小保方ESねつ造の何の証拠もつかめなくても、「1本の矢」発言をしてしまう学術界の価値観について、一般人は抗議することを続けると思う。

桂報告書作製に加わった学者たちは、どの位、本気で、小保方捏造を信じていてのか?の問題は、とても興味深いものである。

問題ある表現が多い桂報告書30頁の出だしはこんな感じである。紫字

>本調査委員会は、小保方氏が細胞増殖曲線実験(Article Fig.5c)と DNA メチル化解析(Article Fig.2c)において、データの捏造という不正行為を行ったと認定した。このような不正行為が健全な科学の遂行と発展に大きな妨げになることは、言うまでもないことである。

ここには、小保方ES捏造は、書かれていない。
ある程度、意識的に、ES捏造問題をはずした書き方をしている。

桂調査委員会の実態は、科学的、社会的にどのような位置づけにあったのか?は、STAP事件に興味を持ち続ける人が考え続けて良い問題であるだろう。

桂調査委員会の桂勲氏はこうした人である。
少なくとも、マウスのES,TSの専門家ではない。
では、なぜ、彼が責任者として適任なのか?その判断がどこでいかにされたのか?につて、一切の公開情報はない。


もし、外国でこうした事件が起きて、その調査委員会が発足し、その長が選ばれたと想定してみる。
米国なら、長なる人は就任のあいさつで、自らのES,TSの専門家である経歴について、自己紹介するのではないかな?と思う。
最低でも、ES,TSの専門的な研究歴があり、かつ医学的知識も兼ね備えた人でないと、STAP論文は評価できない。

少なくても、記者のような非専門家からの質問には、委員長自らで答えられる位の人でなくてはならないと思う。
しかし、記者会見での桂氏は、自らで答えず、記者からの質問を他の人にふっている。

桂氏が、どの位、本気で小保方ES捏造を信じていたかは、わからない。
しかし、多くの調査委員たちは、小保方ES捏造を信じていたとは思えないので、当ブログは、桂氏も小保方ES捏造を信じていないであろうと想像する。(根拠はない。)

しかし、桂氏は、上記の細胞増殖曲線実験と DNA メチル化解析の捏造をもって、小保方氏は、学術界から追放されるべきと思っていたことは確かであろう。

そうした価値観の人を、理研は、調査委員長として選んだのである。

しかし、実際には、理研なる組織は、一筋縄の組織でない事は明らかだ。学者集団というものは、横一線にならぶわけがない。
常に、競い、ライバルを蹴落とし、のし上がるのが、学術界の常である。
この状況には、明暗、善悪が激しく入り乱れる。いい意味でも、悪い意味でも、競争に勝ち抜くことが最終目的である。

桂報告書には、こう続く。

>ここで認定された研究不正は、まさに「氷山の一角」に過ぎない。たとえば、以下の 4 つの点をとってみても、非常に問題が多い論文と言える。


まあ、上記は、CDB学派に対するライバル関係にある学者の言葉であることが伺える。
STAP論文については、好意的な評価をしていないことは確かである。
多くの革新的なチャレンジがなされていたSTAP論文には、一切の評価をしていない。

桂報告書は続く。

>論文の共著者は論文原稿の最終版を全部読んで内容を承認する責任があるが、共著者全員がこの責任を果たしたのだろうか。

当然、若山研究室では、STAP論文を揉む作業をやっていた。揉んでる時間は長い。STAP論文は、アクセプトされたネーチャー論文以外の考察が大事である。そこに、若山研究室のスタンスをとく鍵がある。何といっても、ネーチャー誌のみでなく、サイエンス誌、セル誌にも投稿し、査読に廻り、査読をめぐり、若山研究室の中でさんざん、論文内容をもんだはずである。しかし、STAP論文著者らは、一切、このイベントを語らない。語らないのには理由がある。「あの日」では、ある程度、この様子が語られたが、小保方氏もかなり遠慮した書き方に留まっている。

なぜなら、この部分が、STAP全貌の鍵だからである。若山研究室にとっても、STAP論文が通れば、大変な業績になるであろうから、論文内容には研究室あげてとりくんだはずである。小保方氏は、そうした状況証拠をもっているはずである。
小保方氏のみが、実験室の端っこでコソコソ何かをやっていたなんて考える人は、気の利かないな素人である。

STAP細胞の実験中、若山研究室のだれも文句を言わずに、若山氏の指示に従ったのである。

さらに、細胞増殖曲線実験と DNA メチル化解析の結果やその問題点にも、誰もフレームをつけていないのである。

外から来た腰掛的な小保方氏であるからして、少しでも不正な作業が疑われれば、若山研究室員はチェックし、不正を見つけたと思われる。
つまり、修正箇所は、若山研究室では認められていた可能性すらある。
そうでなければ、議論の時に、小保方氏は、問い詰められて「御免なさい!直しました!」になるような内容の実験であるからだ。

