ネーチャー社では、自然科学の研究施設ランキングを発表

このブログでは、時々、ナーチャーの論文を紹介しています。チェルノブイリと、福島の事故についての記事で、日本語訳がありましたので紹介します。
http://www.natureasia.com/japan/nature/special/nature_news_032811.php
 
ネーチャー社では、世界中からの論文を掲載していますが、質の高い論文を出せる施設は限られています。どこの研究施設からの論文が採用されたかの数を元に、ネーチャー社では、研究施設ランキングを発表しています。
 
一方、高度高齢化を突き進んでいる日本では、国の元気度も低下してきています。そこに、今回の災害も加わり、多くの人が日本の将来に、不透明性と不安をかかえています。医療制度は迷走しており、地域医療も崩壊が進んでいます。要となる医療現場に、医師やナースが確保できません。金融、医療の分野をコントロールしてきた役人たちも自信を失ってきています。そんな混沌とした現在の日本で、今後の科学技術は、どうなっているのでしょうか?
 
2010年、ネーチャー社は、従来同様に、世界の科学研究所の評価を発表しました。ネーチャー誌への掲載された論文数の数から世界の研究機関を評価し、格付けランキングの発表です。2010年のネーチャーアジア版に結果が載っています。
 
今回は、震災前のデータですが、1-5番にランクされたのは米国と欧州で、1番目からハーバード大学、フランス(Centre national de la Recherche Scientifique)、ドイツ(Max Planck)、スタンフォード大学、マサチューセツの工科大学とあり、6番目に東大が入っています。理研が23位、京都大学25位、Chinese Academy of Sciences(中国科学院)が32位、大阪大学33位となっています。
 
中国の躍進はめざましく、1998年はネーチャー誌への6論文が、2010年には149論文になっているとありました。中国のトップの研究機関であるChinese Academy of Sciencesは、とにかく研究者の数が多いそうです。その数にくらべ、シンガポールの研究機関は、480万人の総人口の割りには、がんばっているとの編集人からの評価がありました。それぞれの国の背景を生かして、これからもアジアの競争は続いていくでしょうが、日本はどこまで落ちてしまうのでしょうか?
 
ネーチャー誌の読者数も、この10年で、中国、韓国、台湾では飛躍的に増加していますが、10年前には断トツ、アジアでトップだった日本のネーチャー誌購読者数は、それほど増加はしていません。今後の科学技術に対し、日本の高齢化問題も影響を与えるでしょう。東大における研究の現状の記事もネーチャー誌アジア版に書かれています。東大が研究費獲得のトップにいること、海外交流も盛んで、若い頭脳がしのぎを削っていると紹介されています。東京の一等地に、大名屋敷の面影を残す三四郎池などの写真と友に、研究者や学生の写真が紹介されていました。www.natureasia.com/publishing-index
 
日本の強みは何なのでしょうか?それは、平均力が高いということではないでしょうか?特定の人のみが優秀であるのではなく、皆が競争に参加できる社会は、活気があると思います。社会全体が、研究活動に興味を持てば、研究レベルはあがります。
 
光通信の分野(Nature Photonics)は、日本は世界にトップのまま、君臨しているようで、このネーチャーアジア版のディレクターのデヴィット氏が触れています。日本のある学会で、外国の講演者が、美しい顕微鏡写真を見せながら、「これは日本の機器を使って撮影したので、個々まで鮮明です。他の機器ではここまでの解像力はない」と、日本人を喜ばせたエピソードを思い出しました。
 
日本の若年者のQOLが低下し、不安を感じやすい人が多いようです。それでも、日本は平均力の高さがあります。多くの日本人は、常識的で知的、狭い日本で、お互いに遠慮・配慮しあって暮らしています。貧富の差が少なく、そこから又、新たなエネルギーが沸いてくると期待できます。医療へのアクセスが悪くなっても、日本人は自分で考え、医療を変えると思われます。いづれにしろ、多くの人が自分の体に興味を持ち、自らの考えを発信してほしいです。
 
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