イタリアでは、アンチョビは、アニサキス過敏症で最も多い原因食品でした。

イタリアのアニサキス過敏症研究チームのまとめたイタリアのアニサキス症の実態を示します。

お刺身を食べる日本人では、魚についている寄生虫のアニサキスに、過敏反応を起こす人がいます。血液の検査で、アニサキスに対する特異IgEは、測定可能です。しかし、注意することは、RAST検査で陽性になっても、必ずも症状が出るわけではないということです。おそらく、以前に、アニサキスが体内に入り、IgE抗体を作ったものの、症状がはっきりしないまま、アニサキスは排除されてしまうのだと思います。
 
このデータでは、皮膚反応が陽性な人(特異IgE抗体を持っている)の中で、実際に症状が出たことがある人は、案外少なく14%であるとの成績が示されています。

Allergy. 2011 Aug 18.  PMID: 21851362
イタリア全土の異なる地域で、診断されたアニサキス過敏症をまとめました。 方法: 34のイタリアのアレルギー・センターで、既往歴を問診し、アニサキス抽出物による皮膚プリックテスト(SPT)を行いました。アニサキス過敏症の有無を調査した対象の人数は、合計10 570人でした。このうち、474人(4.5%)は、皮膚の反応が陽性でしたが、実際にアニサキス過敏症がある人は、66人(皮膚反応の出る人の14%; 全体調査対象の人の0.6%)でした。 マリネードにつけられたアンチョビは、アニサキス過敏症で最も多い原因食品でした。
 
 34人の(52%)患者は、アニサキスが単独で反応しているアレルギーでした。アニサキス過敏症の発症率は、地理的な違いが大きく見られました(範囲: 0.4-12.7%)、アドリア海とテレニアン海岸では、自家製のマリネードにつけられたアンチョビは伝統食品であり、罹患率も高く、北イタリアの内陸のセンターでは、住民の数が関係しました。ミラノとトリノでは、およそ60%のアニサキス過敏症の人は、南イタリアから、または、非ヨーロッパ諸国から来た人たちでした。
 
 結論: アニサキス過敏症は、食習慣と関係し、マリネードにつけられたアンチョビを良く食べる地域は、この種の食物アレルギーが多く、そして、内陸大都市での発症が多いのは、新しく導入される食品(生食魚のカルパッチオまたは寿司を)を食べることと関係するようです。
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