リスクを恐れない、征服欲・支配欲が強い、などは、男性の心臓に、大きな負担をかけている?

日本の健康調査でも、女性の冠動脈疾患の罹患は、男性よりはるかに低い事を書きました。

9月16日の本ブログ
追跡期間中に、発症が確認された病気は、男性43,889人のうち、
脳溢血は765人 (1.7%)、
冠動脈疾患379人(0.86%)、
全心血管性疾患1707人でした。(3.9%)
 
同じく、女性61,039人のうち、
脳溢血は685人(1.1%)
冠動脈疾患256人(0.42%)、
全心血管性疾患の1432人でした。(2.3%)
以上が、日本の文科省研究です。

他のアジア、オセアニアの女性たちではどうでしょうか?今回は、アジア人における冠動脈疾患による死亡についてです。
 
J Womens Health (Larchmt). 2005 ;14(9):820-8.  PMID: 16313209
すでに論文になっている39のコホート調査における冠動脈疾患による死亡の男女差をまとめました。アジアから32本。オーストラリア・ニュウジーランドから7本のコホート調査です。
 
年間、のべ400万人の追跡ができました。
この間に、1989人 (うち女性は926 人)が、冠動脈疾患で死亡しました。
男性の死亡リスクは、女性の2.05倍でした。(95%信頼区間1.89-2.22)。
喫煙者は、男性では54%、女性では7%でした。

高血圧の有無と冠動脈疾患死亡との関連をみると、血圧が10mg上がるごとに、女性は男性の15%に、冠動脈疾患死亡率が上がることが示されました。
 
この論文では、喫煙などの疫学的因子を考慮しても、女性の冠動脈疾患疾患による死亡が男性より少ない理由が特定できないとしています。
 
女性に冠動脈疾患が少ない理由として、従来、エストロゲンの心保護作用が言われてきました。しかし、本当にそうなのでしょうか?エストロゲンは、冠動脈を拡張させる作用や、抗炎症作用があります。しかし、真の因果関係はまだ、明らかになっていないと思います。

むしろ、男性の生きざまが、心臓に負担をかけているような気がします。男性の特性とされる、リスクを恐れない、征服欲・支配欲が強い、などは、男性の心臓に、大きな負担をかけているのではないでしょうか?
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