他人の研究不正を暴く作業が、どんなに労多くしてむなしい作業なのか、実際に調査をやった人たちがもうこりごりというところでしょう。

「STAP cells compared to ES cells」 (STAP 細胞とES細胞の比較)

上記に示した小文節のタイトルは、STAP論文アーティクル643頁にある。
これは、STAP細胞がES細胞とは違うとの実験結果が示された部分である。

これ以外にも、STAP論文にはESとの比較の記述は多く、レター論文などでは、ほぼすべてと言って良い位に、STAPとES細胞の違いが述べられている。

しかし、STAP細胞が存在しないと主張する人たちは、これら実験結果は、どのようにして作成されたのかについての議論をしない。

そもそも、ES説論者の人たちの背景は多彩である。
ES説を信じている人たちには、本気で信じている人、建て前として信じている人などなど実に多彩だ。

このブログを書いていて、改めて、そうした背景の多様性を感じた。

いづれにしろ、その人がどういう立場か、科学的知識の背景を問わず、ESとSTAPの比較部分の実験を論じた記事は少ない。

わかりやすくするために、ES説を解説する先生と生徒の会話を想像してみた。

生徒「小保方氏が、キメラ実験の時には、ESを混ぜて若山氏に渡したことはわかるのですが、その他のES細胞との比較実験の時は、どうしたのでしょうか?」

先生「小保方氏は、キメラを作る時だけ、ESを混ぜたけど、他の実験の時には、わざわざESを混ぜたりはしていないさ!図表だけをねつ造したんだよ。」

生徒「へえー、そうなんですか?胎盤と胎児が光るのはどのようにして写真をとったのですか?」

先生「光る胎盤だけをまず、用意し、その上に、光る胎児を重ねて、写真をとったのさ。・・・と言うより、光るESと光る胎児を宿した母体を用意しておくだけでもいいんじゃないかな?あれっ?、ES無くとも、光るオスと光るメスを掛け合わせただけでもっと早いかもな。」

生徒「へえー、それじゃ、論文にある、STAP細胞のX不活化だけ、特別の反応を示したというのはどうなっているの?X染色体は、雌では一方が不活化されているけど、ESでは不活化はないですよね。リンパ球やエピブラスト細胞では不活化されてしまっているので、STAP細胞は中間であるように見えると論文に書いてあります。STAP細胞のX染色体において、部分的な不活化現象が見られるとの写真はどうやって撮ったのでしょうか?」

先生「・・・・、蛍光写真なんて、いくらでも加工処理できるさ」

生徒「へえー、そうなんですか?それでやっと納得できました。」(先生、生徒両者笑う)

さて、上記の珍問答をもっと、まじめに考えてみましょう。

STAP論文に以下のような記述がみられます。

アポトーシスを抑制するROKK阻害剤Y-27632(図2h)を入れても、解離培養(図2f、g)法でコロニーはできない。 また、細胞を部分的に解離して高密度状態の細胞を培養しても(図2i)、STAP細胞数は2継代後に減っていく。
ESでは、まだ、相同染色体としてのX染色体が変化前の状態であり、まだ、不活化されておらず、したがってESには、高密度領域もない。雌のES細胞は、X染色体不活性化は無く、結果、H3K27me3- 高密度領域(不活性化X染色体)はない。
一方、雌のCD45細胞およびEpiSCとはすでにX染色体の不活化がすでに起きている。

ES細胞は、X染色体の不活化がまだ、行われていない事をしめす。一方、STAP細胞では、不活化が低下していた(Extended Data図5d、e)。

ESより、さらに分化の進んだ胚からとりだされエピブラスト細胞(下記のウキペディアを参照のこと)では、すでに、X染色体の不活化現象が起きている。胚の極めて速い時期から、X染色体の不活化が始まっていることが証明されている。

