核移植はどちらかというと職人技の世界で、分子生物学的アプローチより向いていると著者は考え・・・・

2006年の医学情報雑誌「蛋白、核酸、酵素」に掲載された論文
「核移植の現状と将来 クローン技術とES細胞」
PDF版について、一部を紹介する。
(このPDFはコピーができないので誤字があればお許しください)

総説の著者は、
Nguyen Van Thuan,
Hong Thuy Bui
Teruhiko Wakayama とある。

CDBゲノムリプログラミング研究チーム
となっている。

検索では、以下のような説明がついた項目立てがヒットする。
www.radiation-japan.info/pdf/stap/1768_51_2006.pdf
1770 蛋白質 核酸 酵素VOl.51NO.12(2006) でみられる1極の紡錘体ができてしまう(図2a).ド ナー 細胞の中心体を細いピペットで取り除いて核移植すると, 一見正常な2極の紡錘体を形成するが,両 極とも中心体 を欠損している植物細胞のような ・・・

上記の外国研究者たちの日本語能力はどうなのかはわからないが、文章的には若山氏が中心に書いたと思えるような内容である。

著者らが、核移植作業に取り組む姿勢や目的が書かれている。
クローンマウスでは、高率に異常が見られるが、このマウスがつくる生殖細胞(生殖細胞が減数分裂すると卵子や精子になる)から生まれる子マウスでは、正常な個体が得られやすいとの説明が興味深い。
クローンマウスより、そこからできた子マウスの方が正常になりやすいとのことだ。

又、体性幹細胞より体細胞の方が核移植には向いているらしい。
STAP細胞の場合は、体性幹細胞からキメラができたらトンでもない!リプログラミングじゃない!との発言をした人がいたが、この世界、まだ、何が正しいのか?はわからない。
キメラは何から出来てもいいのですヨ。

(STAP論文では、T細胞やB細胞が生殖腺に通じると、T細胞、B細胞由来の子どもができるかも・・・・などの説明があったかと・・・。)

核移植技術の進歩の目的のひとつとして、ヒトの遺伝子異常を治す治療への技術開発につながる可能性が書かれている。

すでにマウスにおいては、核移植は遺伝子異常修正へのアプローチとして2006年の段階で成功している。

近い将来、尻尾細胞から精子や卵子が作れるかもしれないとのことで、不妊治療への応用の可能性も紹介されている。

以下、上記論文の一部を引用してみました。青字
・・・・・・
クローンマウスの胎盤に至っては、自然では決してありえないような形状になってしまう。
・・・・クローンマウスは生まれないのが本来で、何かのアクシデントがあったときにだけ、生まれてくるのではないか、とまで言われている。
・・・・
正常個体なら均等なはずのX染色体の不活化がクローンマウスでは偏って起こっていたり、各臓器の遺伝子発現の異常があったりするなど・・・
実際、クローンマウスの生殖細胞では。エピジェネティックな情報が正しく初期化されているらしく、クローンマウスの子孫にはクローン特有の異常が遺伝子しないことからも、異常が核の変化によるものではない・・・
・・・・
体細胞より未分化と思われる体性幹細胞をドナーとしてクローンマウスの作出が試みられた。
これまでに、血液幹細胞や神経幹細胞から、クローンマウスの作出に成功しているが、その成功率は、体細胞より悪いものだった。
おそらく、初期化されやすさの度合いは、いちどでも分化を始めてしまえば、体性幹細胞であっても体細胞と同じなのだろう。

・・・・核移植はどちらかというと職人技の世界で、分子生物学的アプローチより向いていると著者は考え、毎日、最大で一千個以上の核移植を行っているが・・・
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