鳥越氏は、がん患者であることを選挙運動の売りに使っている。鳥越氏が、選挙にがんを利用した行動をしている限り、そこをつかれてもしかたないことだと鳥越氏は考えないのだろうか?


知事選において、混戦状態が続いている。又、いろいろと都知事選に関連する出来事も次々に起こり、それを報道するマスコミに対する注目度も上がっている。

海外でも、共和党大会におけるトランプ報道がたけなわだ。トランプ夫人のスピーチは堂々としていてカリスマ的であった。勝負色の白いワンピースが美しく、派手すぎず上品で、婦人の容姿の美しさを象徴していた。

しかし、そのエレガントな完璧スピーチ内容がオバマ夫人のミシェル夫人と酷似しているとの疑惑が起こり、アメリカが大揺れだ。

オバマ夫人がスピーチした時は、手振り身振りが混じり、時には夫人の言葉がよどみ、オバマ夫人の心の興奮や動揺が感じられるものであった。言葉がつまったオバマ夫人は、人間的な感じだが、一方のトランプ夫人のスピーチは、美くしすぎた感がある。
もちろん、盗用問題が無ければ、メラニア夫人のスピーチも、トランプ氏が称賛するように未来のファーストレディにふさわしいすばらしいもの(見るに耐える美しさ)だったと言える。

なぜ、こんなミスが起きたのだろう?メラニア夫人は、ミシェル夫人のスピーチのファンであったとのことだが、なぜ、類似性に気づかなかったのか? 

メラニア夫人が原稿を見た時に、なぜ直さなかったのか?に疑問が残り、不思議な気がする。
トランプ陣営はだまされてしまったのではないか?との憶測が生まれてもおかしくないと思う。ここへ来て、晴れの舞台で、盗用疑惑が起きることは、トランプ氏にとって致命的であるはずだ。

一方、ライバルのクリントン氏は、あからさまにトランプ氏をけなしている。大ウソつき!と言っているのである。

しかし、日本では、先日の、小池氏の「病み上がりの人をつれてきてどうするのだ!」の演説発言に、テレビ番組(バイキング)で鳥越氏が激しくかみついた。

日本では、ローカルな選挙カーでの発言ですら、大変なことになることを示した。
この時のテレビ(バイキング)で、小池氏と鳥越氏鳥越氏のやりとりを録画動画で見ていると、むしろ鳥越氏が、がん患者の弱点を拡大解釈して、わざわざ、弱点を強調しているかのようでもある。

鳥越氏は、がん患者であることを選挙運動の売りに使っている。鳥越氏が、選挙にがんを利用した行動をしている限り、そこをつかれてもしかたないことだと鳥越氏は考えないのだろうか?

鳥越氏ががんを隠していて、その秘密を小池氏が暴いて、非難したわけではないのだ。政治家にとって病気の報道は、政治使命を失うリスクがある。
しかし、鳥越氏は、がんを逆手にとって、自らの選挙手段にしていた。
だからこそ、そこを小池氏につかれたのだ。

この鳥越氏の非難に対して、小池氏が、「これが選挙です!」と言ったが、周りの出演者たちも、この小池氏の言葉に大変な迫力を感じたと言っている。支持政党を欠く小池氏の捨て身の強さであった。

そもそも、選挙運動中のローカルな場所での発言は、テレビ報道とは異なる。聞いている選挙民は限られるからである。

もし、本当に差別的な問題発言であれば、テレビ報道ではカットされるであろう。
それでいいわけで、選挙カーでの失言すれすれの言葉を、テレビで非難するのは筋違いである。

選挙期間中のローカルな発言をチェックされたら、選挙演説などはできなくなると思う。一言一句、失言が全く無いように気をつけたら、迫力ある演説はできない。
誰も、興味をもって選挙演説を聞かなくなるだろう。

選挙運動をしている候補者は、心を体のすべてをすりへらして、ぎりぎりの精神状態でいる。

そうした激しい選挙戦の中で、本日、新たに鳥越氏の女性報道が出た。これに対して、鳥越氏は訴訟を起こしたという。ネット報道では、橋下氏がこうした鳥越氏を批判したようだ。

まさに、これが選挙だ!と言うことである。問題発言が次々に公開されることは、選挙民にとってはありがたいことだと思う。

一般人のアップする動画サイトでも、選挙演説がアップされ、多くの人が演説に触れることができるようになってきている。

今回の都知事選では、都議会の閉鎖性が暴露されたことも新しい展開だろう。猪瀬氏の都議会の暴露記事は大きな影響を与えた。

選挙は、攻撃されたら、反撃できなければならない。訴訟を起こしている時間はない。

選挙民は、候補者同士の反論に対する反論を聞いている。候補者は視野を広くして、反論には反論し、相手の候補者からの攻撃をたくみにかわして逆攻撃しなければ生き残れない。やり返すスキルが欠けていれば、候補者は墓穴を掘ることになる。

今後の選挙の在り方が変わっていく様子を象徴している。候補者の資質を判断する材料が、一般の人の手の届くところに来たとも言えるだろう。

残り四割の無党派層は、31日の都知事選で、どのような結論を出すのであろうか?

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