向神経薬 N0.2

 統合失調症やうつ病の人に使われる向精神薬を、以下に紹介します。一つの薬には、一般名(元の薬剤名)と、商品名の二つの名前があります。向精神薬は定型、非定型と呼ばれる分け方をします。非の有無で二者に分けます。このわけ方と別に、鎮静(心の興奮を鎮める働き)、非鎮静(鎮静効果は無く、むしろ心を持ち上げる方向へ)の分け方があります。
鎮静的な向精神薬の代表は、昔からつかわれてきた定型向精神薬です。心が乱れて不穏な状態、幻聴や幻覚が強く、時には、興奮して暴れるなどを収める薬です。昔は、興奮を抑える薬が、統合失調症などの精神病の治療の中心でした。昔は、いよいよ、精神が病み、興奮してきてしまうまで、治療が始まらなかったのかもしれません。調節的な薬がなかったと思います。今では、非定型向神経薬により、早期から治療が始まることが多いです。但し、明らかに心のバランスの崩れが、外からも見える人以外は、薬の選択やその継続の判断は難しいものです。本人もいろいろ悩むと思います。ですから、薬を処方する医師との、情報交換はとても大事です。ある程度、強い症状をかかえていても、薬に対する不信を持っている人はいると思います。しかし、悩むことや、独自の判断に固執することで、逆に心のエネルギーもロスしてしまうこともあります。不安定な心を、じょうずにつたえていきましょう。
 
 
非定型向精神薬定型向精神薬は、それぞれに特徴があります。非定型向精神薬は、統合失調症の第一選択となっていますが、興奮症状(陽性症状)などを抑える効果は弱いです。非定型向精神薬は、定型向精神薬では改善が乏しいセロトニン系物質(脳内および腸内伝達物質のひとつで、やる気が起きなくなる。胃腸の動きもを調節します)の関与する陰性症状を改善させる効果が高いです。非定型向精神薬は定型向精神薬と比較してドパミンD2受容体への作用が緩和されており、セロトニン受容体やドパミンD4受容体、ドパミンD2受容体の結合の違いから、適度の精神作用をもち、かつ、定型薬に見られた錐体外路障害、高プロラクチン血症、心血管系副作用は少なくなっています。2000年以後、この非定型向精神薬の開発がすごい勢いで進んでいます。諸外国では、薬の承認が早いようです。
 
人により症状が違っても、同じ薬で効果が出る場合があり、その人の頭の中の失調(心のバランスの乱れ)の実態は、個人差が大きいものです。適応外処方というのは、保険適応がある病名以外の病名の人に使っても、治療効果が期待できるという意味です。又、薬の効果が、病気の人の年齢で異なる場合もあります。同じ薬が、ある人には興奮時に効果があり、他の人では、気持ちを持ち上げる時に効果が出たりします。しかし、使われている薬剤から、病名が決まるわけではありません。統合失調症、うつ病、不安神経症などに、同一の薬が使われていたりします
 
定型向精神薬の代表薬(昔から使われてきた薬)
1 フェノチアジン系
2 ブチロフェノン系
3 ベンズアミド系
4 インドール系 など
 
 
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