理研がES論をあいまいにすると、STAP事件は世界的な科学スキャンダルとして日本の権威は失墜するというように社会的位置づけがなされたということです。

当ブログでは、TCRを誤解していた研究者層の発言が、STAPねつ造論の広がりに影響した経過を考察しています。

ブログであれ、マスコミ記事であれ、過去に書かれたSTAP関連記事の中には、当時、さまざまな憶測がありました。これら発言には、誤解に基づくものもありました。
論文発表後、研究者、マスコミの人たちの誤解に基づく情報発信を考察することは、STAP解明の一助になると思います。
現在もアップされている誤解記事について、今後も考察していきたいと思います。

未知なるものを解明して世の中に発信したいと科学者たちが試行錯誤する過程で、科学者自らに誤解が起きることがあります。
数年かけて探索していた研究が、後に間違いや誤解に基づくこともあるでしょう。
大きな新規の発見を望むほど、科学者たちが自らの失敗に気づいた時のストレスは大きいものになりそうです。

同様に、他人の研究において、研究者自身が不信を感じた時の怒りや抗議の感情は強いものになりそうです。
特に、注目を浴びた研究発表に初歩的なミスがみつかったり、著者が新人であったりした場合、ベテラン研究者は許しがたい怒りを抱くかもしれません。
研究者の中で、ふつふつとした抗議の思いが高まるものと思います。
一般的にも、科学者たちのメンタルヘルスは、過酷な職場環境にあると言えそうです。

STAP事件が起きた2014年、STAP論文に対する疑義が大々的にとりあげられ、大きな社会的事件となりました。
そして、同年12月に桂報告書がES混入説の発表をもって一応の決着となりました。

なぜ、決着したのかを改めて考えてみると、ES(混入)説が採用されたからと言えます。
逆の言い方では、ES混入説を採用しないとSTAP事件は収束しないと考えた関係者が多かったと言うことです。
つまり、激しく騒いだ人たちは、まさにES派だったという事です。
今更、あたりまえですが、真正科学の追及との大義名分でSTAP細胞が否定されたという事です。
真実を報道したいと熱意に燃えたマスコミ関係も、ES論が正しいと信じて疑いませんでした。

理研がES論をあいまいにすると、STAP事件は世界的な科学スキャンダルとして日本の権威は失墜するというように社会的位置づけがなされました。
でも、国内外を問わず、研究者の中には、STAP論文を肯定的に評価する書き込みも見られます。
では、本当にSTAPをESと決めないと、国際的スキャンダルになるのでしょうか?

それでは、ES説を採用したら、複数の共同研究者により作製された実験の多くの図表がねつ造作製になってしまうのですが、それは国際的スキャンダルではないのでしょうか?
複数施設に所属する複数研究者が参加したSTAP論文では、ねつ造図表が大規模に羅列されてしまうのですが、こちらの方がよっぽどのスキャンダルになりそうな気がします。

世界がES説で納得したかのように落ち着いたのは、研究者層の人たちは、研究所で起きる騒動とは、所詮、謎めいたものとの認識があるからでしょう。
嘘の論文は所詮、その後に淘汰されてしまう、実験の正誤はいづれ判明していくことを、研究者たちは知っています。
権力組織において権謀術策が行きかう様は、テレビドラマでも一般人は見聞きしています。

ES派がマスコミを取り込み、政治家を巻き込むことができたのは、やはり、学閥派閥的な権力構図がES説に優位であったと想像します。
ES派は、がんばって、がんばって 「STAPはES」の結論に持っていくことに成功した事件だったのではないでしょうか?

ある意味、意図的に画策されたもので、社会が動いたという実例なのだと思います。

ねつ造犯とされた小保方氏が彼女自身を心底否定し、死んでも良いと考えながら放浪しなければならなかったのは、ねつ造犯小保方を社会全体が認めたと、彼女自身が誤解してしまったのではないかと思います。

しかし、小保方氏は、残るエネルギーを振り絞って、手記でES(混入)否定を訴えることを決意しました。
その結果、初めて小保方氏は、日本社会はねつ造報道に批判的な人が多かった事実を自覚できたと思います。
つまり、日本や理研がES説を採用しなくても、世の中は議論が残るまま、日本の権威が失墜することもなく、それで進んでいくということです。

