現実には、多くの人の能力は限られている。その結果、男性が陥りやすいのは、駄目な自分を自覚して落ち込むことだ。

テレビ朝日の報道番組で、ネット検索順位の男女別データが示されていた。
 
従来のテレビ番組においても、人気度の高いニュース番組をランキング形式で発表することはあったが、男女別解析というのは新志向だと思う。
 
今週の調査結果は、女性の検索上位は、芸能ニュースが上位を占めることが多く、男性は政治問題が上位であった。若い女性アナウンサーは、女性は芸能ニュースが多く、男性は政治です、とか淡々と躊躇ない言い方をした。
 
もし、視聴者が女性なら、自らの興味が芸能中心と言われたらうれしくないのだが、この若い女性アナウンサーは、女性心理に気づかないようだ。
 
この男女別発表は、実際のところ、男性から「女はこれだからだめなんだ!」と、攻撃される材料を提供しているようなものだが、この男女別発表はいつまでやるのだろうか?毎週、女性は、芸能中心の傾向が続けば、女性にとって、不名誉なことだ。
 
しかし、残念ではあるが、正直、女性にとって政治は遠いのだ。
 
政治とはかけひきであり、かけひきは、男性志向のものだからである。しかし、国民である以上、女性は興味を持たなければいけないという意識はある。
 
本来、政治のめざす理想は、人間共通のものであるとは思うが、理想を追求するまでの過程や手段で、男性特有のかけひきで政治は成り立っているのだと思う。
特に、日本では、その傾向が大きい。
 
日本の多くの政治家は男性であり、政治家の言葉は、男性的権力抗争の臭いに満ちている。
しかし、政治で決まったことに、国民は従わなければならないわけで、国民が政治に興味が無いというのはまずい!
 
芸能ニュースは、最も、マスコミが操作しやすい分野であろう。マスコミは、おもしろおかしく、芸能人を書きたてて、視聴率を上げようともくろむ。
 
芸能ニュースは、結局、後味の悪い場合が多い。
人気タレントを持ち上げる番組は多いが、マスコミは、ほめた最後に、そのタレントを突き落とすことをしようとする。それは、マスコミにとって、効率のよい視聴率かせぎとなる。
落とすためにほめるという段階を踏んでいくようである。
 
さて、男女の志向の違いは大きいもので、乳幼児であっても、男児は動く物を追い、女児は動かなくてもきれいなもの傾向がある。男性が動く物を追うのは、本能的に動く物を追いながら、追いかける自分自身の能力を高め、トレーニングの成果を確かめているだと思う。
 
しかし、現実には、多くの人の能力は限られている。その結果、男性が陥りやすいのは、駄目な自分を自覚して落ち込むことだ。
このギャップは、男性特有の犯罪を呼び起こすようだ。
 
今日のテレビニュースでも、大麻を自宅のマンションで栽培していた40歳の男性の談話が紹介されていた。
男性は、「僕は大麻が好きだ。僕は結婚をしていない。男が40歳になって就職しようとしても、職がない。楽しめるのは大麻位だ」と、コメントしている。
 
男性は、自らの持ち物が少ないと感じる時、こうした投げやりな気持ちになり、犯罪的で自己主張的な境地に陥ってしまうようだ。
 
世界を震撼させてきたイスラム国のテロ事件や、先日の、ジャーマンエアの副操縦士の異常行動なども、犯人は、このままでは小さな存在で終わるのに耐えられない!、大きな事をしたいとの強迫感がある。
犯人の価値観による正義を、世の中に知らしめたいための行動だろう。
 
しばらく前には、オウム事件のサリン製造事件があった。
犯人にとって、サリンを作る事は、自らの才能を試す事でもあり、世の中を強く突き動かすものを作ってやるとの欲望だろう。
 
いづれも、犯行の裏には、自らの能力を最大限発揮したい、大きな成果を上げたいとする男性志向が見え隠れする。
 
動物が群れをなせば、そこにボスが必要になる。ボスは賢く、体も大きくなければならない。
ボスになるために、オスは戦う。
そうした生存のための生き残りのなごりが、現代男性においても特有の行動パターンとなるのかもしれない。
 
人間も、男性はボスをめざす。一国一城の主になるべく、努力する。
自分の家来や所有物を増やしたい。
そうした天下取りの過程で敗れ、自らの能力の限界を感じて望みが消える時、男性は事件を起こす。
 
最近、似た事件では、今回の首相官邸へのドローン飛ばし事件が起きた。
幸い、怪我人とか、事故にはならずに見逃され、むしろ、数日間、ドローンが放置されたことが問題になっている。今回のドローン飛ばしでも、強い自己主張的な行動である。

テロリストは、世の正義のためという大義名分で、殺人を正当化させる行動だろうし、愉快犯は、世の中に知られずに、いたずらを楽しむ行為だ。
いづれも、こうした行動をすることで、自らの存在感を強く感じることができる。
 
今回のドローン犯人も、いつばれるか?ばれたらどうなるのか?ドローンを飛ばした結果におきる騒動について、毎日、激しく葛藤したと言っている。
 
こうしたせっぱつまった経験は、やみつきになる危険をはらむ。せっぱつまった時、人は強くメンタルを集中させるからであり、激しく葛藤する状態にのめりこんでしまう。
追い詰められている時の恍惚感のとりこになってしまうのだろう。
 
今回のドローン犯人は、自らのブログに自分の無能が悲しい、総理官邸の警備の薄さが悲しいと、つづっているとのことである。こんな国ではいけない!国を変えなければいけない!との主張だ。
 
しかし、ドローン飛ばしのモチベーションは、犯人にとって正義の行動のつもりでも、他人からみると、自己主張と感じてしまう。
 
テレビに写った実際の犯人の容貌も、精悍でやせていて、憂国の士という感じであり、強い意志を持っていそうである。
 
しかし、男性特有の強い意志というのは、世の中をつくってきた力であることは確かであるし、女性も、男性のこの意志に依存してきた。
 
時代が進んでも、男性心理の理解には、かかせない核のような部分だろう。
 
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