”女性ホルモンという神話”という本がでます。

学とみ子は、日常医療現場でしばしばおきる、診療上の問題点を小説に書きました。まもなく、小説「女性ホルモンという神話“が文芸社から発売になります。
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医療現場のトラブルは大事な問題と思いますが、こうした読み物が、どの位に人々に受け入れられるものなのか知りたいのです。世の中の価値観は多様ですし、興味の無い方が大半かもしれません。主人公が診療経験から学んだことを、長く世に問い続けたいと思っています。
 
この小説に書きたかったのは、医師と患者の信頼関係です。慢性の病気、難治な病気では、医師と患者が信頼関係を続けるためには、双方的に努力が大事です。治らない病気に対し、患者は怒り、医師は落ち込むわけですが、両者がそうした感情をむき出しにしては、治療は成り立ちません。私がこの小説に書いた病気は、命取りな病気ではありません。しかし、主人公にとっては、日常的に悩まされる大きな問題です。彼女の不快な症状は、薬に抵抗し、やがて、主人公は医療不信に陥ります。医療不信には、さまざまな誤解や思いこみがあります。こうした、よくある医療現場の出来事を、主人公がどのようにのりこえていくのかを書きたかったのです。これは、日頃から私が大事と感じることなのです。
 
主人公は、40歳をすぎた独身女性で、名前は栄子です。真面目で、仕事に一生懸命です。高卒後、尊敬する男性が社長を務める建築会社に勤務します。しかし、バブル崩壊に呑み込まれ、会社も社長も理想をうしないます。そして、栄子のはつらつとした若い日はあっという間にすぎて行き、会社における彼女の存在感は低下していきます。栄子は、恋愛のみならず、笑顔にも自信を失っていきます。栄子は、自らの将来に不安を感じ始めた頃、不快な体の症状が起きてきます。そしていろいろ考えた末、栄子は、その症状の治療を、若く美しい女医に託します。当初、栄子は、この女医に憧れを感じ、治療効果を感じます。しかし、次第に、主治医の治療薬や診断に納得できなくなり、同時に治療効果も低下します。栄子は自らの存在に自信喪失しながらも、希望を捨てない、将来の展望を持ちたいと願います。しかし、同時に、「誰か!私の症状を助けてほしい!」と、漠然とした何かにすがろうとします。
 
主治医は、病気の診断や治療薬の根拠を、説明してくれていないと、栄子は感じています。栄子が勉強をした医学知識をぶつけても、主治医の女医は相手にしないのです。そして、ついに栄子は、納得できる治療を求めて、行動変容を起こします。そして、次のことに気付くのです。
 
患者自身で、自分の病気を勉強することの重要性
患者から、要望を医師に告げることの重要性
最後は、患者自身で考えて、後悔しないこと
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