各人のSTAP細胞の科学的思考に限界があるので、論じている人たちの間にバトルが絶えません。

STAP細胞の性質について、議論していると、お互いに傷つけ合う結果になります。

前回記事における一言居士さんへの言葉 「なかなか議論を進めようとしないない」が、彼を傷つけたようです。

一言居士さんが大事にしている自論を批判されたと感じたのかもしれませんし、あるいは、一言居士さんを褒めたことが、逆に、皮肉と感じさせてしまったかもしれません。
いづれにしろ、一言居士さんを不愉快にしてしまったことは反省ものと思います。
不愉快にさせてすみませんでした。


人はけなされて怒り、褒められて怒り、その心がなかなか複雑なものです。
他人からの言われる言葉の受け取り方は、個人差も性差も世代差もありますから複雑化します。


特に、STAP細胞のような難しい新規科学は、お互いの論者が長い時間をかけて考察し続けてきましたので、それぞれにプライドがあり、簡単には合意できません。

素人同士と言えど、皆、自論に対するプライドがあり、お互い、そこを犯されたくありません。
結果、お互いにぶつかりあるのは仕方ないです。

私たちは、専門家ではない者同士ですから、STAP細胞の現象についての理解が行き違います。
どんなに相手の文章を読んでも、お互いの基礎的理解にずれがあると、議論がかみ合わないものと思います。

一方の、ため息ブログメンバーは、ESねつ造説で横一線に並んでいます。
ねつ造画策者とマスコミでつくった教科書に忠実です。
仲間うちで議論や対立になることが無いのも、興味深い点です。
マスコミやESねつ造説学者の教えから逸脱する考え方は持たず、他人の作った理論に忠実なのですね。

ため息ブログメンバーにとって、敵なる相手はSTAP擁護派ひとつです。
plusさんは思いつくことは皆、全部ぶつけてくるというスタイルです。
間違いであったとしても、思い込みであっても、聞きかじりであっても、plusさんは気にしません。
plusさんは自らの解釈を正当として、激しい言葉を使って攻撃してきます。

間違っているか、正しいのかの判断は、敵対する相手から盗み取る、plusさんのしたたかさです。
学とみ子からの反応を、plusさんは参考にして、知識を増やす手法です。

間違いを書くことに抵抗が無い人であれば、手っ取り早く、いろいろ学べるでしょうし、相手を威嚇しながら知識も盗めます。
plusさんはとても強い主張をするようになりました。
学とみ子が何かを返して来たら、「間違い」「デタラメ」と叫び続ければ良いのですね。

とにかく、ため息さんも、plusさんも、学とみ子に何かを言わせたい!、そして、学とみ子が言ったらつぶすと構えています。

ため息ブログの侮辱的で激しい言葉使いは、学とみ子から反応を引き出してやろうするもので、以前から続けている手法です。


桂報告書は、後追いの調査であり、一方、事件当事者は何もコメントを出しません。
不明な事の多い事件ですから、一般人がSTAP細胞を考えると、バトルになります。
論じている私たち各人は自論を譲りたくありませんし、知識に限界があって、結果、バトルが絶えません。



科学的考察が難しいSTAP事件ですから、社会的イベントから事件を考察するのも有用で大事なアプローチです。
前回、記事でも書きましたが、一般人は、社会的イベントの推移から、小保方氏を擁護する人が多いです。

STAP細胞の科学について詳しくない人たちでも、ESねつ造説の矛盾はいろいろに感じています。
「あの日」のベストセラー化もさることながら、告訴に踏み切った石川氏の郷里の人たちの反応を見ていても、小保方氏を擁護する人達が多かったです。
こうした社会動向の事実は、とても大事な判断材料です。

ため息さんに言わせると、”小保方氏を擁護する人はだまされている”という言い方になりますけどね・・・。
今後もずーと平行線でしょうから、ため息さんたちは、ESねつ造説で頑張れば良いと思います。

とにかく、STAP細胞を論じる時は、STAP擁護派も、ESねつ造説派も、バトルは続いてしまうということのようです。


ハンニバルさん、

>起きにくいって、何と比べて起きにくいと?

もっとダイレクトにため息さんに聞いたらどう?質問を列記して、きちんと議論したらどうでしょうか?そちらの女子たちは、なぜしないの?そちらの女子は大事な議論に参加してないのよね。ため息さん、plusさんに恥をかかせてはいけないと思うんでしょ?


plusさんは、アットランダムな塩基変異はすぐ広がるなんて言ってるけど、ハンニバルさんならデタラメとわかるでしょ?

