暴力は暴力を生むということを、数値で示した論文です。PTDSが残る軍人と女性

PTSDにリスパダールの治験の紹介をしました。米国、9月11日のワールドトレードセンター事件に従事した消防士、警官などが、PTSDを発症し、その治療に関する論文が多くみられます。論文は、統計学的に検討した数値を示して論じているので、説得力があります。
 
世界的な大きな出来事ではなく、誰もが、日常生活の出来事でも、さまざまな不安をかかえています。女性は男性から、暴力的な攻撃さをれた時(もちろん、逆もあるが・・)に、その相手の言動の背景を良く考えなければならないです。暴力は暴力を生むということを、数値で示した論文です。

J Interpers Violence. 2010 Sep;25(9):1612-30. PMID: 20023200
心的外傷後ストレス障害(PTSD)の退役軍人は、PTSDのない退役軍人より、周りの人たち(女性パートナー)に攻撃的な行動があります。
 
今回の論文は、退役軍人の間の、周囲への攻撃性をみました。アフガニスタンへの自由作戦(OEF)と、イラクの自由作戦(OIF)に従事した退役軍人が、パートナー相手への攻撃性がどの位に増加するかのデータです。
 
退役軍人を、3つのグループに分けました。PTSDのあるOEF/OIF従事者(n = 27)、PTSDのないOEF/OIF従事者(n = 31)、PTSDをもつベトナム退役軍人(n = 28)です。
 
PTSDのある軍人男性のOEF/OIF従事者は、他の2つのグループに比べ、およそ1.9~3.1倍の頻度で、彼らの女性パートナーに暴力行動がありました。1.6~6倍の頻度で、暴力行為が報告されました。他人への暴力行為が続いてしまう背景には、軍人に残る暴力経験との関連が示唆されました。
 
イラクとアフガニスタンに従事したベトナム退役軍人に残る周囲への攻撃性は、PTSD治療の目標のひとつになります。
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