対照的に、H3K27me3- 高密度領域は、Oct4-GFP強陽性の雌STAP細胞の~40%まである(拡張データ図5f、g)。分化細胞では、すでにX染色体の不活化が起きていて、高密度領域があるが、STAPではそれが減っている。 STAP細胞の一部にX不活化現象が残ることは、ESとは異なることの証明になる。

STAPは、マウスEpiSC(多能性幹細胞)とは異なり、Klf4陽性、上皮タイトジャンクションマーカーであるクラウディン7およびZO-1は陰性である(拡張データ図5d、e)。マウスEpiSC(多能性幹細胞)は、クラウディン7およびZO-1は陽性(図を参照)

これらの証拠写真をここに載せます。これは、左からES,Epiblast、STAPと並んでおり、縦軸は、上から1番目クラウディン7、2番目ZO-1、3番目KLF4、4番目Esrrβとなっています。見にくくてすみません。
ES細胞のみ、縦軸4番目のEsrrβが赤く見えるのは、X染色体不活化がまだ起きていない事を示す。つまり、以下の図は、ES,エピブラスト細胞、STAPがすべて、違う細胞であることを示すものです。STAPは、1番目クラウディン7、2番目ZO-1がでていなくて、3番目KLF4が良くでていて、4番目Esrrβは中間のパターンでした。

イメージ 1



イメージ 2
こららの写真をどのように撮ったのかを聞かれても、熟練した実験者なら、いくらでもごまかし可能とは思います。
しかし、大事なのは、実験者がどのようにごまかしたのではなく、理研や桂調査委員会が、STAP細胞がESというなら、これら論文図表につき、論評をする必要があります。

ESねつ造なら、論文の図表をES説で説明できなくてはなりません。ES説を採用するには、相当の覚悟が必要なはずです。小保方氏がデータを出さなくても、ES説では図表が説明できないわけですから、不正の有無を評価すべきではあったと思います。

これらの写真の問題点をひとつひとつ、ねつ造、画像、写真加工の可能性と、偽装手段を調べ、不正判定をしていかなければならないはずです。

しかし、この世に、他人の不正暴露にそんな労力をかける人など、いませんよね。
ネットで、暴露記事を書いていたブロガーも途中で活動を止めています。
他人の研究不正を暴く行為が、どんなに労多くしてむなしい作業なのか、実際に調査をやった人たちはもうこりごりというところでしょう。

調査する人の立場であれば、STAP細胞が潰して、それですべてを終わりにしたいです。

だから、ES派の人たちは、二度と検証作業をやろうとしないし、すべて小保方氏に問題点を集中させて、さよならしたわけです。

参考 ウキペディアです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%94%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%88%E5%B9%B9%E7%B4%B0%E8%83%9E
エピブラスト幹細胞に関する初めての論文は、2007年7月12日に英国科学雑誌ネイチャーで2本同時に掲載された[10][11]。ES細胞と異なり、マウスとラットの着床後胚の後期エピブラストから樹立した細胞株である。なお、エピブラストは、胚盤葉上層[12]、胚体外胚葉[13]、原始外胚葉[5]などと呼ばれる。
 
ES細胞とエピブラスト幹細胞を比較すると、
三胚葉分化能がある
免疫不全マウスに移植すると奇形腫(テラトーマ)を作る
という共通点がある。

しかし、エピブラスト幹細胞は
通常はキメラ形成がない[3][15]
ジャームライン・トランスミッション[16]がない
LIFに反応しない
X染色体不活性化
主要組織適合遺伝子複合体(MHC)クラス1陽性
ES細胞より分化が進んでおり、培養や遺伝子操作が難しい
という特徴を持ち、その性質はナイーブ型のマウスES細胞よりもプライム型のヒトES細胞に近い[1][2][4][17]。

エピブラスト幹細胞からの分化誘導[5]やエピブラスト様細胞(EpiLC)についての研究開発も行われ[7]、2013年には九州大学の研究チームが大量培養法を発表している[1][8]。また、エピブラスト幹細胞由来の神経板細胞を発生させ、その転写制御ネットワークを解明しようという研究も進められている[18][19]。


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