遺伝子として機能するDNA部位、機能しないDNA部位、機能不明なDNA部位のメリハリが、plusさんにないのよ。それなのにランダムだとplusさんは言ってる。塩基など素早く変異しうるとか、plusさんはわざとデタラメを言うのは、正解にたどり着くための彼特有のずるい手段ね。

きちんと追及しなさいよ。

ため息さんは多分理解しているけど、隠している…。学とみ子が、何か書けば、また、ねじ曲げる。以前のため息さんはある程度理解できてましたよ。

だから、plusさん、ため息さんへの質問は、女子がすべきです。
こうした不良男子たちを、女子たちが突き崩せないなら、女子の努力不足です。

ハンニバルさん、もっと名指しで、「ここがわかりません」としっかり質問したら?



ため息さんは、ため息サークル女子たちの学術的成長を阻止しようとします。

ため息さんは、以下のように話をずらします。

>答えることができないから答えない、そらすというのは幼稚園児そのものではないですか。

STAP事件を考える人は、事件関係者の名誉をまず、第一に考慮する必要があります。
「あの日」記述のあいまい性でも、そうした配慮から来るものでしょう。

それなのに、ES捏造説は、個人の人権に反してます。
ですから、ES捏造には何の証拠もないと言ってく人がいなくならないのは正常な社会です。

STAP事件関係者は、ES捏造に関する具体的証言を、一切してません。事件関係者以外の周りの人たちが、印象操作をしているだけです。

ため息さんは、画策学者です。ため息さんは、ため息女子を専門家のように持ち上げます。持ち上げられた女子は、その気になってしまい、本音で質問できなくなります。結果、女子たちは、無言、無質問、無意見の人になります。

今回、ハンニバルさんの質問も、ごまかされて終わるでしょう。それ以上に突っ込む食らいつき勇気が、ため息女子にありません。


人間は、幼稚園児であるなら善悪の区別はすでにできます。生まれつきの能力です。
乳児6ヶ月になれば善悪の区別が検査できるんです。人形劇で、弱いものいじめのウサギ、それを助けるウサギが登場すれば、乳児も善悪を区別できます。そして人形劇を見ていた赤ちゃんは、助ける側のウサギを欲しがります。

ところが、学術者は、素直で善良なる民の判断を、狂わすことができます。

学術界の画策に、一般人が踊らされてる状況のため息ブログですから、メンバーたちは、しっかり本音で議論をし合うのが必要な時期にきています。

ため息ブログメンバーは、お互いに、知識の限界を相互にわかり合って、気取った無言を続けることなく本音の議論をしてほしいです。

ES捏造説が本物であるなら、本音の議論に耐えますからね。


ため息さん

>……学とみ子宛ですよ。学とみ子はこのハンニバル・フォーチュンさんの質問をもっとダイレクトにため息さんに聞いたらどう?と当方への質問と解釈したんでしょうか

ハンニバルさんは、独り言のスタイルで書きました。学とみ子宛とは限りません。わかっている人、答えて!の独り言です。
ため息さんやplusさんが答えられないと申し訳ない、彼らの答えを追い詰めてはいけないと、ハンニバルさんは配慮してます。

ため息グループの女子が議論に参加できるように、ため息さんは考慮してません。ため息ブログには、結論が先にあるから、フェアな議論をする必要がないのです。

桂調査委員が、事件関係者にフェアな質問をしなかったのと同様です。




言論バトルは暴力よりましと言うplusさんの文章は納得しました。なかなか良いと思いました。

>私は議論や言論というのは暴力にくらべ百万倍もましだと思っていますから、言い合いというのは健全なものの範疇に入ると考えていますが。

肉体的暴力は、体に障害が残ったり、時には死ぬことがあるけど、言論上のバトルによってメンタルが傷つく人は、傷つく方が議論の敗者でしょう。これは、クリアな考え方と言えそうです。
だから、plusさんは、強い言語暴力も繰り出せるのでしょう。

plusさんにとってSTAP論文擁護者は間違ったことをしている人たちだから、plusさんは、思い切り反論したいし、軽蔑もしたいと言う気持ちなのでしょう。
これもひとつの自論です。

