肝機能の異常をどう考えたらよいの?No.3

女性は病気にはなりにくいのですが、いったん、なんらかの病気を得ると、他の臓器にも負担が及んでしまいます。

女性は糖尿病があると、男性より血管が障害されやすく、高率に心筋梗塞などがおきることは、良く知られた事実です。以下に男女差のある肝臓疾患を書きます。難解な病気を解明するために、男女で病気が違うことに注目して、発症原因の手掛かりとすることができます。このアプローチの方法を、性差医学と呼びます。
 
自己免疫性肝炎(AIH)
女性に多い自己免疫の機序(自分で自分の細胞を殺す)でおきてくる病気で、日本では1万人位(うち8000人が女性)で、病気を持つ人がいます。抗核抗体、抗平滑筋抗体、抗肝腎マイクロゾーム抗体が陽性になったり、γグロブリンの高値がみられます。免疫細胞が、自らの仲間であるはずの細胞に対して反応を起こしてしまいます。これも、女性が感染因子に対して、強く反応できることが裏目にでてしまうことで、おきてしまう病気です。
 
 
原発性胆汁性肝硬変(PBC)
これも、女性に多く、胆管が壊れていく病気です。患者さんの85%位まで、女性が占める病気です。肝臓の中に。細かく分布している大小葉間の胆管の壁が壊れてしまいます。胆管は、肝臓でつくられる胆汁を集めて胆のうまで運ぶための管で、肝臓内に細かく分布しています。この管の壁が壊れてしまいます。すると内部にため込んだ胆汁が、肝臓内にこぼれてきてしまいますので、肝臓の細胞は壊れていきます。日本で年間の発祥数は500人、全国では約2万人の患者がいます。妊娠回数の多い閉経以後の女性に発症しやすいです。ALPなど胆道系の酵素が上昇し、コレステロールも上昇します。抗ミトコンドリア抗体陽性、抗M2抗体陽性、IgMが上昇します。肝臓の小葉とは、ウィキペディアで、http://ja.wikibooks.org/wiki/%E7%B5%84%E7%B9%94%E5%AD%A6/%E8%82%9D%E8%87%93
 
 
原発性硬化性胆管炎(PSC)
胆管が線維化で硬くなる病気であり、男性の方がやや多い病気です。管内の胆管が慢性に線維化(硬くなり、詰まってしまいます。内視鏡的逆行性胆道膵管造影(ERCP)により、特徴的な所見があります。
 
 
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