健康食品にまどわされないように・・・。規制が全くない現状では、自分で考えるしかない。

閉経後のエストロゲン療法は、骨減少および血管運動症状(ホットフラッシュ)を減少させる効果があります。日本では、エストロゲンの効果が拡大解釈され、女性の健康と若さを保つ物質として、確かな効果の確証もなく、多くの宣伝に利用されています。
 
さらに、大豆イソフラボンも、女性ホルモン作用があるとのことで、その効用が過剰に宣伝されています。しかし、乳がんのある人などでは、望ましくないとされ、大豆イソフラボンの又取り過ぎは、健康に害があるとされています。性同一障害の方の書いたブログなどにも、イソフラボンでは、たいした女性化効果はないと、書かれているものが多いようです。
 
今回、米国でランダム化試験が行われ、大豆イソフラボンの効能が検討されました。医師も患者も実薬(大豆イソフラボン)か、偽薬かわからないようにして、2年間、更年期女性に内服をさせました。そして、実際に、骨粗鬆症を防ぐ効果や、更年期障害を低下させる効果が、大豆イソフラボンにあるかどうかを検証しました。
 
その結果ですが、大豆イソフラボン群では、骨密度、更年期症状の改善などへの、治療効果は、全く証明されませんでした。そして、生物活性物質であるイソフラボンは、女性にほてりをもたらしました。つまり、逆効果だったわけです。以下が論文です。
Arch Intern Med. 2011 ;171(15):1363-9.  PMID:21824950

今回、対象となった女性は、骨密度(骨塩量:BMD)のTスコアが-2.0以上(骨粗鬆症のない健康女性)で、閉経後5年以内の女性でした。対象女性を、isoflavone(200mg)内服群120人と、プラセボ内服群126名の二群に分けました。そして、それぞれの群の女性たちに、2年間、薬を飲ませました。この大豆の投与量は、アジア人女性の典型的食事に含まれる大豆イソフラボン量のおよそ2倍でした。
 
対象女性においては、骨塩量測定以外にも、更年期症状や、膣の細胞像、テロペプチド(骨破壊マーカー)を測定し、イソフラボンの女性ホルモン作用について検討しました。
 
結果;大豆イソフラボン群、偽薬群の女性たちの骨塩量は、両群とも同等に低下しました。股関節では、大豆イソフラボン群、偽薬群の順で、骨塩量-2.0%と -2.3%, になりました。股関節では、-2.2% and -2.1%になりました。
 
女性の大部分は、ベースライン時で、更年期の症状があり、この治験期間中も継続していましたが、研究終了時では大豆投与群の方がプラセボ投与群よりも、ほてりの率が高くなりました(大豆イソフラボン群が48%で、
偽薬群が32%)。
 
重篤な有害作用は、両群とも見られませんでした。更年期障害の程度の改善については、両群で、差が見られませんでした。
 
結論として、大豆イソフラボンが、骨塩量低下を予防するとの証拠は示されませんでした。大豆イソフラボン群で、ほてりが多くみられたのは、生理活性物質として、大豆イソフラボンが作用した可能性が考えられました。
 
更年期の女性に、大豆の使用を推奨することは正しいことではないと結論しました。
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