しかし、この自論の落とし穴は、plusさんの科学に関する判断力は十分でない点です。
SNP解析もわからず四苦八苦し、あげくのはてにデタラメを書いています。
これでは、いつまでたってもplusさんは、正当論が書ける人にはなれません。
ため息さんに利用される人でしかありません。

それでも、ため息ブログでは誰からも批判されず、逆に知識人と見なしてもらえてます。
plusさんにとってとてもハッピーだけど、plusさんは、それで満たされる人とも思えません。
やはり、正当性を求めたい人であると思います。

ため息ブログは、学とみ子の説明を頭ごなしに否定するから、当ブログは、plus文章の間違いを指摘したくなるのは当然であると思います。

plusさんのポリシーでは、何を言われても、自身の判断を優先でしょう。反省もしないようです。

しかし、ため息ブログは勉強したい人には適しません。知識はねじ曲げられてますし、画策学者のため息さんは、正当論を求めません。

plusさんが正論を書こうとしても、聞きかじりネット情報を作り話でつないでいる現状では、plus論のクオリティはいつまでたっても限界があります。ため息ブログ内でしか通用しないと思います。




ため息さんです。

>具体的には、データの改竄や捏造、重複掲載などが指摘され、論文は撤回されました。

上記文章には、”ESねつ造が十分疑われたが・・”の文言が入ってませんね。ため息さんは残念ではないのですか?
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コメント

一言居士
理研の先生のムラボ→理研の先生のラボ

一言居士
さて、Extended Data Figure 1-cにあるntESG1,G2の20Mバイト以上あるピンク部分が上のa図には全く表示されていないと判明した。同様に、Figure 1-aにあるntESG1,G2の30Mバイト以上あるピンク部分も上のExtended Data Figure 1-a図には全く表示されていないと判りますね。

BCA-報告論文のこういう杜撰さやでたらめさが仮に松崎の無能を意味しているのだとしたら理研に在籍させていてはいけないでしょう。しかし、さはさりながら、論旨からしてどちらかが正しいのでしょうし、After the above three SNP clusters reflecting parental heterogeneity are excludedという、彼らの叙述の論旨からして、ここはより詳しく解析したとしている1Mバイト図の方が正しいのだとしておくよりありませんよね。

the above three SNP clustersというのは岡部マウスにあった筈のマウスコンタミ痕です。ブルー表示されている部分ですね。大田さんが大阪大学の岡部研から理研の先生のムラボに持ち込んでいますから、理研でのマウスコンタミか大阪大学でのマウスコンタミかは分からない。配偶子にはランダムにコンタミ痕が分配されますから、FLSを含む4細胞グループにあって、それより以前に作られたntESG1,G2にないから、理研でのマウスコンタミだとも言い切れませんが、蓋然性としては先生のラボでのコンタミの可能性が高そうだとはいえますかね。
いずれにせよ、そのred rectanglesグループの中のブルーは岡部B6なのです。対してntESG1,G2の表示されていないピンク部分は129に対するB6のコンタミ痕でしかもこれはジャクソン研究所に最初からあった例のマウスコンタミ痕ではありません。それはred rectanglesの中にピンクが無いことで分かる。これは129X1だからです。ところがntESG1,G2の1Mバイト図にはピンクがある。これは129が+Terだからです。129+Terのred rectangles部分に対応する箇所には大きくピンク部分が存在しているのです。

そしてこのntESG1,G2の1Mバイト図のピンク部分はFES2にも存在していて、129+Terとの共通部分を持っている。それは大田氏が最初に自分はこのFES1,2を129+Terで作ったと記憶していたと証言していることと何らかの関係も疑われる。そして二つの受精卵ESの内のFES1にはこのピンク部分がまったくなく、red rectanglesグループと共通していることが分かるのです。

ここに先生によるFES1の中身をFLSに入れ替えた疑惑があって、FES2は洗い出しが完全でなく、129+Terの断片が残っているのだと和モガさんは指摘しましたよね。仮にそうであるなら、ntESG1,G2のピンク部分がExtended Data Figure 1-a図から消されたのは、そのことに気づかせまいとする松崎の犯意のしからしめる所であったということになり、松崎の無能を意味しているという穏やかな話ではなく、その人間性のクズ具合の証明になってしまいますね。