騒ぐES派の人は相変わらず騒ぎ、マスコミも同調して騒いだとしても、反ES説も出回ります。
ESねつ造では状況が説明できないとの解説が出回るようになり、バトルは何年にもわたり繰り返されたかもしれません。それが世の常でしょう。

研究室という密室の中で、長い研究期間の間で行われた人の行為を、後から第三者が解明することなどできないです。
著者らが言ったことによほどの矛盾が無い限り、著者の主張は認められます。
実験の結果に残った多数のサンプルは存在し、著者が無くなっていると主張したら、調査委員会はそれを調べるのが筋です。
サンプルの正当性が確保されない状態で、検査のために税金を投入しても意味がありません。
時間が経てば経つほど、疑わしい考え方や問題点は淘汰され消えていきます。
TCRについても、これだけ多くの人が誤解をしていたのです。

単にDNA構造類似性をもって、STAP細胞はESから作られたと証明することはできません。
クローン技術があれば、動物も細胞も同一遺伝子を有するからです。

そうした事は、一般人は知りません。一般人が信用したのは、権威ある理研が発表したからです。内容を理解したわけではありません。
ですから、結論がでないまま議論が遷延すればするほど、ES派には不利になることは、前回のブログに書いた通りです。

議論はつきぬとも、世の中は続いていきます。
「誰が何をしたのかの結論がだせませんでした」の結果で、多くの人は納得します。
迷宮入りの殺人事件が解決しないことを人々は受け入れます。

理研の権力構図は変化し、新たな長が現れ、出向役人が継続的に投入され、税金の投入は続くでしょう。
学会には、胸を張った、ぴちぴちの理研に所属する若手研究者たちが登場します。
聴衆は、自信あふれるよどみなく響く声で、自らの業績を自慢げに説明する若手のしゃべりに魅せらます。
世界の学者たちは、新たな新研究に邁進し、生物分子学の仕事は積み上げられていくのです。

桂報告書が出たその時に、しっかり異議を訴えるなど、小保方氏に残された手段はありましたが、彼女はそれを選択しませんでした。
理研がES混入説を発表してからは、専門家たちからのSTAPサポートは激減したと聞きます。
ES混入説の行き詰まりはそのまま、誰も見向きません。
行きつまりを説明する義務など、もはやES派にはありません。
 
そこをほじくっている当ブログ主に対し、できない奴!無知な奴!でたらめな奴!認知症!との批判が寄せられますが、はるかに小規模とは言え、ES派が小保方氏に向けたものと似通っているような気がします。

STAP事件において、私が特徴付けたいと思う点を書きます。
同じ生物系の専攻者で、少し離れる生物分野の研究者たちが、熱心にSTAP攻撃を行った点に注目したいです。
彼らの専門知識不足からくる誤解が、STAP細胞をさらに怪しげな細胞にしてしまったと思います。

STAP細胞中のT細胞についても、そのTCRの形は、限りなくまちまちとなりますが、ここの誤解も専門外の学者に大きかったです。CD45細胞で集めたT細胞の中のTCRパターンは、細胞ひとつひとつ異なります(一部に共通パターンがあります)。
ですから、生きた動物キメラとなった時点で、元のTCRを用いた実験法では、キメラのT細胞をさがすことができないのです。
もし、後にT細胞のTCRを確かめたいなら、胚に入れる時に、すでに単一のTCRパターンのT細胞のみを選ぶ必要があります。

細胞の起源(元細胞は、T細胞か、B細胞か、その他か)は一定ではありません。
STAP細胞は、毎回、毎回の作るたびに、異なる細胞で構成されています。
生物を扱う研究者であっても他分野に属する人が、こうしたSTAP細胞の作られ方に大きな反発を抱いたようです。

STAP細胞は、実験のたびに新たなSTAP細胞塊から調整されるので、その構成細胞は毎回、作成のたびに異なります。用いた細胞起源が、毎回、ばらばらのSTAP細胞は、他の研究分野の人にとっては、信じられない(いいかげんな?)実験手法と捉えられたようです。

STAP細胞とES細胞の比較実験においても、STAP細胞は、実験のたびに作られています。
STAP細胞は、複数の動物から作っても良い、何の臓器から作っても良い、メスオスまぜても良いのです。

遠藤氏が、Kahoの日記に書き始めた頃は、コメンテイターから、STAPはポリクローナルな状態、幹細胞はモノクローナルなものであるから、そこを分けて考えるべきと注意をされていました。

