一言居士さんのホームページには、膨大なSTAP資料があります。
後の時代にかなってからでも、再度、社会科学的、学術的、あるいは、個人的興味から、STAP事件を再度、考察したいと考えるいろいろな人たちが出てくるでしょう。
STAP事件というのは、1研究者の論文ねつ造疑いをきっかけに仕掛けられた、研究者、研究管理者間の権力抗争事件だったのです。
国、政治家、研究界、マスコミ界を巻き込んだ、一大イベントです。
一言居士さんも、こう言ってます。
>既に大きな勢力のバックアップが伺われて、大隅の東北大ミューズ細胞利権が垣間見えるところですが、しかし、それは当然文科省ではないのです。この不用心さに気付かないといけない。文科省はまだ動き出していません。それ以前にSTAP論文潰しが画策されていて、・・・・・。でも、それに安易に乗ったこの東北大学閥勢力のバックに何があるのか。文科省を恐れていませんよね。
文科省は幕引きのための圧力が必要になる以前はただ騙された側なんです。これはとても不思議なことです。学会の中に文科省に逆らえる勢力があるかという問題です。
>手記にも出てきます。論文アクセプト記者会見の約1週間後に竹市さんのところに連名のメールが来た。論文不正だというものでしたね。すべては準備されていたんです。武田邦彦教授が最初に言ってた疑義です。早すぎるということです。計画的に行われているということです。
>日本分子生物学会が声を上げたのに不思議はないと言うことになるのですが、でもおかしいでしょ。どうして不正だと分かったのか。論文発表後に調べて分かったのでないことは誰にでもわかる。
以下は、学とみ子の推論です。
STAP細胞の遺伝子構成については、GRASでサンプルが解析されているのですから、その情報を持っている人がいます。
若山研究室も探られているのを知っているから、細胞の名前を伏せて、GRASに持ち込んでいます。
こうした若山研究室のとったおかしな手段を、後に、桂報告書は公表しています。
STAP実験は、論文作成前の本実験の段階で、すでに周りの研究者たちから狙われていたとの証拠でしょう。
論文前から、GRASに提出されたサンプルがおかしい!使用マウスがおかしい!と疑った人が複数でいたのでしょう。
この人たちは、STAP論文発表まで待ち、使用マウスが遺伝子解析と合わない事実を確かめてから、速やかに行動を開始したと思います。
つまり、発表の時点で、すでにその後を予期していた研究者たちはいましたが、多くは、マスコミに顔を出さない人たちであると思います。
マスコミに顔を出していた人たちは、STAP細胞の存在を信じていたと思います。
不正を正すのだ!との正義感が、STAP細胞を取り巻いていたと思います。
悪意をもって社会をだまそうとした人はいません。
しかし、こうした疑惑の終末的結果として、研究業界で実績の無い小保方氏が、多くの責任を取らされたということではないでしょうか?
事件当時に出回った情報を、一言居士さんはしっかりキープしていて、後になって情報を集めたい人にとって、とても有用です。
STAP細胞を追及していたもろもろの情報は、事件当時はずいぶんありましたが、すでにアップされなくなってます。
一言居士さんのホームページにキープされた情報は、情報のソースとして、きわめて貴重になります。
一言居士さんは、早期からSTAP疑惑に立ち向かった人であり、その考察は今も続いています。
その時しか公開されていない資料をしっかりキープしておく努力が大事なんですね。
最近の記事で書かれた文章です。
もちろん、学とみ子にとって、納得できない一言居士説も多々あります。
それぞれ第三者が、後から事件を振り返った時の理解や見解の違いはあって、当然なわけです。
STAP細胞って、何だったのか?については、見解の違いは仕方ありません。今の理解でそれぞれが考察するしかありません。
各人の見解の違いを埋めることができそうにありませんね。
後世になって、もっと細胞理解が進んだ世の中になったり、なんらかの関係者証言が出てきたりは、今後、可能性はあるでしょう。
その時の科学的考察をささえるのは、何と言っても当時の資料です。
一言居士さんは、自らは素人であると言いながら、プロの人たちを相手に、相手は嘘をついていると決めつけてしまうところが、学とみ子はついていけません。
一言居士さんは、桂報告書は本当のことを書いていないとの主張です。
たとえば、以下のような一言居士さんです。
>SNVsをSNPsと虚偽報告したのです。
元々、FES1,FES2の間でSNP塩基が違う部位をSNP部位と桂報告書が言っているだけだと、学とみ子は思うのですが・・・・・。
