黄班変性症に対して、ルテイン、ゼアキサンチンに若干の効果が期待できるよう。

生物に寿命があるのは、加齢に伴い,、新旧の細胞が入れ替われなくなるからです。動物が酸素をエネルギー源にしている限り、生きることは、酸化ストレスを蓄めこむことであり、老化は避けらません。人間ほど、年齢が姿形に現れる動物は、無いのではないでしょうか?
 
高齢者が増加していく日本において、加齢に伴う体の変化を病気ととらえ、不安をあおり、絶大なる抗老化を謳うグッズの広告がどんどん増えています。
 
抗加齢情報は、所詮、玉石混合です。そこには、巨大なマーケットがあります。嘘をみぬき、自ら信じるものを選び出す努力を続けましょう。
 
抗酸化物質のサプリが、巷に溢れていますが、その効果は限定的であっても、人は抗酸化物質さがしに努力をつづけるでしょう。そして、老化をチェックする機器を開発し、新薬発見につなげるでしょう。
 
今は、生体の老化程度を測定する機器がないので、抗酸化剤の効果のチェックができていません。これが、効果のエビデンスが無くても。商品が生まれる理由ではないでしょうか?
 
インターネット時代は、だれでも科学的な目を持つ事を可能にしました。
こうした視点から、抗加齢に関する過去の情報を集めてみましょう。
 
今のところ、人類の老化を防ぐ手段は、みつかりません。それでも、野菜、ビタミンなどは、抗酸化効果を持ちます。
雑食である人種は、抗酸化作用をもつ物質をエネルギー源として利用できるように進化してきたと思います。抗酸化作用をもつ物質による病気の減少は、疫学的なデータにもあります。
 
老化とサプリの糸口となるような話題にふれていきましょう。

ビタミンは体に必須な物質であるものの、それをサプリとして、接取することが、本当に老化を防ぐか?について、議論が続いています。
 
昔から、目の機能にビタミンが、重要であることがわかっていました。網膜の健康は、色素が十分にあることが条件です。加齢と共に色素密度が少なくなり、視力が落ちます。加齢に伴い症状が進みますが、女性において特に進行しやすいのです。元々、女性の方が、色素密度が低いのです。
 
光を用いて、網膜の黄班の加齢を推定する機器が開発されました。測定値の再現性など、機器としては、問題は残るようですが、黄班変性症の治療効果判定ができるとのことで、世界中で使われるようになりました。
 
まず、黄班変性症は、以下の眼科学会のホームページによくかかれています。
http://www.nichigan.or.jp/public/disease/momaku_karei.jsp
このホームページでも、抗酸化サプリの有効性が紹介されています。
 
黄班変性症は、基本的には、老化による変化ですが、老化は人により、まちまちなのです。
世界中で治療法が検討されています。高価なモノクローナル抗体も治験されています。

ルテイン、ゼアキサンチンと呼ばれるビタミン療法が、目の黄斑を強くするとの成績がでています。
サプリとして接取する抗酸化剤が、効果をだしているという論文です。
 
抗酸化を謳う多くのサプリの多くが、効果評価はされないまま、巷で売られているのに対し、黄班変性症に対して、ルテイン、ゼアキサンチンに若干の効果が期待できるようなので、これに注目してみましょう。
 

網膜にある黄斑は加齢により、変性していくのですが、その程度を黄斑色素密度MPODという数値で評価することができます。
 
Clin Exp Optom. 2010;93:300-8.に載った論文ですが、過去24編のサプリと黄班変性症の効果について、レビュー(書評)しています。
 
使われているサプリは、ルテインとゼアキサンチンであり、これに加えて、ビタミンC,Eなども一緒に使われています。ルテインとゼアキサンチンは網膜の黄斑部に蓄積し、加齢黄斑変性の改善と関連していることが報告されています。黄班変性症は、ヘテロクロアッチクフリッカーフォトメトリー(異色測光計)という機器を用いて測定しています。

まず、論文ごとに、数値の再現性について評価したところ、論文によっては、再現性にばらつきが大きいと指摘しています。つまり、測定条件によって数値が変動し、機械の精度の問題を指摘しています。
 
結果として、斑色素密度MPODは、病気の有無を問わず、サプリを取ると、増加(改善)する人がいるのは確かにいるものの、ほとんと反応がない人もいて、効果は限局的であるとの結論でした。
 
高齢者で効果が出にくく、サプリ前に密度数値の低い人で、上昇しやすかったとのことです。眼科医は、この機器の導入には慎重であれと警告されています。
 
実はサプリ以外でも、卵にその効果が期待されています。米国の論文ですが、食事におけるルテインとゼアキサンチンの豊富な供給源の一つに、鶏卵を挙げています。

1 日1 個、5 週間の鶏卵の消費が60 歳以上の参加者の血清において、ルテインとゼアキサンチルテインとゼアキサンチン・サプリメントで上昇したとあります。
 
限局的にしろ、サプリの効果が確認できたことは、うれしいことです。何からの理由で、接取量が低い人は、サプリで補うと効果があるようですが、抗酸化物質を十分に食事で取れている人では、それ以上の効果は期待できないようです。
 
今後、さらに網膜に抗酸化物質が集まるように、製品の改良が進む期待があります。
今後もウオッチしていきましょう。
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