一言

気まぐれぺルドン
声が震えている。手も足も震え、ポンチタビナシが縮んで痙攣している。
矢張り古代エジプトのエメラルド製フンコロガシでないと、価値がない・・・

一言居士
又背乗り北鮮人のルが口からポンチタビナシを吐き出しながら長屋の雪隠の肥溜めの中で何か呻いているじゃないか。とっとと糞金の元に帰るこったな。ははははは。

糞転がしの一言孤児

気まぐれぺルドン
昆虫図鑑・古代エジプトでは聖なる虫だが、日本では体育館裏の公衆トイレの汲み取り口に棲みついて、糞を丸めて細々生きている。地味な虫だが悪臭が酷く、何処に行っても嫌がられる・・・

一言居士
ははは。

<STAP細胞を作り出すことができるという論文が発表されましたが、論文は撤回され、STAP細胞の存在は否定されました>という部分はSTAPの定義は論文によっているのですから論文内容のキメラが再現実証されていないという意味では取り敢えず<架空の細胞>だとも言えるのですが、<論文は撤回され>という部分は再現できなかった理由とは何の関係も無く、キメラが実際に出来ている事の説明として、先生の悪戯という可能性要素が考慮の範囲に入っていないので、ゲーデルが述語論理の原理的完全性を証明した結果のコンピューターブログラムのレヴェルとして、ChatGPTというのは初期将棋アプリレヴェルにすら達していないということでしょうね。今の将棋ソフトのレヴェルはもっと凄いですよ。

Zscan4
ChatGPTを試してみました。

>STAP細胞はある?


>>STAP細胞というのは、刺激によって体細胞からiPS細胞のような万能細胞を作り出すことができるとされた、架空の細胞です。

2014年に、STAP細胞を作り出すことができるという論文が発表されましたが、その後に研究不正が発覚し、論文は撤回され、STAP細胞の存在は否定されました。

現在では、STAP細胞の存在は科学的に証明されておらず、架空の細胞とされています。



(なかなか面白いですよ。)

一言居士
また自分のこと言ってるな。友達いないだろ。ははは。

一言不能孤児酔言

気まぐれぺルドン
一言ポンチタビナシの無知振りは、他人様の物干しに無断で登り、汚い垢褌を乾す厚顔ぶりに現れている。
西郷と勝との二人きりの対談で、江戸城を明け渡しが行われたと言うのは、勝の法螺話で、
実際は大目付の田中翁とで行われた。勝は田中の使い走りに過ぎない。矢張りフンコロガシには分からない難しい話らしい・・・

一言居士
釣りです。人生設計に優先順位があるのです。悪しからず。

んじゃ。

一言居士
1Mバイト図から10Mバイト図に話題を転じたところでしたね。
6、11、12番染色体のみを拡大したものです。このグラフにはグリーン、ピンク、ブルー以外の色がある。それがホワイトです。ここは論理的に推測して、そもそも129とB6共に登録SNPsの存在しない領域ということになります。また、もう一つ論理的に推論できることとして、この染色体の塩基対の総数が下に書かれていて、これがDNAの解析であって、RNAの解析結果ではないということを示していることです。木星リストの聞き書きに小保方RNAとあるのは一部をとって仮書きしていただけの可能性が高い。129/GFP ESだけがRNAだと改竄捏造になりますから、流石に嘘の多い報告書ですが、それほどあからさまな虚偽を書けるほどの度胸はなさそうですよね。

最初に注意しなければならないのは、1Mバイト図と10Mバイト図が対応していないということです。Extended Data Figure 1-Cのピンク部分を見ていただきたい。これだけの範囲がビンクであると1Mバイト図にも対応部分が出ていないといけない。ありませんよね。
こういう箇所を何故かと検討しないまま前進はできないのです。



一言居士
私全く怒ってませんし、傷ついていませんし、持論の批判もウェルカムですよ。
でも実際に持論仮説をまともに批判してくれた人はいませんし、してくれているつもりの幼稚な指摘に反論するともう更なる反論はなく、無言になるか、花咲か爺さんなどにおいては虚言を吐きながらの馬鹿馬鹿ケケケ連呼というアルツハイマーなので、診察以外に相手にする気にもなりません。
私もある程度長く生きて苦労もしているので、たかが言葉に傷つくなんてやわな人間ではありません。言葉はただの空気の振動ですし、文字は紙の上のインクの染みに過ぎない。何時でもそういうスウィッチの切り替えができます。