桂報告書の評価に関しては、学とみ子説は、対極にあります。
当初、学とみ子も桂報告書がひどい!と思ったのですが、今は、桂報告書を仕上げた人を信じる!という立場に変わっています。
科学者たちが集団で口合わせて嘘をつくというのは、とても難しいことだと思いますね。
学とみ子が何かを書けば、一言居士さんは否定してくるかもしれませんが、そうしたことにめげず、一言居士さんが努力して集めてくれたSTAP情報を、学とみ子は、今後もいろいろに勉強していきたいです。
一言居士が書いてくれたことを読んでいると、学とみ子も”なるほど””そーだ!そーだ!”と思う事が多いのです。
小保方著の「あの日」の大事な記載部分とか、引用図表とかですね。
たとえば、以下の図です。
これは引用されている実験結果だと思うのですが、STAP研究の実態がわかって興味深いのです。
STAP実験において、キメラ作成は、どのような手技でやられたのか?論文には書いてありません。
恐らく、小保方氏の作成したスフェアを直接的に注入する方法以外にも、いろいろなバージョンがあったと思います。
この加えられた手技については、小保方氏、研究室スタッフ、若山氏などの関係者は、詳細を一切、明らかにしていません。
小保方氏が持ち込んだ細胞が、再度、次の培地に移されて培養を繰り返してから、キメラ作成に供されたバージョンもありました。
一言居士さんのブログ、以下の表には、10日という培養期間が出てきます。
でも、どのように、酸浴後細胞を培養していたのか?は、誰も言わないのです。
以下の図で明らかなようにSTAP培養期間は、7日だけでなかったことがわかります。
実は、STAP細胞の培養期間って、いつを指しているのか?がわかりません。
day7という言葉が、論文にあり、これは酸浴機関7日間を示しています。
そして、多くの人が、この細胞をそのまま胚盤胞に入れたと誤解しやすいのですが、そこの詳細がわかりません。
世界中でやられた酸浴実験では、細胞が7日間持たなかったのです。
手際よく、酸浴処置をして、そのままday7まで持たせることも、小保方手技だったのではないでしょうか?
以下の表をみても、バラバラにして培養する場合、塊にして培養する場合とありますね。
つまり、以下の
表の培養期間ですが、酸浴後のday7と、表中培養期間とは違う状況での培養と考えないといけないとおもいます。![c353fea6-s[1]](https://blog-imgs-136.fc2.com/k/a/t/katura1/20210803161004a97.png)
小保方氏の「あの日」記載をみてみましょう。紫字
一言居士さんがアップした記事です。
下線をひいた記載が大事だと思います。
以下の文章をよく、議論の対象となります。
ESの専門家にばれないように、ESを渡すのはできません。
酸浴後 day7から、新たな培養が始まっているのですね。
第二次調査委員会によって、STAP細胞から作製されたはずの「成功したキメラ」は既存のES細胞から作製されたものであったと報告された。すでにくわしく書いたように、STAP細胞からのキメラ実験は、若山先生が作製方法をSTAP細胞塊をバラバラにして注入する方法から、マイクロナイフで切って入れる方法に切り替えた時に初めて成功している。もし私がES細胞を渡していたのなら、細胞塊をバラバラにして、キメラマウスを作製していた当初からキメラマウスの作製に成功していたはずである。そうではなく、実験方法を切り替えた時にES細胞を渡していたとするなら、連日行われていたキメラマウス作製実験において、そのタイミングに合わせてES細胞を若山研の誰にも知られずに準備し、ES細胞研究の第一人者である若山先生にばれずに渡すことが、果たして可能であっただろうか。
また、若山先生がSTAP細胞から樹立したというSTAP幹細胞も、以前に若山研で作製された既存のES細胞であったと報告された。STAP細胞は増殖性が低く、それがSTAP細胞の特徴の一つであり、若山先生も熟知されていたはずである。もし私がES細胞をSTAP細胞だと偽って渡していたのなら、もともと増殖している細胞が渡されていたことになり、若山先生が観察した、増殖能の低いSTAP細胞からの無限増殖する幹細胞への変化は起こるはずがなく、気がつかなかったはずはないのではないだろうか。さらに若山先生はキメラ実験・STAP幹細胞樹立実験を行っていた当時、129 x B6 F1のES細胞は若山研に存在していなかったと多くのメディアにご発言されている。
