専門家から吹き込まれた知識を不消化なまま、自己流に解釈して、マスコミは妄想的な内容の記事を書いてしまうのだ。

マスコミは、自らがSTAPはねつ造であると裁定し、STAPねつ造論を拡散させました。マスコミ関係者は、ねつ造であることを信じていたし、そうあって欲しいと願いました。とてもスキャンダラスな話題であるため、それで本が売れるからです。

前ブログで書きましたが、若く輝く新人研究者が、論文をねつ造するなんて!信じられない事だからです。

しかし、実際の構図は、研究者たちの権力抗争に、マスコミが利用されたのです。

マスコミを、マスゴミなどと呼ぶ人もいますが、マスコミがマスゴミになってしまうのは、マスコミの責任のみならず、マスコミから情報提供をうける人たちの責任が大きいです。

マスコミは、鮮度が命です。その結果、十分な状況証拠や考察が無いまま、情報を出します。一旦、出て行った情報をとりもどすことはできず、後で読み返すと、真実でなかったり、間違いであったりします。それは、やむをえない点でもありますが、そうしたマスコミの勇み足を、世間はチェックする能力がなければなりません。

マスコミの記事が専門的な知識を必要とする場合、そこに専門家のコメントが付くことが多いです。しかし、そのコメントは、マスコミの意に沿ったコメントをだしてくれる専門家が選ばれています。その結果、専門家ではないような人が選ばれたり、見当はずれなコメントが書かれることがあります。

STAP事件は、コメントどころではなく、マスコミは一部の専門家から情報をもらい、専門家から教えてもらったままを真実と信じて、記事にした出来事だったと思います。

深窓と思われた専門家がかつてないほど異常に声をあげて、マスコミを利用して、世論形成をねらった事件だったということだと思います。

今になると、声をあげていた科学者は一部の人にすぎなかったのですが、科学界全体で、STAPねつ造を正当化したとの印象でした。そして驚く位、批判的な意見が息をひそめてしまっていました。

STAP事件は、科学界の新勢力を旧勢力が潰そうとした権力闘争であったのですが、マスコミは、そうした様相を報道することができませんでした。

STAPがねつ造であると暴露できたのは、マスコミの科学力であると、マスコミは自慢したかったのだろうと感じます。記者会見では、難解な専門用語が飛び交いました。ねつ造説がいかに真実であるかを、マスコミはこぞってかきました。スコミの実力を見よ!でした。
ねつ造の信ぴょう性を、理研、分生学会が後押しをしてくれて、マスコミは大得意でした。
ねつ造を権威つけるために大宅賞を利用したのです。

こうした報道の世論誘導は、恐ろしいことだと思いますが、なぜ、そうなってしまったのかは、そこを考えてみたいです。

医療ミスも似たようなところがあります。緊急時、正しいと信じた治療や処置が続けられることがあります。しかし、患者が死亡した時、後から、失敗の原因がわかることがあります。医療関係者は痛恨の極みですが、その経験をその後に生かそうと努力をします。この時、マスコミが不消化な記事を書くと、医療側、患者側の双方で、人々の不幸が高まります。

STAP事件が起きた当初、理研は調査をしませんでした。それは正しい選択でした。世論形成を図る一部の科学者の策略が見え見えだったでしょう。しかし、マスコミや政治家が割り込み、間違った世論が高まる中で、上層部の科学的立場が狂ってしまいました。

そうした意味で、かつて、マスコミが盛んに記事にしていた2014年の記事を少しとりあげてみます。青色が記事の内容です。

分析を行ったのは、神奈川県横浜市にある理研統合生命医科学研究センターグループ。分析の結果、まずSTAP細胞の遺伝子データに8番目の染色体が通常より1本多くなる「トリソミー」と呼ばれる異常があることを突き止めた。8番目の染色体がトリソミーを起こしたマウスは胎児の段階で死んでしまい、通常生まれてこない。「生後1週間のマウスの細胞から作った」とする論文の記述と矛盾する結果だった。

STAP細胞は、遺伝子を狂わせた細胞です。酸浴という強いストレスにより細胞が危機的状態になった時、一部細胞が生き残り増殖します。致死的遺伝子変化が少ない細胞、修復できた細胞のみ生き残って細胞塊を形成できます。それがSTAP細胞ですから、遺伝子変化は一様でなく、改変途上の細胞に過ぎないのです。

ES細胞も狂わされた細胞で、培養を続けるとトリソミーになってしまう。
トリソミー変化のあるSTAP細胞は、ESである証拠であると言っているのだ。

そして、トリソミー細胞だから、生まれてこれないなどと言っているのだ。生まれてこれないような構造のSTAP細胞だから、そんなのあるはずないとの説だ。トリソミーを起こさなかった細胞が生き残って万能化していくなどと考えられないのだ。

何のために、わざわざ酸浴などをしているのか、記者は全く理解していない。今事は、その本人がみっともないと反省していると思うが・・・。

こうした、生物の知識を全くもたなくても、専門家から吹き込まれた知識を不消化なまま、自己流に解釈して、マスコミは妄想的な内容の記事を書いてしまうのだ。

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コメント

No title

学とみ子
> hidetarouさん
情報をありがとうございます。さっそく、本を買って、記事の印象を新ブログにつづりました。

No title

hidetarou
https://magazine.dmkt-sp.jp/magazine/contentID/P014_B000000000005436_00?mediaID=P014_T000000000000128_00
瀬戸内寂聴さんが、小保方さんとお会いになって対談した様です。
その時の模様が、婦人公論に載る様です。
週刊現代にも小保方さんと寂聴さんがお会いになって対談した時の記事が掲載される様です。
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