長崎・広島の被爆者における死亡の状況について 47年にわたる疫学調査

長崎・広島原爆被爆者において、47年間観察して死亡状況を調べた論文です。超過死亡とは、一般的な死亡と比較して、被爆者限定で観察された過剰の死亡です。この論文では、被爆者では、従来のがんの死亡に加えて、心や肺など、他臓器の疾患による死亡も、増加したと報告しています。

追跡対象は、被爆者登録された86,572人で、60%の人は、少なくとも5mSvの被ばくを受けていました。47年のフォローアップの間に、固形がん死9,335人と、ガン以外の原因による死亡31,881人でした。固形がんの19%と、非ガン死の15%は、最近7年の間の出来事でした。
 
一連の関連研究の結果をふまえ、今回データは、固形がん死440(5%)と非ガン死の250(0.8%)が被曝と関係していたと計算されました。 固形がんの超過死亡は、0~150mSv範囲は、放射線量と平行していました。 30歳で原爆に暴露された場合、固形がん死は、70歳で1シーベルトにつき47%上がると計算されます(1.47倍になる)。
 
非がん死は、30年間で、1シーベルトにつきおよそ14%上がると計算されました。統計的に有意な増加は、心臓病、脳卒中、消化器、呼吸器疾患にみられました。放射線効果が0.5シーベルト未満の場合は、非がん死亡とに、関連がありませんでした。非ガン死亡では、現在年齢、被ばく年齢、性との関係はありませんでした。
PMID: 12968934
Radiat Res. 2003 Oct;160(4):381-407.
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