どこの染色体の遺伝子に傷が入ると、万能化抑制している遺伝子発現が解除されるのかなど、遺伝子の傷と万能化について、人々の卵知識が進んだかもしれません。

本日、卵専門の食品メーカーの会社紹介とやらを、テレビ番組でやっていました。
私はたまたま少し見る機会があり、短い時間でしたが、この卵食品会社の開発研究室の研究員がテレビで語るのを聞きました。

この研究員曰く、卵は未解明な能力を大いに秘めていて、その未解明な部分を研究しても研究しても答えに到達するなどは到底できない・・でした。

食品メーカーでも、卵を研究するからには、やはり分子生物学の手法をもって、卵蛋白の機能と解明とやらにアプローチしていくのでしょう。
だから、研究員も卵の持つ生命の神秘に魅せられるのだろうと思います。

ひとつの細胞が持つ万能性がどのようなしくみでカスケード的に発揮され、完全固体となっていくのか、どのような蛋白が作られては消えていくのか?現在の科学の力では未知な部分です。

人々がこうだろうと思っている部分は、将来、あっけなく否定されていくのではないでしょうか?
さんざんベテラン研究者が努力をかさね、ずいぶんと遠回りしながら得た知識が、若手研究者によって近道が解明されてしまう・・・など、ベテラン泣かせが新規科学でしょう。

STAP細胞は未知の細胞そのものでした。だから、こうなるはずとか、これではおかしいとか、そうした議論にはならないはずです。

最初に発見した研究者が“これはこうだ!”と言えばそうなる世界です。もちろん、証拠は示さなくてはいけません。

小保方氏のパートは、ハーバードの研究室ですでに完成しているのです。酸浴後に万能性が獲得されテラトーマ形成はすでに完成していたのです。それがもう少し万能性をはっきりさせたい、さらなる可能性を探りたいと思ったことが不運の始まりでした。

すでに生物学の知識のある人は、逆に既存の知識が災いして、自由な発想ができない事があります。STAP否定派の科学者による強い反論もSTAP捏造論に拍車をかけました。

たとえば、元広島大学の難○教授という方も、ネットにずいぶんと小保方批判を書いていて、STAPなんかあるはずは無い!と断言していました。確かに、彼の頭の中では、細胞を酸につけただけで、初期化への遺伝子変化がおきたりはしないのです。だから、STAP捏造であるが、難○教授の頭では絶対正しいのでしょう。人は、過去に学んだことが多すぎると、こうなるはずは無い!とか、こうならないと理論に反する!とか、考えてしまうのでしょう。

胎盤になるTSの能力と、胎児になる内部細胞塊の能力をあわせ持つのが、STAP細胞でした。1個の受精卵が分裂し始め、胎盤部分となる細胞群と、胎児になる細胞群の機能分担が急速に進行し、子宮に着床します。この間は数日です。この間の受精卵の神がかった一連の動きを操作することができる細胞が、まさにSTAP細胞でした。さまざまな顔を見せたSTAP細胞は、やはり特殊な細胞であったと思います。培地の条件によって、TS機能を手放したり、キープしたりできる細胞でした。

いかなる遺伝子条件がそろえば、TSとESの遺伝子発現を併せ持つのか?今後の研究は、進むはずだったのです。

親の遺伝子が想定とは違っていたことは論文撤回の理由として正当だったものの、それを謝罪し、次に進んでも良い研究だったと思います。

STAPはどのような親のマウスからできようが自由です。むしろ、種を選ばずに細胞初期化できれば、優れた人工的手法と言えます。
STAP細胞の実際の遺伝子発現の様相から、新たなテーマはあったはずでした。

遺伝子に傷がある細胞の方が、万能化しやすいとかがあるのかもしれません。
どこの染色体の遺伝子に傷が入ると、万能化抑制している遺伝子発現が解除されるのかなど、遺伝子の傷と万能化について、人々の卵知識が進んだかもしれません。

TSとESの機能分担についての研究も進んだのかもしれません。
卵の研究テーマは、無限です。

STAP細胞のような傷ついた遺伝子の細胞で何を研究したいのか?そんな傷だらけの細胞など何の意味もない!と反論する人がいるなら、その人は、卵の神秘を理解していません。

いづれにしろ、公開データの再検討が進み、新たな展開を期待したいです。
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コメント

No title

学とみ子
> はちろく様、コメントありがとうございます。あなたが意味する改変体って何?STAPとFIの位置づけは?

No title

はちろく
いや、ホント、適当だな。

「胎盤になるTSの能力と、胎児になる内部細胞塊の能力をあわせ持つのが、STAP細胞でした。」

STAP細胞の改変体である、FI幹細胞にTS性も併せ持つというのが、当初からの主張でしたが?
STAP細胞そのものではありません。ま、もっともSTAP細胞は否定されてますけどね。
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