私は南沙や尖閣で不届きな悪行三昧のチャンコロ共産糞豚は大嫌いですが、シナ人は嫌いではないどころか韓国人なんかと同様に大変親しみを感じるので政治的な配慮からできるだけ、親密にならないように、付き合わないように、語らわないように注意して生活しています。特に韓国人は要注意で心情的に日本人に最も近いので親しくなるとドロドロになる。これはこれで危ないんですね。近くの親戚より遠くの他人と言います。無論必要な時は話さなければならないから別ですけどね。
『臨在録』の勘弁条に、明頭來明頭打、暗頭來暗頭打、四方八面來旋風打、虚空來連架打と普化和尚が布教しているところに、そのどれでもなく來たらどうすると臨在が弟子をやって問わしめる場面があって今でも覚えているくらい印象に残ってましたし、その経験も済ませました。シナ人の臨在さんは若き日の私の先生でしたね。

ところで『文章作法』ではなくて『文章読本』でしたね。昔の東大出というのはどの分野でもとても明晰でしたね。今とは大違いです。どの分野に居てもとても立派でしたが、やはり日本を背負っていかなければならないという使命感があったんですね。今無くなってるでしょ。ただの学歴に過ぎない。詰まんない奴が多い。

谷崎は文章の要素として、①用語、②調子、③文體、④體裁、⑤品格、⑥含蓄をあげていて、特に①の用語に関して、異を樹てようとするな、分かり易い語を選べと教え、また、「分からせる」ことにも限度がある、文章は万能ではないと注意してますね。無論、小説家ですから、散文の話をしていて実用文でも同じだと言っている。

古来からの日本語には和文脈と漢分脈とがあって、和漢混交文の成立していた時期に欧米の言葉が文明開化、富国強兵、殖産興業の政府方針のもとで、翻訳文として入り込んできたわけです。欧文脈と和漢混交文の合体です。そこに口語體運動が加わって話すように書けという教化が行われた。話すように書くのは既に江戸自体からあって最も有名なのは勝海州の親父で江戸の旗本遊び人であった勝小吉の『夢酔独言』でしょうかね。学がねえから文字を学んで自己流で当時の江戸のベランメエ言葉そのままに思いを綴っていますよね。私が昔それを聞くのを楽しみにしておりました寮の管理人さんの出自であった商家の旦那衆の江戸前言葉とは違っていて庶民の言葉です。無論旦那衆の江戸前言葉は武家屋敷の多かった山の手の言葉とも違います。小吉は江戸の火消しで侠客の新門辰五郎とも付き合っているので言葉が庶民階級の言葉に染まっている。
勝海舟が江戸城明け渡しと徳川慶喜の助命を西郷と交渉した際、戦争する気なら江戸に火をつけるぞと脅したらしく、実際に準備していたのがこの辰五郎だと自分で『氷川清話』に書いてます。でも言うまでもありませんが西郷と大久保は戦争する気で上京しているのですから、戦争で火を付けたから何だということで、実際には勝は裏でパークスに手を回して、アーネスト・サトウを通じて薩摩側に圧力をかけていたのだという説もありますが、今となっては分かりませんね。
確か当時の大阪弁で口語體の文章を書いていた学者もいましたかね。もうわすれちゃいました。口語體運動というのは二葉亭四迷が有名ですが、別に明治に始まったものでもないんですけど、ともかくも日本語で西欧文明を吸収して国民全体の学力を上げるのだという運動の一環なんですよね。

その欧分脈の中で、本家本元側が論理言語のデジタル化を行って、述語体系をコンピュータに乗せてしまった。日本でも兼好法師の「事理もとより二つならず」とか、佐久間象山の「宇宙に実理は二つなし。この理あるところ、天地もこれに異なる能わず。」と知っては居るのですが、"実理"言語を数値化してしまうという偉業を現実に行ってしまったのは欧米ですよね。無論、感情を伴った表現である「思い」は論理体系には含まれていない。谷崎の知らなかった世界です。世界は進化しているんですよね。
学先生に置かれましては欧文脈の日本語、或いは欧文そのものの世界に慣れ親しまれ過ぎて、ことさら主語が省略されていると論理的でなく感じられるのでしょうね。その内、日本語も余すところなく主語を書き込む風に染まっていくかもしれませんよね。なにしろ、コンピューター内での数値化された言語には必ず主語と述語がセットになっています。そうでないと演算できない。でも他方で和歌や俳句の世界が滅んでいくとも思われませんね。なにしろ天地有情ですから。








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