小保方晴子氏の手記タイトル「あの日」が、講談社から発売されましたが、売れ行きが良いようです。マスコミによる捏造説を鵜呑みにせず、この事件は何か背景があると感じていた人が多いことを反映しているかな・・と感じています。
近所の本屋では、明日3冊入る予定とのことでしたので、私も予約しました。
書評によると、この本は、小保方氏が周りの研究者に遠慮して言わないできたことが中心に書かれており、彼女がためこんでしまったフラストレーションを爆発させた内容のようです。
発売後は、STAPを論じるいろいろな方のブログで、本の文章が引用されることでしょう。
大事な読みどころは、ネットにアップされるでしょう。 この本のどこに注目すべきかは、ブログの書き手によって変わってきます。ブログ主がどのような立場や思考の持ち主かを反映します。それを読み比べるのも興味深いです。
すでに、アマゾンレビューには読後感想文がいろいろ載っていますが、悪意に満ちた書き込みも多いのですが、むしろ、こうした悪口をしっかり読めば、彼らの悪言雑口による攻撃の戦術を知ることができます。
小保方氏はうそつき、税金の無駄使い、自分勝手、反省がない、印税稼ぎ など、決まりきった言葉で、小保方氏を攻撃しているようです。
まだ読んでいない私ですが、「迷子の子供を捜しに行く」とか興味ある表現ができる小保方氏なので、いろいろ注目できる文章はあるだろう・・と思います。
私としては、理研調査委員会が、調査の過程で、彼女にどのような態度をとったのか?、彼女を見張るために(実際はプレッシャーをかけるため)、税金の無駄使いを世間に印象づけるため、虐待に近い無駄な監視システムの状況などを知りたいと思いました。
又、笹井自殺時の彼女の気持ちなども知りたいと思っていますが、「業火に焼かれる」と表現しているようで、多分、この時、小保方氏は思考がストップしてしまって、文章に表現できないのかもしれないと思いました。
人々はSTAP事件のあらましのストリーはすでにわかっているし、彼女の受けた被害もわかっているので、この告白本を一気に読むというより、大きなイベントごとに読んで、その過程で見えてくる珠玉の表現(読者を涙ぐませる)の文章を探すのが、この事件を知ることになると思います。
美文的な表現より、平易で率直な言葉が、人の心を打つと思います。
彼女がどのような差別的扱いを受けたのか?について、彼女の生の言葉を知りたいです。
すでに、マスコミから出版の紹介記事などが出ていますので、そうしたネットの文章より、私が参考になると感じた部分を以下に書いてみます。
以下の文章は、ネット引用の内容は青字で書きます。黒字は私(学とみ子)の感想を書きます。
14年3月に激しい批判報道を受け、ストレスで食べることも眠ることもできなくなった。無意識のうちに『死にたい』と何度もつぶやくようになった。母が神戸まで迎えに来てくれ、病院に行った。睡眠薬と抗うつ剤を処方された」と振り返った。
私(学とみ子)の感想
医師専用の情報ネットにも、捏造説が盛んに書き立てられていた。そうした中で、結局、彼女は告白本を出すまでに回復したのだから、治療は悪くなかったのかもしれない。私は治療の様子などを知りたい。
診療にあたったメンタルの医者は、彼女が捏造していないということを、しっかり信じてあげたのか?彼女の実験の話をどの位、のめり込んで聞いてあげたのか?
STAP細胞と同様に、生物細胞は回復する力を秘めていると、小保方氏に信じさせることができたの?など、こうした実際の治療の経過と回復過程について、私が本を読むことで知ることができたらありがたいです。
実際の医師の言葉や、彼女の気持ちなどを知りたいのですが、どうも、ここまでは書いていないようです。
他人を陥れようと企画する者たちは、意識的に攻撃的な情報を出すから、彼らの作戦と思って聞き流せ!思うつぼにはまるな!反論のチャンスは、今後もいくらでもあり、今はゆっくり休めば、体力は回復していくから大丈夫!」
などと、患者の小保方氏相手に、医者は言ったのだろうか・・・?
抗うつ剤と、睡眠薬に頼りすぎていなかったか?根っこの悩みが改善する、あるいは対処できる体力が回復すれば、原因の明確なうつ状態は改善していく。こうした症候性のうつ状態は、脳の働きをおさえる薬はマイナスのこともあると思う。
共著者の若山照彦・山梨大教授について「STAP細胞の作製の成功・存在の証明は、若山先生がいなければなしえないもの」と強調。論文撤回に至った過程で「若山先生が作った細胞を若山先生ご自身が『おかしい』と言っている異常事態」と指摘した。
私(学とみ子)の感想
この文章もとても参考になります。若山氏は、自分の実験が、悪意を持つ他者によって操作されていた(動物の入れ替え、細胞や保存検体のすりかえなど、)ことに、ある時期から気付いたということを示しています。
STAP細胞がES細胞ではないかと疑義が起きたことには「私がES細胞を混入させたというストーリーに収束するように仕組まれていると感じた。私の上司たちによって仕掛けられたわなだ」と、理研への不信感も示した。
STAP細胞の再現実験に失敗したことには「STAP現象は確認された。若山先生の実験で成功しなかったため、STAP細胞の存在は確認されなかったと結論づけられた」と悔しさをにじませた。
私(学とみ子)の感想
この時に、小保方氏は、声をあげてほしかったです。 理研のしかけた再現実験において、「STAP現象は一部再現できたじゃないですか!認めてください!」と言っても良かったと思います。
理研がこの成果を知らん顔する理由は、理研が再現実験にあえて高いハードルを設定して、小保方氏が失敗するようにしくんだからです。そして、再現実験発表の際でも、実験の経過や成果を、彼女に語らせませんでした。小保方氏を犯罪人と見なし、印象づけるためですが、こうしたことは、逆に理研に反発する人が増えることになります。
もし、小保方氏が本当に科学者として未熟であったら、他の学者と一緒に、公開の場で、自由に語らせたら、彼女の未熟性がばれると思います。そうしたことをせずに、彼女を排除するから、理研への批判が出てくると思います。権威は、人を納得させることで維持されると思います。レベルの低い裁定をしたら、人々は認めず、権威は消失します。
彼女を科学者として扱わなかったことに、理研の見栄と意地悪を感じます。先端研究所としての品性に欠けます。過去に理研から出た論文で、再現性の無い実験は、多数あるはずです(一般人は知らないだけ)・・・・。理研は、最高のハードルをクリアしないから、捏造であると結論したのです。
一連の問題で取材攻勢にも苦しんだと記述している。「(ある女性記者のメールに)殺意すら感じた。不確定な情報をあえて盛り込み、『返事をしなければ、このまま報じますよ』と追い詰められた。その手段は暴力的」と厳しく批判する部分もあった。
私(学とみ子)の感想
この文章も注目できる。マスコミに、こうした人たちがいるとの情報を世間に広めて欲しい。正義の味方であるような顔をして、マスコミは権力をふりまわす。マスコミは、関係者の証言からSTAPがあるかもしれないと感じても、マスコミの方針を変えない。正しいかどうかより、どこに、読者を呼び込めるかが、命だ。そうした意味で、マスコミが手のうちを出しつくした時点で、告白本を出せたのは良かったかもしれない。
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