軽度高血糖の妊婦と子どもにハッピーな治療レベルを決めるために、トライアルが行われています。

昨日、妊娠糖尿病の評価の話しをしました。明らかな糖尿病であれば、インスリンを用いた治療が必要ですが、昨日のような軽度の血糖異常の妊婦の場合は、医師の判断が難しいです。
 
どのレベルまでの、高血糖なら、妊娠糖尿病の治療をしなくてよいのか?どこの血糖の異常値から、妊婦を治療をすると、出産時、明らかなリスク回避の成果が出るのか?治療成果を上げる血糖レベルや、血糖の維持レベルを決めるのは難しいようです。
 
妊婦と子どもにハッピーな治療レベルを決めるために、トライアルが行われています。日本は、データが少なく、外国の治療基準は参考にするようになると思います。日本の糖尿病の治療は、世界標準レベルですが、女性の病気へのケアが、外国ほどではありません。
 
また、無作為に治療を選び、比較試験をするというのも、日本の臨床の現場ではできません。日本には、特有な制限があります。その結果、英文論文として、世界の一流誌に載るのは難しそうです。妊娠糖尿病のスタディは、2011年の現時点で、世界で進行中のようです。
 
 
米国、オハイオ大学を中心に研究が進んでいるMFMUネットワークの結果です。Obstet Gynecol. 2011 ;117(2 Pt 1):218-24 PMID: 21309194

この研究は、多施設共同研究ですが、妊婦の高血糖を、ランク付けして、それぞれ出産との関連、新生児低血糖、臍帯血Cペプチド(新生児の血糖を反映)、死産、出産時外傷、妊婦高血圧などの関連をみています。今後も、データが発表されていくようです。

上記の、出産時の合併症の発生頻度は、リスクのない出産と比較して、妊婦の空腹時90 mg/dL 以上では2倍、ブドウ糖負荷後1時間後165 mg/dL以上では、 1.46 から1.52倍 に起きるとの数値をだしています。
 
負荷テスト1時間後妊婦血糖が、150 mg/dL 以上では、標準より体重の大きな子どもが、1.8倍から2.35倍に、生まれています。22:40 2011/08/23
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