狂犬病 その2 日本の症例

昨日、狂犬病について書きました。病気の症状が典型的でないとかきました。それでは、典型的な症状とはどのようなものでしょうか?
 
日本の症例で、Yamamatoらによる(2008年 J of travel Medicine)60歳の男性の報告があります。
 
この方は、脳脊髄駅から狂犬病ウイルス抗原が検出されており、昨日の症例より、狂犬病と診断して問題のない症例でした。
 
論文によると、この男性は、発症の当初は、海外で犬にかまれたことが明らかでなく、その後、家族の話しから噛傷のエピソードが判明したそうです。この方は、いわゆる水が飲めない、水を怖がるといった古典的、教科書的な狂犬病の症状があったようです。
 
発症は、発熱、咳、鼻水など風邪症状で始まっています。
発熱が続き、虫が見えるなど幻視がおき、「トイレの後に、怖くて手が洗えない」の訴えがあり、さらに、「人がそばを通って、空気が流れた感じがすると怖い」「エアコンの風が怖い」と訴えたようです。
 
高血糖、高ナトリウム、高血圧、頻脈、難治な全身けいれん、意識障害がありました。
 
唾液、局所リンパ腺からウイルス抗原が陽性となり、狂犬病の診断となりました。
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