論文と著者に敬意を払う人なら、誰でもねつ造判定などはしたくはないでしょう。

何を言ってるやら様から、以下の興味深い情報をいただきました。ありがとうございました。青字

桂調査委員会の第一回目の会合が2014年9月23日に開かれるまでの間に予備調査が実施されています。この予備調査で挙げられた疑議に対して、調査対象者から聞き取りを行って、若山氏は実験ノートやパソコンのデータを提出し、自分の疑惑を晴らすことができたのだと思います。筆頭著者は実験ノートもパソコンのデータも最後まで提出しなかったわけです。

何を言ってるやら様は、ねつ造派の方で、レター論文も問答無用で成り立たないと言っているのに、若山氏は疑惑を晴らすことができたとおしゃっていることが、少し不思議です。
データさえ出せば、許されるという意味でしょうか?

何を言ってるやら様からの情報によると、桂調査委員会の発足前に、理研が予備調査を行っています。
予備調査は誰の責任かは明らかにされていないとのことですが、ここでは、仮に内部調査員と呼びます。

若山氏は内部調査員に対し、実験ノートやパソコンのデータを提出し、一方、小保方氏は出さなかったのです。この事実は、今までもしばしば指摘されてきたことです。

理研のこの時の調査について、擁護派から言わせると以下のようになります。
“本来、容疑者であるはずの若山氏を、善意の調査協力者として扱い、若山氏の容疑は問われず、小保方単独犯で結論付けた!”です。

理研が新たな調査委員会の発足を宣言してから、3か月後に第1回の桂調査委員会の会合があり、第1回の会合までに、どの項目について調査を依頼するか、内部調査員は若山氏・小保方氏と話し合っています。

この時の内部調査員が桂調査委員会に提出すべき調査項目を選ぶ時、内部調査員は自らの役割をどのように自覚していたのでしょうか?論文を書いた専門者に対して十分な尊敬の念をもって接していたのでしょうか?
少なくとも、「あの日」を読むと、決してそうではないように思えます。

専門施設(病院や研究室など)で不祥事が起きた時、調査する人は、調査される人(被疑者)をまず信用して、被疑者たちから信用を得なければなりません。

専門的調査は、判定が難しいものであり、被疑者はあくまでも被疑者でしかありません。その後に、疑いは晴れるかもしれないのです。内部調査員は、まるで警察権力を得たかのように、被疑者に対し高圧的になれば、被疑者は心を素直に開きません。
今回の内部調査員は、自ら警察官、裁判官のような権限を持つかのような錯覚に陥っていたと思われます。

内部委員の要請に逆らい、実験データを出さなければ、小保方氏にとって不利ですが、内部調査では公正な調査をするはずがないと彼女は考えたでしょう。
実際に、内部調査に協力しても、小保方氏のデータを好意的に扱ってくれたとは思えません。
要請に従わない小保方氏に対して内部調査員たちは、さらに怒りを募らせた状況が、容易に想像できます。

一方の若山氏とその研究室員は、内部調査員たちの要請に応じて、いろいろと実験ノートや実験データを出したようです。しかし、最も大事な論文に使われたマウスの情報を出しませんでした。

若山氏は、メモから調べたとか、記録していなかったとか言って、提出を逃げています。若山氏とその研究室員にとって、不利になる(小保方有利になる)データは、提出するはずがありません。
それでも、若山氏に対しては、内部調査員は寛大でした。

では、実際にその後に発足した桂調査委員会は、この難題にどう対応したのでしょうか?
桂調査委員会は、他大学の教授たちが委員となりました。
委員要請が来た教授たちは、ずいぶん困った仕事を押し付けられたと感じたでしょうし、訴訟のリスクを背負うことになりました。しかし、彼らは委員を受けざるを得なかった・・・。

本当にSTAP事件を再調査をするなら、資料の正当性に戻って行うべきですが、理研はさらされそのようなつもりはありません。

それまでに調べられた論文関連資料は、すり替えされている!などの疑問があったわけですが、そうした疑惑をゼロから調べ直すとかの調査ではありませんでした。

桂調査委員会の目的は、怒れるねつ造派、こぶしをあげてしまった分子生物学のお偉方、マスコミを納得させるのがその任務でした。
本来、研究不正など、関係者、専門者だけで解決すれば良いことが、こんなに大事件になってしまったのは災難です。

