医者に行けば、夢のように病気を治す薬がありますよ!とユーザー(患者)に思わせるように広告します。

法律が変わり、製薬会社が直接、薬のユーザーに広告を打つ事ができるようになりました。その方向は、今後、どのような落とし所へと向かうのでしょうか?
 
本来、こうした広告が解禁された理由として、一般人向けに、薬の知識を向上させるという大義名分があったと思います。しかし、本当にそうした方向で機能しているのでしょうか?
 
製薬メーカーの重要な収入源は、医師しか処方できない処方薬です。
製薬メーカーが薬を多く売るためには、まず、医者にかかるように誘導します。
残念ながら、一般人向けに健康不安をあおって、医者に行くことを誘うという形になりやすいのです。
 
最近、新聞やネットでも、製薬会社の宣伝が盛んです。解禁されたとはいえ、法律により、製薬メーカーは、使わせたい薬剤名を明記することができません。
そのため、とにかく、医師への受診行動を起こさせるための広告を打ってきます。
 
お医者さんと一緒に禁煙しようとの新聞一面広告もありました。
 
つまり、医者に行けば、夢のように病気を治す薬がありますよ!とユーザー(患者)に思わせるように広告します。
 
抗生剤など、あてはまらない薬はありますが、薬の多くは、健康にするものでなく、体を変調させるものです。
変調させている間に、体自体が持つ回復力が戻ってきます。
もし、そのしくみがスムーズに発揮されない人は、病気も治らないのです。
 
最近の薬が良く効くということは、薬が確実に体の中に取り入めるように作られているということです。
 
薬の作用で症状が抑えられれば、人は病気が治ったと錯覚します。
しかし、体は、薬がいつも必要な状態へと変化していきます。薬の効き方も変化します。
 
例えば、胃酸を抑える薬で考えてみましょう。
本来、潰瘍やがんの予防につながり、すばらしい効果のはずの薬です。
しかし、効きすぎてしまうのです。
 
胃酸を抑える有効な薬を飲めば、薬の影響で胸やけなどの症状がマスクされてしまいます。
薬が無ければ、人は具合が悪いため、無理なことができません。
ところが薬で胃酸を抑えてしまえば、酒を飲んだりできてしまいます。
 
痛み止めの場合なら、痛み止めを飲んで、肉体労働を続けてしまうなどしてしまいます。
体は治っているわけではなく、ただ、変調しているのです。
一時的に体が楽と感じても、その先の体は壊れる方向に向かいます。
 
ところが、製薬メーカーは、そうした方向では、薬の説明をしません。おいしい食べ物や素敵な衣料品と同じように、人々の心を誘惑するように、薬を使わせようとします。
 
日本は、皆保険の国であることを思うと、多くの人が医師による診療に殺到したら困ります。保険診療には、税金が投入されています。
 
社会人は、生活のため、収入を得るために、体を犠牲にして働きます。
どのような仕事と言えど、肉体や、メンタルを苦しく追いこみながら、収入を得ています。
働くことは、体を壊すことと言ってもいいかもしれません。
他の人が治めた税金を保険診療で使うためには、それなりの病気であることが必要です。
 
そうした、啓発活動を、製薬メーカーにして欲しいです。
しかし、今のところ、製薬メーカーが、保険制度維持の国民的世論の形成に貢献してくれようとはしていません。
 
病気の不安をあおるような情報を流して、症状があれば、医師にかかるべき、薬は病気を治せるものと思わせようとしています。
 
診療のみに限った話ではありません。
検査も同様に、過剰に宣伝します。検査はあくまで、結果の解説ができる専門家がいて、有用なはずです。しかし、検査だけをして、後は、Aとか、Bとかのあいまいな表記しかしない検査法がはびこっています。
 
検査会社は、検査の精度に触れず、一般人に、検査の良いとこ取りのみ伝えます。
 
本日、朝の情報番組で、IgG型食物アレルギーの説明をしていました。その解説は、とても偏ったものでした。解説ではなく、宣伝と言えるようなものでした。
 
実際のIgG型食物アレルギーとは、IgE型アレルギーと異なり、もっと複雑な免疫反応です。全貌はまだ、解明されていません。つまり、説明できるほどの知識がまだ、そろわないのです。
 
人はいろいろな物質にIgGを作りますが、その役割については多様すぎて、医学のレベルがまだ追いつきません。つまり、測定して結果がでても、IgGがその人で、そのような反応や症状を起こしているかがわかりません。たとえ、IgGを持っていても、その意味や働きを説明することができなのです。
 
この、ラジオ番組では、食物の遅延型アレルギー反応によって、腹痛、全身倦怠、頭痛が起きると説明していました。1-2日前に食べた検査が原因で、全身や胃腸の症状が起き、それが食物によって生じるとの説明していました。
 
司会者(パーソナリティ)は、解説者にいろいろ質問していました(台本にあったからかもしれませんが・・・)。
腹痛、全身倦怠、頭痛が、なぜ、以前の食べ物が原因であると関連できるのでしょうか?そうした素朴な質問を、私は司会者から出るのを期待しながらラジオを聞いていました。
 
腹痛、全身倦怠、頭痛が、以前に食べた食物が原因と決めつけるのは、実際には難しいと、誰でも気づいてほしいです。
 
IgG検査で病気がわかりますと、回答者が答えたら、司会者は、人はいろいろな物質に反応するのが普通でしょうと言って欲しかったです。
 
以前に、こうした検査試薬(米国製)の宣伝活動をしている人と、会話したことがありましたが、全く、知識は持っていなかったです。又、3万円でIgG検査を受けたことがある方(患者さん)と話をしたこともありましたが、医師の説明を理解できていなかったです。IgG測定に問題点が多くとも、検査会社も医師も儲かるのです。
 
この検査は保険がききません。その理由は、結果が有用であるとは判断されていないからです。でも、保険診療外での検査は可能です。
 
患者さんによっては、この結果によって、新たな病気をつくりあげてしまうかもしれません。患者さんは、心も弱っています。
 
体に入ってくるいろいろな物質に対し、どのような免疫反応を起こすのかは、個人差が大きく、神のみぞ知る領域です。顔や声が皆違うように、免疫反応が違うのです。
 
汗水流して働いた人のおさめた税金が、無駄な保険診療に使われてしまわないことを望むばかりです。国民啓発のための財力を持つ製薬会社の良識に期待したいです。
 
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