男女の言葉の流暢性と、脳の活性化との関係

人が言葉を使う時は、脳の前頭回、頭頂回、側頭部、島、小脳、視床、基底核など多くの脳部分を活性化させます。それでは、ペラペラと喋る芸能レポーターのような人と、言葉がなかなかでない無口な一般人との違いは、どこにあるのでしょうか?
 
さらに、バイリンガルの人が異なる言語を巧みに扱う時、あるいは、腹話術をする人が、同じ脳内で、異なる二人の脳を即座に操れるのは、なぜなのでしょうか?彼らのパフォーマンスから推定すると、恐らく、異なる脳場所でそれぞれの言語を扱っているような気がします。最近は、ファンクショナルMRIを用いて、言語を扱う時の脳の活性化部位を追及しています。

男女別、及び、言葉が流暢にでない人と、言葉が流暢な人を、機能的fMRFを用いて比較した論文がありました。Cortex 2009;45:164
 
男女が言語を扱う時の脳の活性化の部位の違いは、下側頭回、小脳、前および後の帯状皮質、右上前頭回、前頭前皮質の部分で、差が出ました。男性の方が良く活性化していました。

左の前帯状皮質ACCと小脳が、言葉の流暢性と関係しました。言葉が流暢な人と、言葉が流暢に出ない人の違いについては、流暢でない人では、ACCでの反応が強く、一方、言葉が流暢な人は小脳の活性化が強いという結果でした。つまり、言葉を巧みに扱える人では、運動の機能をバックアップする小脳の活躍の違いがでたことになります。
 
言葉の流暢な男性は、右の楔前部(けつぜんぶhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A5%94%E5%89%8D%E9%83%A8と、左のPFC前頭前皮質との活性化がさかんでした。

言葉がなかなか出ない人では、前帯状皮質ACCで必死に考えているようで、そこに血流も集中するようです。一方、言葉が流暢な人では、ACCの機能をフルに動かさなくても、苦労せず言葉をさがせてしまい、実際の口の動きなどに関与する小脳の方に血流の負担が移っているのかもしれません。
 
男女別に言語の時に、脳の活性化に若干の差があるようです。又、右か左かでの脳の役割もあるようです。男女別では、男性の方の活性化が高いということは、男性の方が脳をよく動かして言葉を発して結果かもしれません。男性は、無口に見えても、言葉を選んでいる可能性があります。
 
つい、言い過ぎてしまい、後で、「言わなきゃよかった!」と後悔するのは、断然、女性の方がおおいのではないでしょうか?
 
女性は、一般的に、言語能力は高いと言われています。しかし、言葉がたくみな女性が、えっと思う位、他の処理能力に欠けたりします。つまり、言語能力で他の能力が修飾されてしまうのです。さらに、難しい理論的な話は、女性は不得意です。難しい基礎免疫の理論の解説などは、男性の方が、優れています。
 
将来的には、この男女差がどのように変化していくのかは、わかりませんが・・・。
 
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

トラックバック