報道では、舛添氏の最後の登庁を以下のように紹介している。
21日付で辞職する東京都の舛添要一知事が20日、残務処理のために登庁した。この日は都知事としての“最後の登庁”。退庁時には都職員による花束贈呈などの見送りのセレモニーもなく、ひそやかな退場となった。見送ったのは知事補佐官ら幹部8人のみ。舛添氏とともにホールに現れ、立ち去る舛添氏の車に向かって深々と頭を下げた。
舛添氏のセレモニーがなかった理由について、都は「やるかどうかはルールがなく、ケース・バイ・ケース。今回はやらなかったとしかいいようがない」としている。
舛添氏は、大変な罪悪人のようになってしまった感がある。
そうした意味では、気の毒な幕切れであった。
それこそセコイ公私混同が、高額な公金横領者のように扱われてしまった。今後の選挙にかかる費用も、彼が無駄使いをした元凶であるとみなされるのであろう。
一方で、不機嫌に都庁を去る舛添氏の心は、煮えたぎる怒りと屈辱感で一杯というところかもしれない。
ついこの間までの舛添氏は、世界中に名前を知られた権力者としての扱いをうけていたのだから、この格差は、耐えがたいほど、くるしいものだろう。
しかし、そうした状況で苦しんでいても、舛添氏はそこから脱する努力をするしか、救われようがない。なぜ、多くの人に攻撃されるのか?どこのかじ取りを間違ってしまったのか?舛添氏が自らで答を出さない限り、舛添氏はこの苦境から脱せない。
舛添氏は辞職表明後も、記者と接触を持ち、何からのメッセージを発信すべきだったと思う。
都庁の職員も、猪瀬氏にセレモニーをしたのなら、さらに規模を小さくして舛添氏にもセレモニーをしてもよかった。それは、今後の舛添氏のメンタルの悪さ(自殺しかねない・・・)を考えると、舛添氏のみ100%悪という扱い方をするのは良くない。
舛添氏は、彼の知的能力を生かして、世界とわたり始めたのであろう。
舛添氏の努力に答えるように、世界の要人が舛添氏に近づき始めた。
しかし、この舛添行動に、警戒心をつよめていた政治家、有力者、権力者はいただろう。
そうした舛添氏牽制の社会的動きは、マスコミの暴露記事をやりやすくしたと思う。
東京都知事は一地方の首長にすぎないのに、舛添氏は外国で大臣のようなふるまいをしたと非難された。舛添氏は、世界の権力者からの支持を得てはならぬの妬みが沸き上がっていたのではないか?。
都庁内でも、指導力と権力が集中するように見えてきた。
こうした舛添天下に対し、あちこちから懸念やジェラシーがでてきていたであろう。その結果、目立ち始めた舛添氏の権力は、潰される方向へと舵が切られた。
舛添攻撃の政治的危機への画策が具体的に目で見える形で出てくる。マスコミは、私混同などの公金の無駄使い暴露を始めた。仕掛けられた罠と言えると思う。
舛添氏が元からこうした金銭問題に注意深い人であったなら、あるいは、舛添氏に有能で注意深い管財人がいたなら、こうしたミスは犯さなかったろう。
そして、公金無駄使いの追及に対して、舛添氏は庶民の感情を逆なでするような失言を繰り返してしまった。彼自身の真摯な言葉で謝れなかったのである。
弁護士を引き出して、「違法ではない!」と言わせてしまったミスも大きかった。
舛添氏は、私は偉い!私は特別だ!と言ってしまった。偉い人が偉いと言ってしまったら、おしまいである。
さらに、私の書を欲しがる人がいる!などの自慢話、不遜な態度がバレバレになってしまった。
舛添氏本人は、弁明のつもりだったかもしれないが、辞任を粘れば粘るほど、不遜が強調されてしまい、弁明が逆効果であった。
この逆効果が、結局、都庁去るときの花束の無い見送りになったのだろう。
都庁職員は、とにかく、世論を恐れた。
職員は、舛添氏の努力や業績を評価したであろうが、それを形にすることが許されなかった。ていねいに頭を下げた幹部職員は、舛添氏の才能に触れた人かもしれない。
今後の舛添氏は、どのような行動になるのだろうか?しばらく、公には顔を見せないかもしれないが、舛添氏は、とにかく、怒り、くやしさを克服して、毎日をすごしていかなければならない。
そのためには、舛添氏は、何を間違ったのか?どうすればよかったのか?を自問自答して、自身を納得させなければならない。自らのホームページに、つらい思いを書いても良いと思うし、告白本などでも良い。
田中角栄本のように、時代が舛添氏を評価する時が来るかもしれない。
舛添氏がすねて怒っていても、本当に毎日が苦しく、大きな病気をしょい込むようになるではないか?
これほどの規模ではないが、誰にでも似たような困難な状況に陥り、世の中から追放されたと感じる時はあるだろう。
そうした時でも、自らで自らを見捨てることをしたら、生きてはいけない。今後の舛添氏の行動次第では、一般人がそこから立ち直りのヒントをもらうこともあると思う。
舛添氏は、気持ちの切り替えや立ち直りのいい形の見本を見せてほしい。
コメント
No title
小保方さんの場合も冤罪だと思っています。
2016/06/25 URL 編集
No title
コメントをありがとうございます。
この事件は、STAP騒動と似た部分があり、社会総出でバッシングをした印象ですが、世論は操作されているのでしょうね。小保方氏の場合は、ES混入の事実などないのですから、悪意による世論誘導事件であったことが証明されてほしいですね。、
2016/06/23 URL 編集
No title
都の職員しか知りえない収支報告書の内容を何故、週刊誌にリークする必要があるのでしょうか。不自然です。
もし、舛添氏に不満があるのなら、刑事告発すればいいと思う。でも、そうした動きもないようです。
総バッシング状態に違和感ありです。
2016/06/21 URL 編集