そして、これらの実験に使われていたES細胞は若山研で飼育されていたアクロシンGFPマウスという特殊なマウスから作製されたものであったことも調査結果として発表された。アクロシンGFPマウスは、通常のGFPマウスでは観察されない「光るスペルム」を持っているという特徴があるそうだ。STAP幹細胞からできたキメラマウスのジャームライントランスミッションの実験の際、「光るスペルム」を自身で採取し実験を行っていたにもかかわらず、若山先生は「STA幹細胞は自分の研究室にはいなかったマウスからできた細胞だった」と6月の記者会見で発表し、まるで私がマウスや細胞をすり替えられたかのような推論を社会に植え付けた。
6月の終わりの検証実験参加の打ち合わせの帰り道に、STAP幹細胞が間違いなく若山研にいたマウスに由来しており、そのマウスがアクロシンGFPキメラであることがわかったと私は連絡を受けた。連絡をくださった方に「アクロシンGFPマウスはどんなマウスなんですか?」と伺うと、「スペルムがGFPで光るという性質を持っている」と教えてくれた。私は若山先生が光るスペメムを顕微授精する実験を行っていたことを思い出し、その時の実験の写真も残っていることも思い出した。「若山先生は光るスペルムで実験をしていました」と告げると、「確信犯」と言葉が返ってきた。
AC129の樹立は、2012年8月であると、桂報告書は言っている。2012年の1月にFLS、5月にCTSが樹立されたと、桂報告書にある。
小保方氏は、こうした経緯を知らされていないまま、若山研究室主体の実験の材料を提供していたのだ。
そして渡されたサンプルを再度、GRASから提出を要求された時も、その渡されたサンプルを提供した。
小保方氏が自身でES、TSを混ぜたサンプルを作製していたなら、そうしたサンプルを、GRASに持ち込んだりはしない。
なぜ、そうした単純なことに気付かない一般人たちがいるのだろうか?
桂報告書には、「(小保方氏の)不正とはいえない」との文言が何度も出てくる。
これを見た一般人は、「桂報告書は、なんでもっときちんと(小保方氏の)ES不正であると明記しないのか?」と言う人がいる。
明記できないから、明記していないだけでしょうに、そうした発想ができない人がいる。
(小保方氏の)ES不正を書けるなら、調査委員会は書きますよ。
この人たちは、マスコミによってつくられた小保方ESねつ造説を心底、信じて、こうした単純発想になるのだろう。
桂報告書は、2点の図表のねつ造判定を除き、ESコンタミについては、何の証拠を示すことができないのである。
小保方氏がESコンタミに関与した証拠を示せないのである。
もし、桂報告書が証拠を示せるなら、小保方氏がESコンタミさせた証拠をしつこく何度も書くはずだ。
理研は、守りたい研究者リストに、小保方氏を外した。
小保方氏にESコンタミに関与があれば、あればあるだけ記載できるはずの調査委員会を理研は作った。
小保方関与を示せないから、調査委員たちは、醜い印象操作を桂報告書に残した。
桂報告書30ページの”誰かが故意に混入した疑いを拭いえない”の一言である。
この言葉は、実に軽率で、なんらの証拠に基づかないし、ESを扱う実験室の状況を知らない人の言葉であろう。
こうした書き手の背景がバレバレになることが、桂報告書文章の一部軽率だと、当ブログが指摘する理由である。
”誰かが故意に混入した疑いを拭いえない”の文言は、ひどい言葉である。
何の証拠も示せず、なぜ、そうしたことが言えるのか?
桂報告書の文章内容から、書き手がどの位の科学レベルの人であるかがわかる。
書いた学者たちは、複数であり、そのレベルや専門性は一様でない。
それぞれの部分の文章の責任者が明らかになるような仕組みがあれば、”誰かが故意に混入した疑いを拭いえない”などは書かれないはずの言葉であろう。
桂報告書は、ESコンタミについての小保方放免を高らかに謳っている部分と平行して、レベルの低い想像だけの文章が混じっている。
米国では、政権内部から、いろいろな批判が出て、誰が何を言ったのか暴露される。
マスコミも、徹底して証人を探し続ける。
そうした証人を探す力が、日本のマスコミにない。
”誰かが故意に混入した疑いを拭いえない”の文言は、どのような経緯で報告書に入ったのか?の事情をしる人たちは、委員以外にもかなりいるはずだ。
そうした現場からの証言が出てくるのを、気長に待つしかないのだろう。
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