向神経病薬 N0.5

非定型向神経病薬は、現在、もっとも使われている向神経薬です。N03,4で述べた定型薬と比較して、ドパミンD2受容体への作用が弱く、セロトニン受容体やドパミンD4受容体、ドパミンD2受容体にも適度に作用し、抗精神病作用を維持し、錐体外路障害、高プロラクチン血症、心血管系副作用を少くしています。

(難しいですね!平たく、解説すると、新しいタイプの薬は、体に負担が少ないよ!です、脳に作用する薬の力を柔らかくしているので、効果が期待できて、かつ、副作用は起きにくくなっています。何か、夢のような表現ですが、限界はあります。今は、人が不安を感じるしくみが、だんだん解明されてきています。病気の異常の焦点をみつけながら、薬が、やり過ぎず、効かなすぎずに調節しようとしているのです。但し、現時点では、薬が病気をすっかり解決させるものではないことは、多様で未解明な体のしくみを考えば、容易に想像できます。これからも、医学が進歩し、脳と薬の相互関連が解明していきます。より良い治療に向けて、科学者、医師だけでなく、薬を使う人たちとの協力作業が必要です。皆で情報交換しながら、進歩を応援していきたいです。
 
日本国内で使用可能な代表的な非定型薬を以下にあげます。多くは、セロトニンドパミン拮抗薬(serotonin-dopamine antagonist, SDA)に分類されます
 
リスペリドン(商品名:リスパダール)
ペロスピロン(商品名:ルーラン)
オランザピン(商品名:ジプレキサ)
クエチアピン(商品名:セロクエル)
アリピプラゾール(商品名:エビリファイ)2006年1月承認)
ブロナンセリン(商品名:ロナセン)(2008年1月承認)2009年 6月より使用可能. 重大な副作用に「無顆粒球症、白血球減少
クロザピン(商品名:クロザリル)(2009年4月22日承認)
 
代表格は、リスペリドン(商品名:リスパダール)、ペロスピロン(商品名:ルーラン)、ブロナンセリン(商品名:ロナセン)、オランザピン(商品名:ジプレキサ)、クエチアピン(商品名:セロクエル)、ジプラシドン、セルチンドールである。典型的なSDAとしては、リスペリドン(商品名:リスパダール)があり、セロトニン作用の調節により、興奮性のドパミン系の抑え込み作用が軽減され、錐体外路障害が軽減すると考えられている。錐体外路障害は、ドパーミンを抑え込みすぎると起きてきてくるパーキンソン様症状である。不安を抑えるドパーミンを抑え込みすぎると パーキンソン病にみられるように活気がなくなる副作用が出る。前頭葉皮質におけるドパミン系脱抑制(抑え込む作用を軽減する)と、活気が回復するが、不安もでてくる。

クエチアピン(商品名:セロクエル)は他の受容体にも関与するため、作用機序が少し異なる。
結局、こうした神経のバランスの狂いは、それぞれの人ごと、時期により違うので、効果を確かめながら、薬を変えていくことになる。
 
ペロスピロン(商品名:ルーラン)は、アザピロン系誘導体の抗不安薬の仲間であり、ドパミン作用の抑え込みを軽減させ、セロトニン受容体のパーシャルアゴニスト(部分的に強化させる)となっている。つまり、調節的に働くよう改善されている。ブロナンセリン(商品名:ロナセン)はSDAであり、リスペリドンと同様の作用をもち、副作用が少ないよう、工夫されている。しかし、それが、逆に効果を落とすこともある。
リスペリドン(商品名:リスパダール) は、日本で、広く使われていて、リスパダールのインタビューフォームに、緑茶、紅茶、ウーロン茶などとの混合により、リスペリドンの含有量が低下するとある。
エビリファイは外国では躁状態に適応がある。ドーパミンのパーシャルアゴニストである。
どの物質の、どの働きを抑え込むと、症状が改善するかは、個人差があることを理解したい。
 
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