新人研究者に対する不審が疑われる状況には、若山研究室は一切なっていない。
小保方氏におかしな行動があったとは思えない。
この事実は、実は、大事な状況証拠になっているのである。

マウスキメラのTCRも論文にあったが、若山研究室では、キメラTCRの意味を理解し、正しく考察できる人たちはいなかったようだ。


以下の桂報告書30頁文章は、特に、感情的で言い過ぎていると感じる。
調査結果文章に書くような文章ではない。
本来の調査報告書とは、BCA論文のような論調が望ましいものと思う。


>STAP 問題は科学者コミュニティに突き刺さった1本の矢である。それを抜いた後も、傷跡を癒し健康を取り戻すために、科学者コミュニティ全体の対応と努力が求められている


こうした文章を読むと、桂氏はやはり、本気で小保方ES捏造を信じていたのではないかな?と、当ブログは勘繰ってしまうのである。


STAP事件勃発時、「小保方さんが、なぜ、捏造をする動機を持つの?」と、一般人は、素直な疑問をもった。
桂報告書30頁「1本の矢」発言は、そうした一般人を傷つけるものとなっている。
桂報告書は、調査結果に多くの疑問を残し、公開すべき情報を隠し、それで一本の矢を抜いたなんてなんで言えるの?

一本の矢を抜くという作業は、個人のESねつ造の証拠をきちんと示すという意味だと思わないのかな?
マスコミも、学術界も、ESねつ造で騒いでいたんじゃないの?なぜ、そこに触れないの?
まず、矢はどのようにささっていたの?を示すべきでしょうに・・・。

つまり、ささってもない矢をぬくことなど、できるはずがないじゃないか?
ささってもいない矢が、ささっていると皆で言い合っただけではないのか?
ささっているというなら、ささっているとの証拠を示さないといけないでしょうに。



当時、桂報告書30頁の著者らには、一般人の感情に配慮する自覚は全く無かったであろうから、今は少しは変化しているのであろうか?



小保方ESねつ造の何の証拠もつかめなくても、「1本の矢」発言をしてしまう学術界の価値観について、一般人は抗議することを続けると思う。




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コメント

気まぐれぺルドン
やっと合点がいった。
セイヤは閨の中でも、何故この形なのかと、小うるさく尋ねて飽きない女性なのだ。
矢張りそれをやると嫁の貰い手が無いぞ。僕は我慢出来るから、僕に柏手打って感謝すべきだ。

会計検査院は数字が合っているか否かのチェックだ。それでも気付く程怪しげな数字があるらしい。
原則として会計検査院の存在価値を証明する為、院の予算程度は摘発する。年によっては予算以上摘発する時もある。これは院が他省から軽んじられた時だが、毎年やっていると他省の恨みを買ってしまう。
セイヤのお尻を数回程度撫ぜるなら、文句は出ないがそれ以上やると、報復の為ズボンを脱がされかねない・・・

テンサイ・バカボンド

セイヤ
何とも理解の悪い小説家だな。「殺された」と言っているのに、「死んでいる」と言い張って何になる。「死んでいる」のは当たり前だろう。
「殺した人」に対する国民感情の建て前を言ったが、これをペルドンが「安楽死」とか言って否定するようなことを言うから「なぜか?」と聞いたんだがね。
また、「先ず誰に浪費された研究費の返還を求めるんだ。」と質問を返す。それなら前のコメントを呼んでくれ。

質問を返すわけにはいかんから、先走って本音をいってしまうが、この事件は一般人が追及すると言ったって無理がある。一般人としては、会計検査院に情報提供するということしかできなかった。
しかし、何もできないからと言って、事件がなかったことにはならない。世間の目は、検証実験の結果や「あの日」、また、野依前理事長などの発言から、すでにお見通しで、その心情の中には「他人の所為にして逃げた」事件としていつまでも残る。

今後は「事件屋」が出てきて商売を始めるだろう。
小説家ペルドンも後れを取ってはならんぞ。モデルは意表をついて丹羽氏がいいね。題名は「風見鶏の科学者たち」。

セクシー・セイヤ

気まぐれぺルドン
ポールダンスで夜間、稼いでいるセクシー・セイヤが、使われた研究費の返還を求めるなんて、
踊りが下手だと言う理由で、席の返金を求めるのに等しい。

先ず誰に浪費された研究費の返還を求めるんだ。
イ・・理研
ロ・・鼠博士
ㇵ・・小保方
ニ・・文部科学省

不当に使われた研究費を証明しなければならないが、誰がそれを証明するんだ。素人が粘っても、Ooboe嬢とパトロンの努力が水泡に帰したのを観れば分るだろう。

セクシーセイヤが一畳茶室で懇願されても、僕でも協力出来ないと冷たくあしらう。
詰りSTAP細胞は死人だ。
日比谷公園のベンチで寝ている干乾しの細胞なんだ。日比谷公園の花壇の中に、埋めてやるのが供養だと思う。

