小保方氏の他者への配慮がみごとに裏切られたのが、桂報告書なのではないだろうか?

(桂調査報告書P30より) 青字

 論文の図表の元になるオリジナルデータ、特に小保方氏担当の分が、顕微鏡に取り付けたハードディスク内の画像を除きほとんど存在せず、「責任ある研究」の基盤が崩壊している問題である。最終的に論文の図表を作成したのは小保方氏なので、この責任は大部分、小保方氏に帰せられるものである。また、STAP幹細胞、FI幹細胞、キメラマウス、テラトーマなどについて、作製後の解析を行ったのも大部分が小保方氏だが、その実験記録もほとんど存在しない。本当に行われたか証拠がない(行われなかったという証拠もない)実験も、いくつか存在する(細胞増殖率測定、Oct4-GFPを持つFI幹細胞の作製など)。

小保方氏はSTAP実験の実態を知っているはずですが、「あの日」には書いていない・・・。
それは、小保方氏がそこを書くと、その実験を行った人に迷惑がかかると考えているからであると思う。

一般論として、新規実験において、実験者が改変をしたとしても、そこは改変した本人が暴露しなければ、他者には確定できない。証拠が無いからである。

桂報告書では、勤務日数がどうとかまで言っているが、被疑者(小保方氏)が
「その日は来ました」「この実験はその日にやったのではありません」
と言えば、終わる話である。

実験した人の裁量権は極めて大きい。だから、被疑者の勤務日まで持ち出して、何か研究不正を暴こうとする行為は、それだけ”調査の手法に問題あり!”と考えた方が良いと思う。

例えば、上の記載であるが、小保方氏が疑惑の人であることを強調する内容になっている。

オリジナルデータが無い!、画像を除きほとんど存在せず!と、桂報告書は書いている。
これはどういうことなのだろう?

小保方氏がなぜ出さないのか?を考えると、小保方氏がデータを持っていない可能性である。小保方氏がデータを提出しないのは、実験をしていないからである。かつ、実験をしていない小保方氏が、正直にそう言えない状況にある。

実験をした人からデータをもらわないとデータ提出ができない可能性である。実験した人は、小保方氏にデータを渡したり、公開させる意思がない。
それを知る小保方氏は、沈黙せざるを得ない。

あるいは、この期に及んで(最終調査の段階で)、まだ、小保方氏が実験した人を尊重し、迷惑をかけてはいけないと考えていたとしても不思議はない。

こう言うと、ではなぜ、「あの日」であんなに、実験者に疑いの目を向けるのか?との反論が出て来るのだが、小保方氏の心境は計り知れないものの、彼女は、このままでねつ造犯であることに耐えられない!と思ったからだろう。

上記の桂報告書
作製後の解析を行ったのも大部分が小保方氏だが、・・・・・

この部分の問題点を、過去の当ブログで随分と書いてきた。
桂報告書には、小保方氏が実験をやったとは書いていない。
あくまで、解析したとしか書いていない。
解析とは、どこまで、何をしたのか、実態のない言葉だ。

恐らく、小保方氏本人がやらなかった実験についても、誰にも相談することもできず、悩みながら論文を仕上げていったのだろう。
実験した上司がいなくなって協力してくれなくなったこと、どの人の指示に従うべきなのか悩みがつきなかったこと、「あの日」には、小保方氏が研究上の悩みで大事だと思うことは書き込んだはずだ。
けれど、STAP事件は小保方氏が知り得ぬことも多く、自らの立場を考えると、全貌を明らかにすることができなかったのだろう。

結局、最終論文を仕上げた小保方氏が、すべての実験の疑義を背負わされた形となってしまった。あいまいな言葉として便利な“解析”が、桂報告書の表現となっているのだと思う。

「あの日」には、PCRのゲルの実験は、他の人がやったとかいてある。
小保方氏が、これを「あの日」に書けるのは、実験を実際にやった人の了解がとれているからである。

しかし、一方の重要な実験については、「小保方はこの実験に責任がない!」とは書かずに、小保方氏は他者への配慮から、実験の実態を書かないようにしているのであろう。

共に苦労して、指導してくれた若山氏、およびそのスタッフは、最後に小保方氏を助けてくれるかもしれないと、小保方氏は考えたかもしれない。

そうした小保方氏の他者への配慮がみごとに裏切られたのが、桂報告書ではないだろうか?しかし、これは、小保方氏以外の誰かがESでねつ造したと言っているのではない。
酸浴後に、特殊な動態の細胞ができた!と考えるのが自然であるといっているのだ。

4年も経過してしまった今、STAP事件の疑惑とその解決に向けて、いろいろな人たちが解説を試み、議論はできった感がある。

少なくともひとり、悪行した実験者を設定すれば、うまく理論的にまとめることができてしまう事件なのである。
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