一方、STAP幹細胞では、STAP細胞と状況が変わります。
幹細胞の場合は元の細胞は1個レベルから増殖させたと考えられます。
この幹細胞8株がそれぞれ単一TCRをもたないのですから、T細胞由来ではない事ははっきりしています。
ES派の主張は、T細胞由来が証明できないから、STAPは偽物と強引に持っていこうとします。
なまじ、著者らが、実験途中でTCR検索をしたことで、その後のSTAP細胞に、大きな誤解を生むことになってしまったと思います。
TCR検索など、無くても全く問題はなかったのです。

キメラも幹細胞も、T細胞由来であるべき論にこだわった研究者は少なくなかったと思います。
しかし、T細胞でキメラができるの?には疑問があります。
他分野の研究者は、T細胞が生きたキメラを構成することの難しさがわかっていません。

遺伝子を強制的に挿入したT細胞は、三胚葉に分化します。これは細胞が初期化された証拠にはなりますが、この初期化細胞を用いたとしても、生きた動物になれることを証明しません。

生きた動物になるには、免疫系が統合した機能をもつ必要があります。
免疫構成のための遺伝子は、同時に体節構成の遺伝子を兼ねます。
先天性免疫不全症では、特徴的で固定的外表や内臓奇形を伴います。
医学生はその理由を学びます。
免疫遺伝子は、単なる免疫構成のために使われるだけではありません。
キメラ化は、初期化細胞にとって、三胚葉分化以上に果てしなく難しい壁があります。

奇形種は、人の体内で細胞の自動的増殖が起こり腫瘍になり、人の体内に多能性を持つ細胞があることを意味しますが、胚のような全機能は持ちません。

細胞が分裂する際、染色体が暴露されますが、その染色体構造に欠陥がある細胞は、その後の増殖には不利でしょう。流産胎児の多くに染色体異常が見られます。
細胞同士でお互いを感知するしくみがあるからです。

染色体コピーに欠陥を生じた細胞は感知され、細胞同士の情報交換により欠陥細胞は淘汰されます。
本来、備わっているはずの完全型のTCR遺伝子がもはや存在しないT細胞から、本当にキメラができるかの実験は誰も試みていません。

しかし、STAP実験系に不信感を抱く研究者たちは、実験はT細胞を用いなければ意味がない、TCRが同一でなければ意味が無いと言いました。
ES派の研究者層は、場違いな点であることを顧みず、当然、T細胞であるべきと主張し、かつ、キメラはそれが達成されていないと怒りをあらわにしました。

「毎回、違う細胞を使う実験なんて、でたらめだ!」
「前の実験で証明したことが、次の実験では証明できないとは何事だ!」
小保方氏がT細胞から分化したSTAP細胞で実験をして成績を出したのだから、最後までT細胞でなければ嘘論文だ!と言います。

詫摩氏は、最初からSTAP偽物論を推進した方ですが、以下のように解説しています。
彼女もまた、キメラをTCRで確認すべきと言っている人です。青字
この詫摩氏文章について、学とみ子が茶字でコメントをしています。

現在(2018年6月30日)アップされている記述は以下です。
http://blog.miraikan.jst.go.jp/topics/20140317stap-2.html 青字
元のサイトに飛んで、内容を確認してください。

詫摩氏:これでは、脾臓にもともとあった別の万能細胞や、何らかの理由で混入したES細胞などである可能性を捨てきれません。

(詫摩氏は、脾臓内にもともとあった万能細胞が入ることはあってはならぬと言っています。ESコンタミはあってはならぬ!は誰にとっても常識ですが、CD45細胞に含まれる未分化細胞までもESと似た評価をしています。脾臓内から取り出してソートした細胞までも、ESを同一視していて、実験ミスであると詫摩氏は位置づけています。ここで印象操作の感があります。)

詫摩氏:この点は慶應義塾大学の吉村昭彦先生や明石市立市民病院の金川修身先生、広島大学名誉教授の難波紘二先生が比較的早くから指摘していらっしゃいました。匿名での指摘もありました。
証拠が論文に十分に示されていないわけですから、本来は査読の段階で見つけられるべき不備です。ですが、なぜか見つからずに掲載されてしまいました。
はっきりさせる方法はあります。
キメラマウスの細胞を採って、TCR再構成が見られるかどうかを調べればいいのです。TCR再構成があれば、もとの細胞はT細胞由来という証拠、つまりはSTAP細胞という証拠になります。