其れとは別件で
歓んで一畳茶室を掃除しておくよ・・・

気まぐれバカボンド

セイヤ
>しかし「死体解剖」して法医学じゃあるまいし、どんな意義があるんだ・・

前から言っているけど、STAP事件は研究費返還をしなければ終わらないし、犯人を目の前にして、これを見過ごすことは善良な国民のすることじゃない。
このことが理解できなくて同じことを何度も聞くなら、ペルドンが「安楽死」させるべきだという理由を詳しく聞くから、3行以上書いて熱く語っておくれ。

と、書いたが、「質問には、質問で返すな!」と言ってきた手前、質問にはお答えはしますよ。
「死体解剖」してどんな意義があるかと言うと、意外なところに影響が出るんだ。「風吹けば、桶屋が儲かる」如くね。
STAP事件の場合は、「死体解剖すれば動物園が儲かる」。

死体解剖して手掛かりを掴み、犯人を割り出す。犯人は堪らず自白して研究費を返還する。この返還金はコロナの特効薬開発に充てられ、新薬により忽ちコロナの恐怖は去り、人々は行楽地に繰り出す。多くが訪れる動物園でも、大蛇が餌を投げられて満腹だったが、人が訪れない雨の日に、満腹感になれた大蛇は空腹にたまらず、自分の尻尾を飲み込み始めた。さて大蛇はどうなるか、大蛇は裏返しになって出てきた。リバーシブルだ。このリバーシブル・大蛇が大評判となり動物園が儲かる。

セイヤ

気まぐれぺルドン
時にはいい事も言えるじゃないか。
スカートを託し上げて、太股の青いバラの刺青をチラリ見せてくれる。セクシーだな。
しかし「死体解剖」して法医学じゃあるまいし、どんな意義があるんだ・・
セクシー・セイヤ・・教えてくれよ・・・

気まぐれペルドン

セイヤ
>それは「ゼノンの矢」でしょう・・・

そういう難しいことを言っちゃいけない。その矢は「白羽の矢」というもの。選ばれた犠牲者。

「氏名不詳の方」は、この前まで一言居士ブログの「客引き」よやっていたが、今は「サクラ」をやっているね。「学生さん、私、応援しています!」なんて。
すると、「細胞増殖率の勤怠の嘘はすでにOoboeさんのパートナー氏の資料請求で暴露されています。」とのお返し。

これは、3 日に1回、実験ができた時期があるかどうか、勤怠表で確認したのだろうが、これは無意味。研究者であれ、会社員であれ、継続した仕事であれば土日であっても、出勤日でなくても、出て行って仕事をするのが普通。
小保方氏は「出庁して仕事をした」と言っている(出張じゃないよ)のだから、「入退庁簿」を調べなければ意味がない。

御贔屓の「氏名不詳の方」は、ペルドンの忠告も無視し、名を名乗らず、かつ常識に欠ける市民団体並みのお節介焼きだったことが解るだろう。女運が悪いねぇ。

昔の「アノニマス」はよかったね。確かな人だった。「とてもかなわないな」と思った反面、大きなポカをして「てへッ」って訂正する可愛い面もあった。
ペルドンの「連れ」にと思うが、教養はそこそこあっても、顔が鬼瓦の気まぐれバカボンドと、顔は皆からキレイだキレイだと言われるが、頭がトントなセイント・セイヤじゃ、向こうの方でお断りだろうな。

学さん

気まぐれぺルドン
それは「ゼノンの矢」でしょう・・・

Re: 学さんへ

学とみ子
>同感です。

この学生さんのコメントはうれしいですね。


STAP事件考察は、いくつかの方向性があると思いますね。今のところ、以下が出てきています。

STAP実験がきちんとやられていたとの証拠を示すこと これはOoboeさん、パートナー氏、木星さんらががんばってやっていることです。ESねつ造説の矛盾を、状況証拠から示していく方向です。

ESねつ造派の実態の解明をすることです。どういうレベルの人たちが、ESねつ造説を支持し、行動したかの考察です。ため息ブログメンバーを見ていると、その一端を知ることができます。

さらに、桂報告書は、どのような状況で書かれたのか?です。
どこから、いかなる圧力がかかっていたのかの考察ができます。
研究者間において、ESねつ造説をめぐるバトルを、報告書から読み取れます。
この作業は興味深いものです。

学さんへ

学生
同感です。
細胞増殖率の勤怠の嘘はすでにOoboeさんのパートナー氏の資料請求で暴露されています。STAP細胞とSTAP幹細胞の実験は行われています。分かりきったESの実験をやらせなかったのは先生なので小保方さんはかばって2011年の春におこなったと嘘をついてあげたものを調査チームは分かりきった嘘をこれ見よがしに書いた。この時期に小保方細胞は光ってすらいない。論文の準備なんてしているわけがない。対してFLS1~8のP40は保全サンプルとして存在しています。彼らはこの事に触れない。
木星さんとパートナー氏が請求しなかったら口をぬぐっているつもりでしたね。
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