小保方氏のような立場の弱い人間がターゲットになっただけでなく、理研上層部の人間も攻撃のターゲットにされていたと思われる節があります。

告白本を読んでいると、今回のこの事件は、小保方氏のような立場の弱い人間がターゲットになっただけでなく、理研上層部の人間も攻撃のターゲットにされていたと思われる節があります。

再現実験の経費は、税金の無駄使いの象徴となるように、高金額を算出する必要がありました。告白本では、小保方氏は自虐的に、魔術を使うのを監視するために、監視体制が準備されたと書いています。
過剰な投資となるよう、光学カメラ、赤外線カメラなどが複数で設置されました。それにいくら経費がかかったなどの情報も飛び交いました。

実験室監視のために、つきっきりの監視人をつけ、これにも経費をかけました。

実験室の壁の穴は、どんなに小さくても埋める工事がなされました。小保方氏は、こうした異常な改装を見て
理研の上層部が、このような非科学的な発想を持ってしまうほど、世論に扇動されてしまっていた。
と書いています(217ページ)。

しかし、本当にそうなのでしょうか?これは、税金の無駄使いを演出する目的とされたと同時に、理研上層部に対するいやがらせなのではないでしょうか?

理研幹部は、再現実験の過剰監視をどのように思っていたのでしょうか?
再現実験が終了した時、相澤氏は、小保方氏を犯罪人扱いにしたことを謝罪したようです。

こうしたことから考えても、再現実験の素人的な過剰監視は、上層幹部はやりたくなかったというのが本音でしょう。
もっと言えば、演出をやらされてしまったのであって、上層幹部は抵抗できなかったかもしれません。

壁の穴をふさぐなど、幹部も意味がないことは百も承知でも、
「みっともないから、やるな!理研の品位が下がる」
と言えない状況に追い込まれたのかもしれません。

仮に、後になって、国会議員などから、「こんな無駄で非科学的な経費をかける必要があるのか?」と予算委員会などで質問が出たとしても、言い訳を考えるのは理研幹部です。
理研は、議員質問に対し、非科学的な言い訳をしなければならず、困ります。上層幹部を困らせたい人がいるのです。

218頁には、川合理事が、いろいろ、大事な情報がもれていることを、小保方氏に話しています。

その他にも、機密情報が、複数の他者へのCCメイルで暴露されており、小保方氏も、「暴露してくれ!と言わんがばかりであった。」と書いています。

このように、リークはマスコミだけでなく、関係者間でも、意図的に行われていたようです。
その目的は、複数の人たちがお互いにリークしあってリーク元を複雑化し、リーク元を特定できなくするとした意図ではないでしょうか?
皆でやれば見つからないというニュアンスです。

川合理事も、こうしたリークを止めることができずに、正義じゃない!と怒っています。

リーク合戦も、マスコミ誘導合戦なども、小保方氏非難を目的としながらも、同時に、上層幹部の足元をすくってやろう、困らせてやろうとする手法が見え隠れします。

上層幹部たちは、職員を止めることも罰することもできなかったのだと思います。

小保方氏は、自身が実際に見聞きしたことを、告白本に書いているのですが、彼女が気付かずに書いている事実には、他者がしかけたいろいろな画策が見え隠れてしているのです。
ここにストリー性があるのは、実際に起きた真実の出来事をつづっている結果と思います。

STAP疑惑のみでなく、職員階層間の抗争が入り交じり、上層部がコントロールできない複雑な事件であったのでしょうが、外部的には、すっきりした解決をとりつくろう必要がありました。

つまり、立場の弱い人を、単独犯人に仕立て上げ、小保方氏のみを悪者としました。

ねつ造疑惑から始まったこのSTAP騒動は、理研内の階級闘争であったのかもしれません。しかし、上層幹部へのいじわる合戦は終結したのです。

こうした様相を小保方氏は見聞きしたのですから、混乱の要因と様子の記録は、今後の小保方氏の防御に必要なのだと思います。

この階級闘争のストリーはひとつの想像にすぎません。この想像に証拠はあるの?と聞かれたら、証拠はありません。
ただ、この告白本に真実が書かれているなら、理研内の上下間の階級闘争を考慮に入れたくなるのです。
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