は、他の研究者たちへの責任転嫁であると大いに小保方批判をしました。
画策派もボランティア参加派も、ESねつ造説を支持する人は、SNSを利用した情報拡散に大いなる努力をしました。
STAPを語れる人は、知識人の証であるかのような風潮まで、当時の日本にありました。

マスコミは懇切丁寧に、STAP細胞の問題点について、連日、多くの紙面を割いて一般向けに解説しました。
一般人が、Oct Nanogと日常会話で使い、この風潮には科学者層も驚いたではないでしょうか?


「あの日」読後の感想はさまざまであっても、少なくともアマゾンレビューで見る限り、日本社会では、その内容を好意的にうけとめた「あの日」読者が多かったのです。
「あの日」を高評価した読者たちは、共同実験であることを理解し、小保方氏の決意を感じました。
丁寧に読んだ読者は、小保方氏は書かない決意をしたのだなと想像するでしょう。
STAP実験にかかわった研究者たちでも、それぞれの人たちは実験の全貌を知らないでしょう。
STAP実験に関わった人たち自身でも、ESコンタミがどこであったのかわからないかもしれません。
言わないでおくべきとの小保方氏の決意を感じ取った読者たちは、そこも含めて、「あの日」著者の考え方を支持したのだと思います。

昔からよく言われるますが、人が ”墓場まで持っていく秘密”であろうと、それぞれの読者は感じたのでしょう。






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