桂調査委員たちが、新たな検体を入手できる立場になく、新たな検査手段やスタッフを募れるわけでもありません。内部調査員の提出した問題点を机上で議論するしかありません。
どの教授がどのパートに責任を持つとかもありません。
報告書の内容は、すべて、内部の調査員の仕事ぶりに依存するしかありません。
理研から出でてきた結果を発表したら解散し、その後の窓口はなくなり、委員たちは口を閉ざすといった委員会でした。

あえて言えば、理研残存の検体サンプルを再検討するための調査委員会と言ってもよいかもしれません。
マスコミはこのサンプルを調べろと激しく攻撃していましたから。

CDBのGRASに小保方氏が持ち込んだとされる遺伝子サンプルが、極めて怪しげであることは世界中に知れ渡っていました。このねつ造広報活動には、若山氏も参加しているのですから、小保方氏はたまりません。

STAP細胞はES近似の遺伝子結果があることから、桂委員会は、ES説を採用せざるを得なかったものの(これを認めなければ、ねつ造派が納得しない!)、桂委員会委員たちは論文の独創性には敬意を払いました。

若山研究室に配慮し、図表のねつ造認定を避けました。

科学者であれば、論文を読めば、研究者の独創性、新規性に気づきます。
そして複数の研究者が関係しているのがわかります。
論文と著者に敬意を払う人なら、誰でもねつ造判定などはしたくはないでしょう。

桂調査委員たちは、内部調査員たちが、レター論文を否定していないことを知り、レター論文を問題視しなくても良い事に気づいたのです。

桂報告書には、小保方氏のミスや未熟性をテンコ盛りに盛り込みました。
そうすれば、内部調査員たちの怒りが治まるかもしれない、理研の責任を果たせるかもしれないと考えたのでしょう。

桂氏も、記者会見の席上で、薄ら笑いをうかべ、小保方氏の未熟性を肯定するかのようにふるまいをしました。
しかし、桂調査委員会は、内部調査員たちの味方であるようなふりをしただけではないかと思うのです。

STAPをESとするなら、桂調査委員会はレター論文もすべて否定しておく必要があったのですが、そうしませんでした。
桂調査委員たちは、レター論文をねつ造判定しなかったことは、ES説を裏切ったのだと思います。

桂調査委員たちは同じ研究者同志として、論文の著者らに敬意を払ったと思います。
ねつ造の疑いがあっても確定できない以上、他の要因も考えなくてはいけないと、科学者ば思うからです。

桂調査委員たちは、筆頭著者の小保方氏に対しても、ねつ造判定をしませんでした。
訴訟を恐れるだけでなく、新人でありながらも新規論文へのチャレンジしたことを評価したと思います。
論文には、研究者の努力と新規性を見出せるからです。

そして、今後に、小保方氏自らが疑惑を晴らす戦いを始めるなら、レター論文は、彼女の戦いの材料となるはずと、委員たちは考えたかもしれません。
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コメント

No title

ブータン
imhさん

生物学の専門家であり、近代主義にもとづく分析のプロを自任されるなら、反対の角度からも考察も付言するべきでは?
それがなければ個人叩きの域を出ないのでは?

No title

imh*****
小保方氏は論文疑惑発覚の直後から理研に実験ノートやパソコンの提出を拒否しましたが、もし、彼女が3月の段階で全てのデータを提出し、不正調査に真摯に対応し、速やかに論文撤回に応じていればここまでの批判を受けることはなかったでしょう。

研究不正をした人間が調査のためにデータを出すのは、研究者として示す最後の良心です。
その良心を自ら手放した小保方氏を擁護する事は、果たして彼女にとってプラスになるのでしょうか?

因みに、小保方氏が理研の人事選考の際に提出した研究計画書にも不適切な画像掲載の疑義が出ていたということです。
これは若山氏や理研には関係ありません。
STAP問題ではミスでは説明がつかない事柄があまりに多く、小保方氏しか知り得ない真実があります。
それが語られないことには、STAP問題の真相は明らかにされないのではないでしょうか。
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