(学とみ子:詫摩氏は、TCR再構成というは分化T細胞共通にみられるDNA変化のことを意味すると間違った理解をしているようです。このような誤解は、かなり広くの有識者で起きていた可能性があります)

詫摩氏:キメラマウス作成の実験をなさった著者のお一人、山梨大学の若山照彦教授は、STAP細胞からつくったSTAP幹細胞を手元にお持ちだそうです。この細胞もキメラマウスづくりに使われた細胞です。これを第三者機関に渡して解析してもらうと仰っています。
ただし、STAP幹細胞に関しては、著者のうちの3人が3月5日に公表したSTAP細胞づくりの手順書によれば、TCR再構成はなかったと書いてあります。
・・・
キメラマウスづくりに使われた"STAP細胞とされる細胞"がT細胞由来だとされれば、本当にSTAP細胞があったのだ、ということになります。
でも、もうしそうでなかったら......。
「ない」ことを証明することはできません。T細胞由来ではなくても、刺激で万能性を獲得した別な細胞だった可能性は否定できないのです。

(学とみ子:それでも良いと、ネーチャー編集は判断したのです。T細胞でなければいけないとは著者らは言っていません。言っているのは、STAPはESだと信じて活動する人だけです)

実は、詫摩氏は、キャッシュの文章では、T細胞由来化は、TCRを調べれば良い。遺伝子の2kbpで調べられると言っています。TCRのゲル図の時の、GLバンドとは、T細胞に分化する前のDNA配列ですが、T細胞になると、GLが薄くなり、ラダーが形成されます。このラダーは、ひとつひとつのT細胞で異なるパターンを示します。STAP論文では、JエクソンというTCR再構成のごく一部のDNA配列を見ています。
STAP細胞論文のTCRのゲル図(Fig1 i、Extented2g)のTCRゲル図は、STAP細胞ごとにDNA配列ラダーの違いが示されています。

T細胞は、TCR再構成を経ながら分化を進めます。もとの、GLラインを残す細胞(再構成されていない)が一緒くたになった混合物がSTAP細胞の実態です。
しかし、詫摩氏は、専門家からそのような解説を受けなかったのかもしれません。
詫摩氏はTCRを後に解説すると書いていますが、その後に何か解説記事を書かれたのでしょうか?書いた後削除したのでしょうか?

詫摩氏の文章ですが、キャッシュでは以下の文章がでてきます。今見れる記事では「GLのバンドでもせいぜい2kb」の記載は削除されています。これは詫摩氏がTCRの理解の間違いに気づいたからでしょうか・・。

blog.miraikan.jst.go.jp/topics/20140317stap-2.html - キャッシュ
..... でも、原著論文を見るとこのPCR産物の電気泳動はGLのバンドでもせいぜい2kbくらいの短い断片です。

以下の写真は、詫摩氏の記事からコピペしました。

イメージ 1






コメント(2)
顔アイコン
人の名前の漢字を間違えまくるのはやめたら?失礼極まりない。
託摩さんは実名で自身の意見を述べられてるんだから、直接議論したらええやん。遠藤さん然り。 削除
2018/7/2(月) 午前 1:24 [ 認知症と言われても仕方ありませんな ] 返信する

> 認知症と言われても仕方ありませんなさん

名前の変換間違えてすみません。

直接議論出来たらうれしいですね。でも、相手が応じないと思います。ES説の破綻については、ES派はフォロウしないでしょう。STAP潰しは成就しました。

マスコミもES派の操作の犠牲者と思います。彼らはプロでないのだから、いつでも引き返せます。実名を出している事だし… 削除
2018/7/2(月) 午前 7:00 学とみ子
返信する




スポンサーサイト



コメント

No title

学とみ子
> 認知症と言われても仕方ありませんなさん

名前の変換間違えてすみません。

直接議論出来たらうれしいですね。でも、相手が応じないと思います。ES説の破綻については、ES派はフォロウしないでしょう。STAP潰しは成就しました。

マスコミもES派の操作の犠牲者と思います。彼らはプロでないのだから、いつでも引き返せます。実名を出している事だし…

No title

認知症と言われても仕方ありませんな
人の名前の漢字を間違えまくるのはやめたら?失礼極まりない。
託摩さんは実名で自身の意見を述べられてるんだから、直接議論したらええやん。遠藤さん然り。
非公開コメント

トラックバック