長い質問を寄せたり、他人に依存してしまうことが、この女性の仕事上での問題点に共通しているかもしれない。

新聞の人生相談(コラム名は人生案内)を読むと、回答者の冷たさを感じてしまうことが時にある。
本日は、20代女性からの仕事上での相談であった。
この女性が、仕事上でのミスが続き、職場の上司の40台の男性が冷たい態度をとるために、とてもつらいのだという。どうしたらよいか?の質問だ。

この質問の手紙は、ていねいな誤字のない美しい文字で、便せん8枚にしたためられているという。
当然、新聞に質問文章として載るのは、数百字に縮められている。
 
回答者は男性の作家であった。作家は、これは恋愛の相談ではないか?あなたはその男性に注目してもらいたいのではないか?構って欲しいと考えているのではないか?とあった。
そして、そうなら、そうした気持ちはやめるべきとあった。

新聞上、質問として寄せられた投稿文は、かなり編集者の手が入っているのだということを知った。
質問してくる本人が書いた文章ではなく、編集者が手を加えて、Q&Aの形にはめこめたものである。

その結果、投稿された人生相談は、投稿者の気持ちからずれてしまうことがあるだろう。
ここを避けるためには、質問する人は、なるべく簡潔に質問文を作らなければならない。
そうでないと、編集者に編集され、焦点がぼけ、その結果、不愉快な回答をもらうはめになってしまうかもしれないのである。

もっとも、そんな固く考えても仕方ないことで、新聞の人生相談は匿名の質問であり、その答えも、又、不特定の多数が読むものである。回答のずれを、あまり考えてもしかないものでもあるだろう。

新聞上の、今回の質問の文章を読む限り、投稿した女性が、会社の上司にどのような感情をもっているかはわからない。
私にとっては、そこには、あまり重要でない。むしろ、素直に、この女性には、冷たい上司がいて、仕事がつらいだろうと同情してしまった。

この女性が、現在抱える問題点を考えてみたい。
 
この女性が、便せん8枚に質問を書いたことは、やはり、問題があると思う。
質問は、最初から、数百字しか新聞には載らないはずだ。
 
それを考えれば、書いても無駄であるばかりではなく、誤解を招く。
長く書くことで焦点がぼけ、編集する人の手による修飾や変更を受けやすいのである。

さらに、質問を長くしてしまうことは、書き手の女性は、大事な部分の選択を他人に委ねてしまうことになる。
つまり、女性自らで悩みのポイントを選択をせず、編集者の意のままになってしまうのである。
 
この女性が、うまく仕事をこなしていけない要因につながりそうである。
載るはずもない長い質問の手紙を丁寧に書くために、女性は、相当の時間をロスしている。
ここは、女性は頭の中をまとめて、簡潔に質問をして、他力本願にならない姿勢が必要である。
 
診療の現場でも、何度もくりかえす女性の質問に、医者が悩まされることがある。
聞き手の医師の緊張の糸が切れて、しっかり聞いてもらえない事がある。
日本の診療は、長い質問に答えてもられるような恵まれた環境にない。
診療時間は、費用という制約があり、短い時間で安いコストでなりたっている。
ここをふまえないと、医者に相手にされないと感じて、患者側は傷つく。

長い質問をしたり、他人に質問のポイントを依存してしまうことが、この女性の仕事上での問題点に共通するかもしれない。無駄なところで、心を消耗させてしまい、実効の上がらない仕事の不安が、この女性を苦しめている。

会社は、利益を追求するために経営努力をする組織である。社員は、時間内に仕事を済ませなければならない。
こだわってはいけないものが一杯ある。
 
ミスをしょいこんで悩む女性は、仕事の効率が落ちてしまう。
こだわりすぎたり、焦点がずれた努力は、プライベートでは許されても、会社組織では、嫌われる。
やたら悩んだり、思いこむタイプの女性を、会社(上司)は、教育していくのは大変だと感させてしまうかもしれない。
 
今、この女性に求められることは、上司の思惑にふりまわされないことであろう。
上司は、何を考えているかはわからないと思って、アドラーの課題の分離をするのが良い。
 
他人の思惑なんで、所詮、複雑で詮索しても始まらないと思うのである。
仕事にミスはつきものなので、むしろ、部下はミスをひきずらない心のスキルが必要だ。

冷たい上司が1人いるなら、1人で済んでいると考えるしかない。
冷たい上司1人いるのではなく、1人しかいないと考える。
その上司の考えが、基本ではないのである。
上司は、上司自身の物差しで評価しているだけなのだ。

できれば、新聞の人生相談は、質問した人がうれしくなる答えを期待したい。
うれしくない回答は、それを読む一般購読者も参考にならないことが多いのだ。
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