魚に対する反応は、魚そのもの以外にも、魚の分解物質、魚に付着した寄生虫、細菌、真菌など、魚以外のアレルゲンにも要注意です。

シーフードを食べることは、健康に良いと言われています。しかし、シーフードを食べるのではなく、吸い込んだり、皮膚に付いたりする時は、その影響はどうなのでしょうか?
 
空気中に多くの魚抗原が浮遊しています。魚の臭いがする場所では、魚アレルゲンが浮遊しているのです。シーフードアレルギーがあって、すし屋で、除去メニューを頼む人がいますが、すし屋に入った時から、すでにそうした魚アレルゲンの暴露をうけています。
 
魚に対する反応は、魚そのもの以外にも、魚の分解物質、魚に付着した寄生虫、細菌、真菌など、魚以外のアレルゲンにも要注意です。
 
まぐろなど、大きな魚のすり身などで反応した場合、その魚ではなく、魚がえさとして食べたエビカニがアレルギーの原因なるなども、考えられます。
 
魚アレルギーは、成人が多いですし、治りにくい面がありますが、好きで食べているうちに、アレルギーが治まる人もいます。
 
魚アレルギーに関しては、いくつか、興味深いことがありますが、まだ、未知の部分は多いです。
魚種では、大型の回遊型の魚(まぐろ、鮭など)の方が、じっとしている魚より多いと、東京薬科大学 殻の報告がありました。

魚アレルギーは、パルブアルブミンより、コラーゲンに対するアレルギー反応が主体となる人もいます。コラーゲンは、皮、腱、骨などに多く含まれ、蛋白構造がほぐれるとゼラチンとなります。
 
米国では、成人の2%位と考えられていますが、日本は、一般人の全体的調査が少ないですが、外国より少ないのではないでしょうか?
 
サンマ、サバ、マグロなどの赤身の魚に含まれる遊離ヒスチジンが微生物の脱炭酸酵素作用をうけて、ヒスタミンを生成し、これが食中毒症状(アレルギー類似症状)を起こす機序も考えられます。
 
こうした魚によるアレルギーを、解説したレビュー論文を紹介します。
Curr Opin Allergy Clin Immunol. 2010 Apr;10(2):104-13.PMID: 20179585

シーフード加工を作業する人たちには、職業性アレルギーが起こり、代表的な病気は、シーフードアレルギーによる喘息です。シーフードの缶詰作業に従事することにより、シーフード(筋肉、内臓器官、皮膚/ムチン)由来のたんぱく質などが、微粒子となって、空気中に浮遊します。
 
人が、こうした魚蛋白を吸い込んだり、皮膚に付着したりすると、1型のアレルギー反応による職業性の喘息が起きます。魚喘息は、硬骨魚では2-8%に、甲殻類では、4-36%に起きます。
 
空気中に浮遊する微粒子の量は、環境の違いにより、0.001-11.293mg/m3とかなり幅のある数値ですし、アレルゲン量としても、0.001-75.748ug/m3と、こちらもかなりの違いがあります。
 
さらに、シーフードについているアニサキスや、魚由来の生体反応物質(プロテアーゼ酵素、毒素と防腐剤)も、人の免疫系に作用します。魚の代表的アレルゲンであるトロポミオシンとパルブアルブミンは言うまでもなく、他に、セリン・プロテアーゼのような物質も重要ですし、1型アレルギー以外で、菌由来のエンドトキシンが喘息を引き起こすことなどが想定されています。
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