木の実、ピーナッツは、エピネフリンを要する反応が起きやすいと言える。

一般的に、幼弱乳児では、細菌感染症に抵抗力が低く、重篤化します。
乳児は免疫がまだ脆弱ですので、人工的に乳児に細菌に対する免疫をつけさせるが、肺炎球菌ワクチンやインフルエンザ菌ワクチンです。
 
これらのワクチンは、髄膜炎、敗血症予防には有効ですが、この2種の菌によっておきる日常的な感染にはワクチン効果が期待できません。
 
しかし、ウイルス感染症やアレルギー疾患では、必ずしも、乳児が弱いわけではありません。
 
麻疹、水痘がその例ですが、生涯1度しかかからないタイプのウイルス感染症では、成人がかかると、小児に比べ重症化します。食物アレルギーにおいても、成人や年長児の方が、より強い生体反応がおきてしまうことがあります。乳児の方が、一過性のショックを呈しても、自然回復力が強く、代償的な生命維持機能は優れています。
 
乳児の食物によるアナフィラキシーは、アナフィラキシーとして繰り返すことは少ないです。
一方、年長児のアナフィラキシー反応は、より重篤となる事実には注意すべきです。
 
要注意の年長児のエビカニアレルギーですが、皮肉なことですが、エビカニアレルギーがあっても好きで食べているうちに治ってしまう人がいます。1型アレルギー反応は、減感作という現象が起きるからです。
しかし、一方で、だんだん、強くなってしまう人もいたりして、免疫の個別性には注意です。

乳児の免疫は、月齢と共に急速に変化していき、外界からの異物となりえる新しい食べものでも。胃腸が受け入れをスムーズに行うようになります。そうしたバランスが悪いのが、食物アレルギーという病気です。今回は、食物負荷を行う時に、エピネフリン注射を要する反応が起きる頻度について、調べた論文を紹介します。

J Allergy Clin Immunol. 2009 Dec;124(6):1267-72.
食物アレルギーのある子供たちに、1273 回の食物負荷を行ったところ、そのうちの436 回に何らかの反応が見られた。(436 /1273 、34%)。食物負荷時、エピネフリンを使用した回数は50回であった。その頻度は、全体の食物負荷のうちの3.9%であった。エピネフリンを使用した頻度は、陽性食物反応の11%であった。
 
陽性反応において、エピネフリンを使用する状態となった数とその頻度は、それぞれ食品ごとに、以下のとおりである。卵 15(16%)、 ミルク 14(12%)、ピーナッツ10(26%)、木の実4(33%)、大豆3(7%)、小麦3(9%)、魚1(9%)であった。
 
以上の結果から、負荷テストの時に、エピネフリンを使用した頻度が高い食物は、木の実33%、ピーナッツ26%であり、この頻度は、卵16%、ミルク14%に比べ高く、木の実、ピーナッツは、エピネフリンを要する反応が起きやすいと言える。
 
エピネフリンを使用した子供たちの平均年齢7.9歳、使用しない子供の平均年齢5.8 歳と、エピネフリンを要した子供は、年長であった。
 
負荷テストした50人の子供のうちの3人に2回のエピネフリン注射を要した。2相性の反応(食後すぐの急性反応と、遅れてでる症状の両方起きること)は1名にみられた。
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

トラックバック